世界一臭い食べ物「シュールストレミング」は「くさや」の6倍臭い!?
テレビの罰ゲームでおなじみの「シュールストレミング」という缶詰をご存知ですか? スウェーデンの伝統的な保存食で、ニシンの塩漬けを発酵させた“世界一臭い食べ物”です。
これ、どれくらい臭いのか、ちょっとだけ気になるところではありますよね。
以前、伊豆諸島の名物「くさや」を食べたことがありますが、美味しいとか不味いの前に、まず目にきました。誰もが「はうっ」という、声にならない声を自然と発してしまいます。
鼻の粘膜もすぐにやられますし、汁がほんのちょっと服に付いただけで、しつこいストーカーのように一日中付きまとわれてしまいます。くさや菌にしてみれば、ファブリーズの除菌力なんてヘでもありませんから、吹き付けたところで、瞬殺されてお終いです。
「シュールストレミング」は、この「くさや」の6倍も臭いらしいです。しかもこちらの缶詰は、常温保存していると発酵しすぎて大爆発するんだとか。
こんな物がキッチンやリビングで爆発したら、消防車が発動するかもしれないし、お隣さんに訴えられるかもしれません。人生のどこかで缶を開けるはめになったら、ぜひ温度に気をつけましょう。
食べられない“腐敗”と旨みたっぷりの“発酵”は何が違う?
「くさや」も「シュールストレミング」も、こんなにも臭いのに、腐っているわけではないというのが不思議じゃないですか?一体“腐敗”と“発酵”は何がどう違うのでしょうか?
その答えはズバリ「同じようなもの」です。
地球上には菌やカビ、酵母などの“微生物”がいて、彼らはあらゆる物を分解して生きています。その結果、生成される成分によって“腐敗”と“発酵”とに分けられるのですが、要は人間が食べてもOKか否かの違いです。
その違いを昔の人はちゃんと嗅ぎ分けていて、冷蔵庫が無かった時代から、今でも伝わる保存食を作っていたんだからスゴイですよね。きっと最終形にたどり着くまでには、ひどくお腹を壊した人がたくさんいたことでしょう。
「味噌漬け」は食材が驚くほど日持ちする優秀な保存食
日本の発酵食品の代表といえば、味噌や納豆、漬物。僕は無類の味噌好きなので、味噌を使った料理に目がありません。
味噌汁、味噌煮、味噌炒め、味噌だれ、あと味噌漬けも大好物。味噌漬けは昔ながらの優秀な保存食ですよね。肉でも魚でも、買い過ぎて余った時はとりあえず味噌漬けにしておけば、冷蔵庫で1~2週間、冷凍すれば3か月は日持ちしますよ。
肉や魚も美味しいですが、もっとヘルシーに食べられるのが『豆腐の味噌漬け』。あっさりした豆腐がねっとりとチーズのように変身して、ご飯のお供にはもちろん、お酒のアテとしても最高なんですよ!
安い時に買いだめした豆腐の賞味期限が切れそうな時、ぜひ試してみて欲しいレシピです。
【豆腐の味噌漬け】
木綿豆腐 1/2丁
味噌 大4
みりん 大2
■豆腐を水切りする(キッチンペーパーで包んだ豆腐をレンジで3分間ほどチンし、重しをして30分置けばOK)
■ビニール袋かタッパーに味噌とみりんを混ぜ、そこに水切りした豆腐を入れて味噌をまんべんなく塗り付ける
■1~2日間、冷蔵庫で寝かせて完成
味噌の酵素がそのまま摂れる、健康・美容にも良いお手軽料理。塗り付けた味噌は食べる時に拭き取り、普通に味噌汁などに使うか、刻んだネギなどと合わせてチビチビやるのもいいですね。
味噌の効能についてはこちらで詳しく綴っています。
豆腐のほかにチーズや卵黄も味噌漬けに合う!
ワインなら、同じ要領でチーズの味噌漬けが合います。お安いプロセスチーズでも美味しいですし、モッツァレラやクリームチーズでも◎。より濃厚な味わいがクセになってしまうかも~。
また卵黄の味噌漬けは、白ご飯が高級な逸品に早変わり。この場合は一週間ほど漬け込んでみてください。
どんな食材も味噌に漬ければ日持ちして、さらにしっかり下味が付くので料理が苦手な人にもおススメですよ♪