男性の更年期障害、気づくのは女性
「男性の更年期障害」の話題を最近よく聞くようになりましたが、今に始まったことではないはずなのに、と思いませんか?
今や女性の発言権が高まり、昔のように3歩後ろを歩くなんてことはなくなりました。特に中年のおばちゃんたちの強さといったらありませんね。それに対して綾小路きみまろさんがガンガン失敬を言ってくれると、僕的には凄くスカッとしますが、、、まあ、それはおいておきましょうか(笑)
ただ、冗談は抜きにして、僕はそれ(中高年のおばちゃんの強さ)が絶対影響していると思うのです。その理由は・・・。
自分の旦那の変化にいち早く気づくのは、奥さんです。この前まであんなにやさしくて温和だった人が、夕食の献立で逆ギレされたり、車の運転で辛抱が効かなくなったりといったちょっとしたことで、妻は夫の変化に気づきます。
でも、最近の熟年夫婦はお互いに無関心で、そういった変化にも気づきにくくなっているようですね。
僕の奥さんは、僕がスポーツニュースを見ていて機嫌が悪くなると、「あら、あなた更年期かしら?」と意地悪く聞いてきてくれます。我が広島カープの負けが込んで機嫌が悪いのを見越して、そう話しかけて絶妙に距離をとってきます。
それは冗談ですが、とにかく、どう見ても意味のないやつあたりが増えたと思ったら、三行半を突きつける前に、疑ってほしいですね。
男性にだって普通にあるのが、更年期障害なんですから。
たちの悪い男性の更年期障害
女性の場合は、閉経の前後という体の変化を自分で感じるので、自分でも医学的にも気づきやすいのですが、男性の場合は、なかなかそうはいきません。そのため、男性の更年期障害に関する研究が遅れてしまったのかもしれませんね。でも、今ではちゃんと病気として認識されています。
男性の更年期障害の原因は、男性ホルモンのテストステロンの急激な減少です。
症状としては、抑うつ、集中力低下、記憶力低下、認知機能低下といった精神的なものから、脱毛、筋力低下、ED、手足のこわばり、関節痛、睡眠障害といった肉体的なものまで幅広いのが特徴です。同様に障害が出てくる時期も人によってまちまちで、30代から80代までと大きく幅があります。
一番の問題は、女性の更年期障害は自然に治りますが、男性の更年期障害は自然に放っておいても治りません。男性の場合は、治療が必要なのです。
社会的にもストレスが多いためか、今では40代と50代の男性の4割が、軽いもの重いものを含めて何らかの更年期障害だと言われています。
少し前ですが、漫画家のはらたいらさんがご自身が更年期障害であることをカミングアウトして、治療に専念されたことがありましたね。
「はらたいら、はたらいたら?」なんて冗談が一時期流行りましたが、冗談では済まない状況がはらたいらさんに起こっていたんですね。他人事じゃないってことです。
治療には、不足しているテストステロンを投与するといった方法をとりますが、これでは埒があかないので、男性ホルモンを減少させないような普段の生活を心がけるのがいいと言われています。
投薬治療と併せて、ストレッチなどの軽い運動も積極的に取り入れるようにすると効果的です(「疲れを翌日に持ち越さない為のストレッチ」の記事も参考にどうぞ)。
ここで再度、奥様登場です。
薬物治療と同時に、心理面からも治療を助けてあげるのです。
どうやるかと言えば、ストレートな言い方をすると旦那様をよいしょするのです。「勝った!」という気持ちは、男性ホルモンを増やしてくれます。
「え?それが一番難しいって?」
うちのワイフも同じことを言いそうですが、「治療」と割り切って旦那さんをとにかく優越感に浸らせる強かさが、奥様には求められます。
男性の更年期障害が原因のイライラの特徴
なんとなくイライラすることって、意外と男性にも多いんです。それが更年期障害に結びつくことはほとんどないと言っていいでしょう。ですが、実際には30代から起きるわけですから、更年期障害なのであれば治療するに越したことはありません。
ですが、更年期障害のイライラと普通のイライラをどうやって見分ければいいのかわかりませんよね。病院に検査に行く前に、まずはちょっとした違いをご紹介します。
更年期障害のイライラは、ホルモンバランスの乱れが原因で神経が過敏に反応したり、興奮状態が続くときに起きます。ですから、イライラしたあとにすっと収まることはなく、その後にひどく落ち込んでしまったり、もの悲しくなったり、さびしくなったりと、気分の乱高下が激しくなります。
カープファンをやっていると、ふがいない戦いぶりに同じような状態に追い込まれますが、これは更年期の症状ではないので注意が必要ですね!
冗談はともかく、このようなときにはまず、男性の更年期障害を疑う方がいいようです。今では病院で、更年期障害の検査を受けることができます。
悩む前にまず、チェックしてみることをおすすめします。
いずれにしても、正しい食事と適度の運動そして、正しいサプリメントの摂取が、健康維持の一番確かでかつ近道だと思います。