皆さんは、「サプリメント」って飲んでいますか?
こんな質問をすると、何かしらのサプリメントを常用していると答える女性が増えています。
もともとサプリメントとは、アメリカ合衆国では食品の区分のひとつでした。普段の食事では不足しがちなビタミンやミネラルなどの栄養補助を目的とした食品として誕生。その後、日本にも伝わり、特に美を意識した女性達の間で大流行! 現在は、定番アイテムのひとつとなっています。
僕も、少し栄養が偏ってるな~なんて思う日は特に、「サプリメントを飲まんと!」なんて常々思っています。ですが皆さん、サプリメントに対して、少し誤解している部分があると思います。
――そう、サプリメントは薬ではありません。サプリメントは、おかずの一部であるべきなのです。今回は、「サプリメントはおかずの一部であるべきだ」という、その理由を紹介します。
サプリメント=食事代わりではない
よく美容関係のTV番組を観ていると、女性のモデルやタレントさんのなかで「今日の食事はコレだけですよ~」なんて、ピルケースからサプリメントを食事として利用している映像を見ますよね。僕はいつも、彼女たちの行為に警告をしたいと考えています。
もちろん、モデルやタレントという職業柄、体型をキープするために食事制限や運動が必要なことは重々わかっています。わかってますけれども!
極端な話を申し上げますと、人間の体は、摂取カロリーと消費カロリーのバランスで体重が増減します。ですので、「食べなければ太らない」のです。現在はすでに放送が終了している『笑っていいとも!』でも司会のタモリさんが、ダイエット中の女性やふくよかな芸能人に対して「食わなきゃいーのに」と笑いを交えて話していました。
このタモリさんの話もあながち間違いではなく、むしろ正論です。けれども僕は、特に美容と健康に関する意識が高い女性の皆様には、こう伝えたいのです。「サプリメントこそ、おかずの一部と認識すべし」と。
サプリメント=おかずのひとつである
鉄・各種ビタミン・酵素など、さまざまな種類や配合があるサプリメント。形状もさまざまで、最近では錠剤やタブレットタイプだけでなく、飲むタイプのサプリメントも充実しています。そんなサプリメントですが、日本では法的にほぼ「食品」に分類されているって知っていますか?
多くの人は「サプリメント=医薬品」と捉えがちですが、実は「食品」カテゴリーに属しているのです。
まずは、トクホのサプリメント。正式名称を「特定保健用食品」という、厚生労働省から認可を得たものを「トクホ」と呼びます。けれども、現状はこのトクホに分類される錠剤のサプリメントは認可が厳しい点から、僕が知っているかぎりでは今のところほとんど出回っていません。
そして、現在のサプリメントの中で特に多いのが、栄養機能食品です。ビタミン類が12種、そしてミネラル成分が5種、そのいずれかが一定量含まれていると「栄養機能食品」と名乗ることができるようになります。
実際にサプリメントをお店で見かけたら、その説明を読んでみてください。きちんと「食品」と記載されているはずです。ちなみに、トクホでも栄養機能食品でもないサプリメントは、「一般食品」に該当されます。だからこそ、サプリメントは決して医薬品ではなく、食品なのです。
サプリメントをおかずとして食事に取り入れよう
「サプリメントはおかずの一部なんだ!」と力説したところ、「サプリメントじゃ米が美味しく食べられないわっ!」なんてツッコミを受けた経験があります。
――はい。ごもっともですね。
もちろん、僕だって、錠剤のサプリメントをおかずに白米を食べる……うん。これじゃ、せっかくの食事タイムが味気ないどころか、「食事ってなんだっけ……?」なんて哲学めいたことを考えてしまいそうです。そうではなく、摂取するサプリメントの「栄養素」を、おかずの一部として考えてほしいのです。
例えば、美容と健康のため、ヘルシーなグリーンサラダ中心の生活を送っている人がいます。けれども、グリーンサラダだけでは、人間の体に必要なタンパク質や鉄分が圧倒的に不足した状態になってしまいます。
そこで登場するのが、サプリメント。例としてグリーンサラダを挙げましたが、僕個人としてはやはり、食事は3食か2食きっちりと食べてしっかり出していただきたい。それが、健康で美しい体につながると思っています。
なので、食事のメニューで不足している栄養素に対してもう1品!
「サプリメント」という名のおかずを一緒に摂取して欲しいと、僕は考えています。
サプリメントに関しては、ユニークな視点からまとめた記事も過去に書いています。
こちらも読みごたえたっぷりにまとめてありますので、サプリメントに興味がある方は、ぜひともご一読いただきたいと思っております。