変わってきたダイエットの理想形
最近、「海外決定的瞬間映像なんたらかんたら!」という番組が多くなりましたね。
僕はあんまりくだらないテレビは観ない主義なのですが、ひいきの球団がぼろ負けしているようなときには、テレビを壊すことを避けるため野球中継は観ないようにして(笑)、そのような肩の凝らない番組を観るようにしています。
そんな番組を観ていると、だいたいデップリ太ったアメリカ人などがよく出てきたりします。
アメリカはダイエット大国ではありますが、逆に肥満大国という側面も持ち合わせています。「アメリカ人の太り方、ありゃあ最悪だ。日本人はあそこまではならないよ!」と横からほくそえんでいた僕たちですが、今やおちおちしていられない状況なのは頭の中に入れておいたほうがよさそうです。
なぜならば、生活習慣病対策がこれだけ騒がれているということは、イコール肥満大国への道も加速しているということだからです。
生活習慣病は体の調子が悪くなるだけでなく、ダイエットをしている人にとっては、基礎代謝の低下という最大の敵に立ち向かわなければならない状況に陥ってしまうものです。
それとは全く関係ない次元では、毎年何かしらの新しいダイエット方法や「目から鱗の」の枕言葉がつく食品うんちくが出てきます。僕も商売柄、ネーミングや枕言葉には敏感になりますが、「そりゃねえだろ!」と思い切り突っ込みたくなるものがときどき出てきますね。
その中にあって、手堅く人気を保っているのが、乳酸菌ですね。特にヨーグルトや発酵食品で乳酸菌を摂る方法は、美容と健康にぴったりというイメージですし、毎年新しい乳酸菌を使った食品が店頭を賑やかに陣取っています。
最近のダイエット事情も体重を減らすことより、女性であれば美しい、男性であればかっこいい体型を目指すことに変わってきていることもあり、単に摂取量を減らすのではなく、健康的な体型を保つということで、乳酸菌、特にヨーグルトからの乳酸菌摂取でのダイエットが注目されているのでしょうね。
メタボと戦い、内臓脂肪を減らす乳酸菌
生活習慣病の中で誰もが気にしていると考えられるのが、メタボ、つまり内臓脂肪症候群です。健康診断で一生懸命にお腹をへこませても、看護師さんが見事に見破ってしまうという光景を見たことのある人もいるでしょう。
僕は幸い、味噌由来の酵素サプリを愛用していますので、メタボとは無縁でいられるのですが、僕の周囲で「健康診断でイエローカードをもらわなかった人」は皆無です。僕の世代の友人知人は、大体が健康診断で散々脅かされて帰ってきますね(笑)
内蔵の周りに脂肪がつくと、その脂肪が血管に入り、さまざまな病気の原因となります。これは、高脂肪食によって蓄えられた内臓脂肪が、腸内バリアを破壊することによって引き起こされていると言われています。
とはいえ、簡単につく内臓脂肪だからこそ、落としやすいとも言われています。ですから、絶望せずに頑張りましょう! ここはひとつ、気合を入れて、腸内から肥満物質を防ぐ方策を解説してみようと思います。
ヨーグルトの乳酸菌で腸内バリアを修復
過去の研究で、乳酸菌が腸内のバリアを修復してくれる機能を持っていることは報告されています。あとは、いかに上手にこの乳酸菌を摂取するかです。
腸内環境が正常になると腸内のぜん動運動が活発化してきますので、基礎代謝も上がり太りにくい体になってきます。一石二鳥ですね。さらにこの乳酸菌の摂取をヨーグルトで行うと、ダイエットで減らした栄養の補給になるので、一石三鳥にまで跳ね上がります。
乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らしてくれます。悪玉菌が多いと腐敗物が腸に溜まり、便秘になったり、宿便になったりして、体重が増えます。また、血行が悪くなるため、消化・吸収にも影響して、基礎代謝を落としてしまいます。
そう考えてみると、ヘタに無理なダイエットをするのではなく、ヨーグルトでしっかりと乳酸菌を摂って、腸内環境を整えるのが良さそうですね。
ただし、ヨーグルトにフルーツを入れたり、シロップをかけたりすると効果は半減してしまいます。「そうやって食べたいのよ!」という女性の気持ちはわかります。僕だってそうやって食べるのが好きですから。でも、ここは我慢です!
また、ヨーグルトが苦手という方や、プレーンのヨーグルトではという方は、発酵食品の漬物やキムチ、納豆、味噌醤油などで摂るというのはどうでしょう。こちらも塩分には気をつける必要がありますが、最近は減塩物も増えています。そういったものからも、良質な乳酸菌を摂取することができます。
それでも無理な方は、やっぱりサプリメントがおすすめになりますね。もちろん、食品から摂取するのが一番ではありますが、味、食感、好き嫌い、いろいろとあるでしょう。そんな方は、せめてサプリメントから乳酸菌を補充することをおすすめします。
乳酸菌に関しては、別角度から掘り下げた記事も過去に書いていますので、そちらもぜひとも参考にしてみてくださいね(「腸内環境の正常化に寄与する日本代表2トップ『酵素』+『乳酸菌』」)