美肌のためにちょっとだけ気持ちを切り替えよう
「肌をきれいにした~い!」
なんて、口癖のように話している女性って割と多く見かけます。
僕も仕事で外回りをしているときには、よく大手コーヒーチェーンのような喫茶店で休憩することも多くて。コーヒーを片手にノートパソコンを開き、仕事ができるダンディーな男を演出!
……実際は、外出中でも仕事に追われているという現実。
そんな現実はさておき、「肌をきれいにした~い!」なんて甘い口調で話している女性たちのテーブルをチラッと見ると、○○フラペチーノや○○フローズンのような生クリームや砂糖がふんだんに使われているドリンクと、ケーキやスコーンなどが一緒に並べられています。
正直なところ、僕は甘いものや脂っこいものをバクバク食べている姿を見ると、
「おいおい。自分ら、もうちょっと考えたほうがええで?」
なんて思ってしまうんですよね。
糖質や脂肪分を多く食べてしまった翌日は、ニキビが出たり、肌ツヤが悪かったりと、肌トラブルが到来! 経験したことがある人が多いはずなのに、不思議なものです。
美肌を作り維持するためには、スキンケアだけでは事足りません。少し寝不足になっただけで化粧のノリが悪くなることからもわかるように、肌は体の状態をそのままに映し出す鏡のようなものです。
さらに僕たち日本人は、欧米人に比べてきめ細かい肌を持っていて、肌の老化も遅く、肌荒れも少ないと言われていました。それが今、食生活が変化したことで、欧米人と同じような肌になっています。
――そう、実は日本人は、古くより美肌民族だったのです。ことわざにも「色の白いは七難隠す」なんて言葉もあり、色白できめ細かい肌が日本人の特徴でした。
しかし、時代の流れと共に欧米食が食事の中心に。食生活の変化と共に、日本人も欧米人と同じように、肌荒れに悩む人が多くなってきたのです。
美肌のためには、普段からの食生活を見直す必要があります。「1日30品目を食べよう!」というキャッチフレーズのとおり、栄養バランスに気をつけることが大事ですね。
でも、忙しい毎日の中で、毎日30品目を食べるのは無理と考え中のそこのあなた!
頑張る必要はありません。毎日のように肉ばかりを食べるというような偏食をやめて、タンパク質やビタミンなど、美肌に良いものを摂るように意識するだけです。30品目を食べるのに、3日かかっても良いのです。意識するだけで、食生活は少なからず改善していきます。
美肌のためにはビタミンに注目
とは言え、あれもこれもと目移りしてしまうと、何を食べたらいいかがわからなくなります。「美肌」という観点から考えると、中心にあるのはなんといってもビタミン類です。ここでは肌荒れ防止とアンチエイジングを目指すため、ビタミンに注目してみましょう。
まずは、ビタミンAです。ビタミンAは、体を覆っている皮膚や粘膜を作る栄養素で、抗酸化作用もあります。ビタミンAが含まれているものと言えば、緑黄色野菜。油と一緒に摂ると吸収されやすくなるという性質を利用して、炒めものにして食べると良いですね。
次に、皮膚の過剰分泌を抑えることで吹き出物の対策ができるビタミンBです。特にB2、B6は意識して摂っておきたいところ。ビタミンB群が多いと言われているのは、何と言っても豆類です。納豆、豆腐、豆乳などといった食品ですね。もちろん、魚や豚肉にも多く含まれています。
豆知識ですが、口内炎ができてしまったときには、良質な豚肉を食べると治りが早いと言われています。ビタミンBを多く含む食材は、良質なタンパク質の含有量も多い傾向にあります。
ビタミンCは、美肌を語るうえでは欠かせない栄養素です。美肌=ビタミンCと覚え込んでいる人も多いですよね。
ビタミンCの抗酸化作用は、肌の老化を抑え、コラーゲンの生成を助けてくれますので、シミ対策や肌のハリに効果があります。ビタミンCを含む食品としては、フルーツ類やブロッコリー、カボチャ、モロヘイヤなどが挙げられます。
料理をする際の注意点として、ビタミンCには熱に弱いという特性があります。ですので、生で食べるのが一番です。ブロッコリーやカリフラワーは生で食べられないこともありませんが、あまり美味しいとは言えません。これらは基本茹でて食べますが、あまりビタミンCが壊れにくい野菜として有名です。ですから、加熱を気にしなくても大丈夫ですよ。
そして〆は、若返りのビタミンと言われているビタミンEです。ビタミンEには、肌が老化していくのを抑制する働きがあり、また血管拡張作用もあるため、血行の改善にもつながります。
血管が広くなれば、当然、お肌の広い範囲に万遍なく血液や栄養が届けられるようになります。ゆえに、美肌には効果があるわけです。ビタミンEは淡色野菜、緑黄色野菜、種実類に多く含まれています。これらを大豆油などの植物油と一緒に調理するとベストですね。
美肌のための飲み物にも注目
食事に気を使うと言っても、仕事をしているとなかなか難しいという人も多いことでしょう。そんな人でも、ちょっと気にしておくだけで効果が期待できるのが、飲み物です。
例えば、カフェイン入りのドリンク。僕たちが飲むドリンクの多くには、カフェインが入っています。コーヒー、紅茶、緑茶、烏龍茶、ココアなど。これらはすべて、カフェイン入りですね。
カフェインは、神経興奮物質です。そのため、大量に飲むと肌に影響が出てきますし、夜に飲むと睡眠に悪影響を及ぼします。睡眠不足はお肌の大敵です。まったく飲むなとは言いませんが、普段から、1~2杯減らす気持ちでいるのが良いでしょう。
また、体を冷やさないという点から言えば、冷たい飲み物よりも温かい飲み物を摂るようにします。お風呂あがりや運動のあとには、特に冷たい飲み物が欲しくなりますが、できるだけ常温にしておくとお肌のためには良いですね。
僕のおすすめは、ハーブティーです。いろいろな種類がありますし、ビタミンCが摂れるものもあります。
ここでも豆知識ですが、ハーブティーとレモンを使って、お茶の色を変える実験ができます。「マローブルー」という喉にやさしいハーブティーがあります。このお茶は、なんと煎れたときの色は水色!ですが、そこに1滴レモン汁を加えてみると……?
マローブルーのように、レモン汁を加えることで色が変わるハーブティーも多くあります。もちろん、リラックス効果などが期待されるブレンドも多いので、ぜひお好みの1杯を見つけてくださいね。
似たような内容ですが、切り口を変えたこんな記事もあります。
美肌は永遠のテーマですので、たくさんの記事を読んで知識武装することをおすすめします!