ええっ? 赤ちゃんが便秘!?
人類共通の敵こと、便秘。
便秘って、大人がなるものだと思っていませんか?
いいえ、子供でも赤ちゃんでも便秘にはなります。特に赤ちゃんの便秘は自分では対処できないため、普段の体調管理の中で、周囲の大人が気付いてあげなければなりません。
僕も我が子の成長を振り返ると、妻が授乳を終えたのに泣きやまず、特に体調不良もないけれどぐずってしまうような光景を何度も目にしました。妻や僕があやしてもなかなかご機嫌が戻らない様子を見つつ、どうしたものか……なんて困った過去もあるのです。
とは言え、あくまで一般論ですが、赤ちゃんは生まれてから乳幼児期までは「便秘になりにくい」とも言われています。
離乳食が始まるまでは、赤ちゃんの主食は母乳やミルク。ほとんどが水分なので、ウンチが硬くなりません。さらに、生まれたての赤ちゃんの腸内には、善玉菌以外の菌がないことも大きいと言われています。腸内環境が整っているので、便秘になりにくいのです。
しかし、善玉菌が腸内にあふれている赤ちゃんでも、便秘になってしまうことはあります。新生児の場合は、長期の便秘が原因で発熱などの症状が表れることもありえるの、で要注意ですよ!
新生児の便秘の判断方法
子供が成長すると、表情や機嫌などで読み取ることができる便秘。ですが、新生児の場合はそうもいきません。日頃から便の状態や感覚、表情をしっかりと観察して、早めに対処ができるようにしましょう。
例えば、便の出る間隔が明らかに長くなっているときには要注意。便意をもよおしたときに機嫌が悪くなったり、痛がっているような表情で泣いたりしたケースでも注意が必要です。
明らかにいつもと違う状態でしたら、下腹部を軽く押してあげてください。指先がいつもより硬い感じがすると、赤ちゃんの腸内に出きれない便がたまっている証拠になります。
また、便自体の量がいつもより少なくなったときにも注意しましょう。このような場合でも、便秘傾向にあるケースが多いです。早め早めに対処することが大事ですね。
試してください、この方法
まだ離乳食が始まっていない新生児が便秘になってしまったら、どのように解消すれば良いのでしょうか。実は、赤ちゃんが便秘気味になっているときは、外から少し刺激を与えることで便秘が解消される場合があります。
その方法のひとつは、有名な「の」の字マッサージです。「の」の字マッサージは、年齢を問わず便秘解消法として効果を発揮します。やり方もいたって簡単。お腹の上を、ひらがなの「の」の字を描くようにマッサージします。
新生児の場合は、お腹も皮膚も柔らかいので、少しの刺激で通便をもよおします。強くせずにソフトタッチで、指も1~2本で優しく撫でるようにマッサージしましょう。
2つめは、体を動かしてあげることです。生まれたばかりの赤ちゃんは「寝る」「泣く」「排出する」の3つが仕事。普段は寝たままの状態なので、うまく腸が動かなくて便秘になることもあるのです。
そこで、オムツ替えや沐浴のときなどに、赤ちゃんの足をペダルを漕ぐように動かしてあげます。すると股関節周りが刺激を受けて、便が押し出されやすくなります。
3つめは、砂糖水を飲ませます。実は古くから「赤ちゃんの便秘には砂糖水」なんて言われるほど、日本では広く伝わっている便秘解消法です。赤ちゃんに飲ませる砂糖水の濃度が大切で、5%が理想と言われています。
作り方は、湯冷まし100ccに対して5gの砂糖(オリゴ糖でもOK)を加えます。温度はミルクと同様、人肌になるまで哺乳瓶を温めましょう。便秘解消が目的なので、授乳の妨げにならないように、20~30ccほどを1回に与えましょう。
沐浴の後など、喉が渇いているときにはよく飲んでくれますよ。僕のおすすめは、砂糖水を作るときに、オリゴ糖が入っているものを使うことですね。オリゴ糖が腸内の善玉菌を増やしてくれるので、もともと善玉菌が多い赤ちゃんには、特に効果が高いと思います。
最後に、お尻の入り口を刺激する方法です。綿棒にベビーオイルやエクストラオイルをたっぷりとつけて、お尻の入り口の浅い部分に綿棒の先端部分を入れます。そして優しく、ソフトに刺激します。
この方法は効果が高いですが、頻繁に行うと癖になってしまうデメリットも。ですので、便がたまって繰りそうなときの、最後の手段として使います。習慣化しないように気をつけましょう。
このように、さまざまな方法で新生児の便秘を解消することができます。
赤ちゃんの便秘対策を身に付けたら、今度は自分ですね。
こんな記事も書いていますので、大人は大人でしっかりと便秘対策の知識も身に付けておくようにしましょう。