腸内環境と酵素の関係
酵素と言えば「腸内環境」という言葉が出てくるほど、酵素と腸の働きの関係は密接です。最近の流行である酵素ダイエットも、まずは腸内環境を整えることから始めています。
腸に酵素がたくさんあると、腸内環境がよくなり、腸内の細菌が活発に働くようになります。腸内が活発に働くと、体内で酵素を効率よく作ることにつながって、腸内環境が改善します。これがまさに、正しい腸内サイクルですね。
腸と言えば、栄養の吸収をする場所と思われがちですが、実は他にも重要な役割を担っています。
そのひとつが、酵素を生成すること。
ですから、腸内環境が悪くなるとすぐに便秘になったりして、体調不良や老化に直結するのです。
酵素のデトックスパワーが腸を超キレイにする
酵素には、腸内にある毒素を解毒する働きがあります。
いわゆる「デトックス」ですね。
酵素は強力なデトックスによって、腸内環境を整えます。腸内環境を整えるためには、酵素は不可欠なのです。逆に言うと、酵素を増やすためには、腸内環境が整っていなければなりません。腸内環境が良好であれば、体に必要な酵素は自然と腸内で増えていきます。
一方で、ストレスを抱えたり、暴飲暴食をしたりすると、腸内に不要物が増え、毒素が発生します。そうすると、栄養を吸収するための酵素を毒素対策に利用してしまうことになります。結果として酵素不足になり、腸内環境は悪化の一途をたどるのです。
酵素で解消できる便秘
酵素と腸との関係が強いとはいえ、どのようなタイプの便秘にも酵素が効くというわけではないんです。腸内環境の悪さが原因で引き起こされる便秘は、腸の中を整えることによって解消しましょう。
例えば、お通じのリズムが不規則で、数日に1回しか排便がないという便秘症。排便量が少なく、下腹部がぽっこり出ていたり、おならの臭いが強烈だったりするようなケースは、酵素の力で便秘解消につながります。
普段から酵素をふんだんに含む果物や野菜、発酵食品を食べていると、必要な酵素が腸内でまかなわれます。ですから、自然と腸内の善玉菌が増え、悪玉菌の数が減ります。そうなると、トイレでも超スッキリ! 毎日爽快! ……なんて生活も、夢ではありません。
1日1回、規則的に排便できるようになると、古い便が体内に残りませんから、健康に一歩近づくことになりますね。
実はおならの臭いは、腸内の臭さが原因です。特にひどい便秘症になると腸内に、たまったガスがおならとして出るわけですから、それはそれは強烈な……ええ、これ以上は口に出すのを控えましょう。
ともあれ、体への負担を考えても、腐敗物を体内に残さないようにするのが一番です。
アトピーも腸内環境改善によって治る
腸内環境は、体の健康に大きな影響を与えています。腸内環境が悪くなると便秘になることはすでに話しましたが、便秘が原因でアトピーの症状が悪化する傾向にあることはご存知でしょうか?
便秘の人は、腸の蠕動運動に問題があるか、肛門括約筋が弱いか、自律神経が安定していないかのいずれか、または、複数の問題を抱えています。
特に自律神経のバランスが崩れてしまうと、交感神経が高まりすぎて、逆に副交感神経が下がります。これによって、腸の蠕動運動が低下してしまうのです。自然と便が出る状態にするには、腸の蠕動運動によって副交感神経を活発にさせ、体をリラックスさせる必要があります。
また、アトピーの人は症状が悪化すると、どうしても自律神経のバランスが崩れてしまいがちです。常に交感神経が高まっている状態になるので、アトピーも症状が悪化してしまいます。
腸内環境の良し悪しは、体のあちらこちらに影響を及ぼします。そして、腸内環境のコントロールをするために欠かせないのが、ずばり「酵素」なのです。
腸は、全ての健康の基礎になる最重要な器官です。腸に関しては「知っておいて損だ」という情報はありませんので、以下の記事も参考に、万全な健康知識を身につけてみてくださいね!