「寝ながらダイエット」と聞くと、まさに夢みたいな話ですよね~。「寝ながら」というだけに。
漫画家の故・水木しげる先生が生前に残した『幸福の七ヵ条』の6条に、「怠け者になりなさい」という言葉があります。これは、あまり無理をしすぎず、怠けるにしても、食べることに困らない程度の生活を送りなさいという意味です。
僕は酵素屋であり、サプリ屋であり、そして自分自身も大幅減量経験のあるダイエッターなので、常々感じていることがあります。
それは、「日本人女性はダイエットに力を入れすぎ」ということです。
あまり無理を続けていると、人間はいつか「息切れ」を起こします。わかりやすく例えると、フルマラソンに出場したときに、ペース配分を考えずにずっとフルパワーで走っていると、スタート早々に息切れを起こして動けなくなっちゃいますよね。
これって、ダイエットでも同じことが言えるものでして、みなさん、ダイエットのスタート直後だけはハイスピードでがんばります。けれど、しばらくすると、どうしてもペースダウン。目標を達成できずに、そのままやめてしまう人も少なくありません。
ですから、極力ダイエットを“がんばりすぎない”ために、寝ながらダイエットをきるメニューがないかを調べました! 今回は、その中から夕食におすすめの、睡眠中に脂肪を燃焼してくれる3つのおかず(正しくは2つのおかずとドリンク)を紹介します。
さあ、たまにはハードな運動はお休みして、脂肪燃焼メニューを食べて、ゆっくり眠ってリフレッシュ! ――もちろん、食べすぎにはご注意くださいね。
しょうがたっぷりの豚汁
睡眠中に脂肪を燃焼するためには、体の代謝をアップさせることが必要不可欠です。
そこで力を借りたい食材が、「しょうが」です。しょうがには、ジンゲロール・ショウガオールという成分が豊富に含まれています。これらの成分には血行を促進する働きがあるとされています。そうすると体温が上がり、基礎代謝のアップに結びつくのです。
しかも、しょうがを食べて3時間ほどはその効果が持続するそうなので、ぜひ夕食にとりいれたい食材ですね。
冬の寒さで体の芯から冷えてしまっては、内臓も元気がなくなってしまいます。ですから、温かい豚汁で栄養を補給しつつ、基礎代謝もアップ!
ご家庭の味の豚汁に、できれば生のしょうがをすりおろして、お好みの量を加えてみてください。チューブに入ったものや、粉末のものでも、そこそこの効果を発揮しますよ。
また、ダイエットにはやっぱり味噌汁! 夕食には、おいしい味噌で作った味噌汁もご一緒にいかがですか?
チキンのトマト煮
脂肪の燃焼を促す効果のある、「リコピン」も積極的に摂るようにしましょう。通年で購入でき、かつお財布にも優しい「トマト缶」を使った、チキンのトマト煮がおすすめです。
作り方は、鳥皮を取り除いた鶏肉をオリーブオイルでソテーし、トマトや調味料で味を調えて、10分間ほど煮込みます。一緒に煮込む野菜は好みですが、玉ねぎや豆類との相性も抜群です。
このトマトに含まれるリコピンには、強力な抗酸化力があります。血糖値の抑制に、美白効果やダイエット効果も期待できるそうです。オリーブオイルには、リコピンの吸収を促進する効果がありますので、鶏肉をソテーするときにはオリーブオイルを使いましょう。
ココナッツオイルのホットドリンク
今、もっとも熱いダイエット食材といえば、「ココナッツオイル」です。海外セレブのミランダ・カーが愛用しているとしてNHKで紹介され、女性を中心に爆発的なヒットを見せています。
「え? オイルを飲むの!?」と思ってしまいそうですが、ココナッツオイルには、ダイエット効果や美肌効果、さらにアンチエイジングにも使われるほど、美容に関する万能オイルなのです。
直接飲んだり舐めたりするには少し抵抗を感じる人も多いので、お湯で割って、ホットドリンクにしていただきましょう。用意する材料は、ココナッツオイルにレモン汁、お湯の3つだけ。レモン汁によってオイルの臭みも抑えるなので、とても飲みやすくなります。
甘味が欲しい人は、はちみつやメープルシロップといった「天然の甘味料」を使うと、体がよりポカポカして、代謝もアップ! カロリーが低いダイエット甘味料は、体を冷やしてしまうので使用を控えましょう。
コップ1杯のお湯(180cc)に対して、ココナッツオイルは小さじ1杯程度でOK!
お好みでしょうがを加えると、より効果的です。
ココナッツオイルには、体内に溜まった脂肪を燃焼させる効果が期待きるので、お休み前のドリンクに最適です。
以上、寝る前におすすめの、3つの「おかず」をご紹介しました。まずはお手頃なドリンクから始めるも良し、積極的に夕食に取り入れるも良し。ぜひ、お試しくださいね。