化粧品には頼らない美肌対策
輝く美しい肌を維持しようとするのなら、ヒアルロン酸やコラーゲンといった肌に良いものをたっぷりと与えてあげることは大切。ですが、本当にそれだけでいいのでしょうか?
若々しい肌は、キメの細やかさやハリ、ツヤなどを考慮した、トータルな美しさの上で成り立っています。肌はまさしく総合美。いずれかが欠けてしまえば、途端に美しさは損なわれてしまいます。
値段が高い化粧品には貴重な成分が配合されていたり、しっかりと管理された環境で製造されていたりします。商品価格が高いのには、それなりに理由があるわけです。
けれども、いくら肌に良い栄養分を取り込もうとしても、元の肌がそれらを受け入れる状態になっていなければ意味はありません。まずは地肌自体を、若々しく美しい肌に「戻す」ことが大切ですね。
メイクは毎日しっかりと落とす
正しいスキンケアのスタートは、クレンジングにあり。
メイク落としはお風呂のついで……という女性が多いですよね。
ですが、正しいスキンケアのスタートを切るためには、まずはクレンジングを丁寧に行うことが大切だと僕は考えています。
……え? 日常的に化粧をする習慣のない男の僕から言われても、「いやいや、男性にはクレンジングの手間隙がわからないでしょう! 説得力がない!」ですって?
それも仰るとおりではありますが、普段からスキンケアに気を遣っている僕です。そこはどうかご容赦願いたいところ……!
まずは正しい順番でメイクオフをしなければ、素肌にメイクが残ってしまうことがあります。残ってしまったメイク汚れは当然、肌トラブルの原因になります。最初に落とすのはポイントメイク。マスカラばっちりのアイメイクやリップなどを、優しくオフしましょう。
ウォータープルーフなどの水に強く落ちにくいメイクアイテムは、肌にとっては一長一短です。落ちにくいので化粧直しが少なくて済みますが、肌への負担は大きくなります。
ですから、こすらないよう丁寧に、綿棒などを駆使して落としていきましょう。ポイントメイクの処理が終わったら、頬やおでこ、顔全体といった具合に、順々に落としていきます。
クレンジング剤で洗い流すタイプのものは、33度前後のお湯で洗い流すようにします。毛穴につまった汚れをしっかり洗い流すためには、熱すぎても冷たすぎてもダメ。冷たすぎると毛穴が閉まってしまいますし、熱すぎるのは肌のハリをなくす原因になります。
メイク落としはざっと済ませてしまう人も多いですが、実はメイクと同じくらい時間をかけるべきものなのです。
紫外線対策は一年中大事です
夏には気にしていたのに、季節が変わると無頓着になってしまうのが、紫外線対策。夏はもちろんのこと、四季を通して美肌をキープするためには、紫外線対策は欠かせないものです。
若い頃にはハリと透明感があったお肌も、加齢と共にくすみが出てきて、しわが目立ってきます。その主な原因こそが、紫外線。紫外線を浴びることで活性酸素が増え、肌の老化が進むのです。
ですからまずは、日光を浴びないことが大切ですが、そう簡単ではありません。肌のためにはできるだけ紫外線を浴びないほうがいいのですが、人間の体に備わっている体内時計や体の機能を正常に働かせるためには、適度な日光も必要不可欠なのです。
そこで登場するのが、日焼け止め。
もちろん、日焼け止めも朝に塗るだけでは、時間の経過と共に落ちてしまいます。2~3時間に1回ほど、薄く塗りなおすといいでしょう。
オールシーズンで使う日焼け止めですから、間違った商品選びはできませんね。日焼け止めにもさまざまな種類がありますが、紫外線をブロックする効果が高いほど、肌に負担をかけやすい場合が多いのです。
夏に海などで使う紫外線予防の効果の強い日焼け止めと、普段使いの日焼け止めは、使い分ける必要があります。意識しておくようにしましょう。
くすみは生活習慣改善でブロック
男女を問わず、肌の「くすみ」については、やや自覚が持ちにくい傾向にあります。くすみとは、血行不良や肌の乾燥などが原因で、肌の色が「くすんでみえる」状態のこと。日常生活を改善することによって、対策を打つことができます。
皮膚の細胞は、一定周期で新しい細胞と入れ替わっています。これを肌の「ターンオーバー」と言います。ターンオーバーを正常にするように心がけるだけで、皮膚中に沈着しているメラニンを剥がし、シミを改善することができるのです。
ターンオーバーを正常化させるには、規則正しい生活やバランスの良い食事が一番。加えて、ストレスフリーで睡眠時間をしっかりと確保することも大切ですね。
ストレスが溜まると、免疫力が低下して風邪を引きやすくなったり、自律神経が乱れたりします。自律神経は肌のターンオーバーを管理している神経ですから、これが乱れるとターンオーバーも乱れてしまいます。
なので、適度に運動をするなど体を動かしたり、好きな趣味を楽しんだりすることでストレスを発散させれば、結果的に美肌にも結びつきます。
食生活の視点からお肌を改善しようとするのでしたら、過去の記事「仕事をしながらでもできる!美肌を生む食生活の基本」も参考になるかと思います。ぜひご一読ください。