朝は誰でも体が重いもので――
朝、目が覚めて起きるまでに、なんとなく「体がだるいな」と感じるときってありませんか? 体がだるいと感じる原因には、いくつかのものが考えられます。
例えば、低血圧や肝機能の低下、更年期障害といった病気からくるもの、食生活の偏りが原因の栄養不足、ストレスや頭の使いすぎ、夜更かしなど。例を挙げるとキリがないレベルで、「朝の体がだるい原因」があるわけです。
朝、起きてもぼーっとしていることが継続して続く場合は、就寝時に本来働くはずの副交感神経がうまく作動していないことが考えられます。副交感神経には、精神と体をリラックスさせて寝ている間に体の疲れを取り、回復させる効果があります。
寝ているのに疲れが取れなかったり、目覚めが悪かったりするのは、「寝る」という行為をしているにも関わらず、脳を含む全身が休めていないためです。簡単にまとめると、「寝ているけれど寝ていない」なんて状態ですね。
でも、上手に睡眠を取るのは意外と難しい。
そんなときの対策をご紹介します!
体に「起きるぞ」のサインを送ろう
体がまず最初に目覚めて活動を始める部分は、体内です。
そのためには、お腹に刺激を与えるのが一番。
朝起きたら、コップ1杯の白湯を飲みましょう。冷たい水ではなく、少し暖かいぬるま湯がいいですね。お腹が温められると同時に、体が内部から目覚め始めます。
寝ている間は水分を摂らないので、体は水分不足になっています。コップ1杯の水分は言わば、お腹の活動開始の合図。便秘気味の人は、継続的に続けていくうちに便秘が解消されるはずです。
ちなみに、夏場には冷たい水を飲むことが増えますが、これは起きたばかりで空っぽの体には負担が大きいので、あまりおすすめできません。
体を軽く動かしてウォーミングアップ
体の内側が起きてきたら、続いて、体全体を目覚めさせます。朝、ぼーっとする時間というのも悪くないものですが、ここはがんばってストレッチに挑戦しましょう。
とは言え、寝起きの体にムチを打って、朝からハードな運動をする必要はありません。家の周りを軽くウォーキングをするのもいいですし、屋内でストレッチをするだけでもOKです。起き抜けは体がこわばっているので、肩を軽く回すだけでも有効です。
おすすめとしては、子供の頃の夏休みを思い出して、ラジオ体操などはいかがでしょうか? 時間が決まっていますし、軽めの動きで体をほぐしてくれます。これで血行が良くなり、代謝もぐんと上がってきます。
また、過去に流行っていた朝シャン(言い方が古いですね)も気持ちがリフレッシュします。髪を洗うことで頭皮が刺激されますので、頭がスッキリさっぱりしますね。
朝シャンの注意点としては、洗った髪はすぐにドライヤーで乾かしましょう。水分で頭が重いと、またぼーっとしてきますし、髪にも頭皮にも良くありません。
結論:良い睡眠を取ろう
とは言え、そもそも寝不足だったらこれらの行為にもあまり効果が期待できませんし、それ以前にやる気が起きません。早寝早起きは、健康な体を作る基本中の基本です。
一方では、寝すぎないことも大切です。疲れているからといって、長く寝ても疲れは取れません。それよりも、効率よく質の高い睡眠を取るように心がけましょう。
そのためには、やはり「早起き」から始めるのがコツです。最初は眠くても、早く起きる習慣をつけることで次第に早く寝るようになり、しっかりと睡眠が取れるようになるはずです。
寝る2時間以上前には食事を終わらせるようにして、1時間前にはお風呂に入るようにします。お風呂から上がったら、パソコンやスマホなどの画面を見ることはせず、少し明かりを落として、体が自然に冷めていくようにしましょう。
そうすると次第に眠気が襲ってきますので、自然と眠りにつけるようになります。
しっかりと寝て、気持ちよく起きる。
まずは、できるところから始めてみてはいかがでしょうか。
寝る前のコツは「疲労回復は良質な睡眠から!寝る前に心がけたい3つのこと。」でも紹介していますので、そちらも参考にしてみてくださいね。