ワイン……なんて甘美な響きでしょうか。
それこそ僕の青春時代、思い返せば今からもう30年近く前の時代には、ワインと言えば高級酒のひとつに挙げられていました。
もちろん今でもワインは、いわゆる“ピンキリ”の世界です。大衆向けの数百円で楽しめるワインから、1本数千万、中には億の値段がつくほどの超一品まで幅広く揃っています。
あれから30年――。今やワインは格安居酒屋やカラオケなどでも気軽に注文ができるようになりましたし、家庭用のボトルワインも安くておいしいものが増えていますね。
居酒屋などでワインを注文するとボトルで提供する店も多かったのですが、それも今は昔の話です。最近では高級ワインもグラスで注文できる店も増えているので、ワイン好きにとっては嬉しい時代になりましたね。
しかし、お酒の席での風物詩――いや、つきものとでも言いましょうか。
どうしてもワインと「悪酔い」とは、切っても切れない関係があります。
そこで今回は、ワインを嗜むレディース&ジェントルマンたちに捧ぐ、ワインで悪酔いしないために大切な3つのルールを紹介します。
ワインは少し放置が鉄則
ワインと言えば、アルコール類の中でも健康的だというイメージがありますね。確かに赤ワインにはポリフェノールがたくさん含まれており、ごく少量であれば毎日飲んでいても健康被害は少ないそうです。
ですが、日本で流通しているお手ごろ価格のワインには、ある落とし穴があるのです。
それが、食品添加物。安いワインのすべてに含まれているというわけではありませんし、高いワインに使われていることもある食品添加物ですが、実は悪酔いしてしまう原因にもなっているそうです。
代表的な成分には、亜硫酸塩という酸化防止剤や、ソルビン酸という保存料があります。これらの成分が頭痛や吐き気といった、悪酔いを引き起こしてしまうのではないかという説もあるようです(あくまで“一説”です)。
ですから、ワインを飲むときにはグラスに注がれたものをすぐ飲むのではなく、少し放置してから飲んだほうが悪酔いしにくいという話もあります。
キンキンに冷えた白ワインやスパークリングワインは口当たりが良いため、どうしても飲みすぎてしまうことも。飲みすぎを防ぐためにも、やや常温に戻してから飲むことをおすすめします。
飲むときは食事も一緒に
みなさんは、どのようなシーンでワインを飲みますか?
飲み会の乾杯でスパークリングワインを選ぶ人もいますし、レストランで食事と一緒にワインを楽しむ人も多いかと思います。
ワインで悪酔いしないためのルールは、「食事と一緒に飲む」ことです。
考え方としては、「ワインを飲むから、軽くつまめるものを一緒に食べよう」ではなく、「食事のお供にワインを飲もう」という意識で臨むのが良いでしょう。当然、ワインもアルコール類ですので、空腹時に飲めば酔いが回るのも早くなります。
さらに、ワインは本来食事と合わせて楽しむものです。がぶ飲みするタイプのアルコールではありませんよね。食事と一緒にワインを楽しもうと心がければ、自然とペースがゆっくりになり、飲む量も減っていきます。結果、悪酔いを避けることができます。
酔いたくない飲み会で選ぶのは、白ワインと赤ワイン、みなさんはどちら派ですか?
よろしければ、以下の記事も参考にどうぞ。
「白ワインと赤ワイン、酔いたくない飲み会ではどちらを選ぶべきか?」
ワインと水は1:1
ワインで悪酔いしないためには、水分補給も大切です。
だからと言って、酔っぱらいよろしく「よっしゃ! 次はビールを飲もう。そしたら次は日本酒を……」なんて“ちゃんぽん”をしてしまうと、余計に悪酔いしてしまいます。
ここで摂取するべき水分とは、当然のごとく「水」です。
悪酔いの原因は主にワインに含まれるアルコール成分ですから、ワインの量と同じ量、もしくはそれ以上の水を飲むことで、体内のアルコールが加水分解されます。
簡単に言えば、水の力でアルコールを分解してしまうのです。さらに食事の合間に水を含むことによって、口内に残っていた味やフレーバーもリセットされるので、一石二鳥です。
――さあ、ここまで、ワインで悪酔いしないために大切な3つのルールを紹介しました。
で・す・が!
僕は、とーっても大切なひとつの「掟」を伝えるのを忘れていました。
それは……「飲みすぎない」こと!
はい。当たり前ですが、どんなに悪酔いしないためのルールを守っていても、人間の体にはそれぞれアルコールの許容量が決まっています。ですからどれだけルールを守ろうと、飲みすぎてしまっては当然、酒に飲まれておしまいです。
1月は正月や新年会、2月・3月は送迎会や新人の歓迎会などが開催されることもあり、お酒の席が増えるシーズンです。社会人として「飲みすぎ」には注意しましょう。