みなさんは、「世界3大料理」ってご存知ですか?
「世界3大○○」はいろいろとありますが、有名なのは世界3大珍味でしょうか。キャビア・フォアグラ・トリュフの3つですが、日本でも高級品として有名ですよね。
「世界3大料理」は、中華料理・フランス料理・トルコ料理と言われています。単品メニューではなく、伝統的に伝わるメニュー全般を指すものですね。
しかし、2011年7月にCNNが発表した「世界の料理の美食ランキング50」では、1位にはタイ料理のマッサマンカレー。2位にイタリア料理のナポリ・ピザ、3位にはメキシコのチョコレートが選ばれました。
となると、一般的な世界3大料理と、現代版世界3大料理では、微妙に嗜好が異なる結果となるようですね。
そこで今回は、世界3大料理と、各国の平均寿命の関係について調べてみました。
3位:メキシコの「チョコレート」
チョコレートが3位にランクインとは、予想外だった人もいるのではないでしょうか? もともとのチョコレートは、現代において主に流通している「固形で甘い食べ物」ではありませんでした。
チョコレートの原料であるカカオの歴史は、なんと約4,000年前まで遡ります。紀元前2,000年頃から本格的な栽培が始まり、当時のメキシコ人はカカオをすりつぶして飲んでいたそうです。
この伝統が今でも伝わっており、メキシコではチョコレートには砂糖を加えず、甘味ではなく「健康飲料」として習慣的に飲まれているようです。いわゆる「無糖ココア」のような飲み物ですね。
ココアには抗酸化力の高いポリフェノールもふんだんに含まれているので、健康飲料には最適です。また、メキシコでは煎ったカカオと茹でたトウモロコシを煮込んだ「テハテ」という飲み物も同じく、胃腸に優しい健康ドリンクとして飲まれています。
そんなメキシコの平均寿命は75歳。
日本の平均寿命が84歳なので、-9歳という結果でした。
2位:イタリアの「ナポリ・ピザ」
2位にランクインしたのは、ピザの本場・イタリアの「ナポリ・ピザ」です。
1660年頃に元祖ピザが誕生し、そのときに作られていたのは生地にラード・バジリコ・チーズをのせた「マストゥニコーラ」というピザでした。
そして1750年前後、現在では主流となっているトマトソースを使った「マリナーラ」が登場。当時の漁師たちが、トマトを使ったピザをパン屋にリクエストして作らせたのが発祥とされています。
その後、現在のナポリ・ピザの代名詞ともいえる「ピッツァ・マルゲリータ」が誕生します。トマト・モッツァレラチーズ・オイル・バジリコとシンプルな具材ながら、野菜・油・乳製品・炭水化物のバランスもいい万能メニュー。
本場ナポリのピザを食べるときには、1人1枚を食べ切り、ピザのふちを残さないなどの細かなマナーもあります。さらにピザと発音せず、「ピッツァ」と発音しましょう。
そんなイタリアの平均寿命は83歳。
日本の平均寿命が84歳なので、-1歳で世界平均でも堂々の2位という結果でした。
1位:タイの「マッサマンカレー」
堂々の1位に輝いたのは、タイの「マッサマンカレー」です。
マッサマンカレーは、じゃがいもと鶏肉をしっかりと煮込んだタイカレーを指します。
シナモン・カルダモン・クローブなどのスパイスをふんだんに使った味は、辛味もさることながら、上品な甘さも含んだ味わいに。他にもココナッツミルクやピーマンを材料として使い、ジャスミンライスを添えて食べます。
マッサマンカレーを作るときに使う材料は栄養価が高く、野菜やスパイスをブレンドしているため食べやすい味になっています。
しかもマッサマンカレーは、タイの人たちの間でもあまり有名ではないメニューです。日本風に言い換えれば、「ご当地カレー」のひとつと言えるものですね。
宗教上の理由から豚肉を食べられない人たちが、代わりに鶏肉を使って作ったカレーが、このマッサマンカレーと言われています。
そんなタイの平均寿命は、75歳。
日本の平均寿命が84歳なので、-9歳でメキシコと同じ結果となりました。
世界3大料理や各国の平均寿命をあわせて紹介しましたが、日本の平均寿命は84歳。2013年のデータでは、なんと世界第1位です! 世界3大料理も気になりますが、和食の文化は健康的な体の維持に向いていると言えそうですね。
世界にはまだまだ健康にいいメニューがたくさんあります。以下の記事も、良かったらご覧ください。