秋田美人の代表、佐々木希さんの肌はきれい
日本の三大美人と言えば、京美人、博多美人――そして、秋田美人です。
中でも秋田美人は、色白美人としても有名ですね。
何と言っても、あの小野小町も秋田美人の一人です。
――え? 小野小町は本当に美人なのか、って!? 美人と言い伝えられているのですから、ここは「美人だった」と信じましょう。そうしましょう。
現代の秋田美人の代表と言えば、やっぱり、佐々木希さんでしょうか。「世界で最も美しい顔100人」に5年連続で入賞しているのですから、筋金入りの美人と言えるでしょう。
では、なぜ秋田には美人が多いと言われているのでしょうか?
諸説ありますが、基本的には「色白肌」のポイントが高いことにあるようです。
「色の白いは七難隠す」と言われますが、確かに、男性目線で透きとおるような白い美肌の持ち主は美人だと感じますし、女性はそんな肌になりたいと思ってしまうものです。
秋田美人ができる環境がある
秋田美人が生まれる理由としては、環境が大きく影響していると言われています。
まず目立つ点としては、日照時間が短いということ。秋田県は全国で一番、日照時間が短い県です。日照時間が最も多い山梨県の年平均とくらべて、半分程度しか秋田県の日照時間はありません。そのため、色白の人が多くなるのだそうです。
日照時間が短ければ、紫外線を浴びる時間は少なくなります。紫外線によるダメージが少ないということは、当然、肌の老化も遅くなりますよね。「ああ、そっか」と納得してしまうのは、僕だけでしょうか。
さらに、晴れの日も少ないので、結果として湿度が高くなる傾向にあります。特に冬の湿度は高く、他の地域と比べると乾燥しにくくなりますから、肌や髪にとっては良い環境と言えますよね。
また、温泉の存在も見過ごせません。乳頭温泉や玉川温泉など、秋田県内には30カ所以上もの有名な温泉があります。温泉のお肌つるつる効果が、美人を作り出すのに貢献している可能性は少なくありません。
そして最後、重要なのが、「食事」です。
麹を食べる秋田美人
秋田は、全国有数の米の産地。たっぷりと収穫される米は、そのまま秋田の食文化に影響を与えています。その最たるものが、「麹」です。
秋田県の食事の風景を見ると、麹を使った漬け物や味噌がたくさん出てくることがわかります。例えば、ショッツルという魚醤など、秋田ならではの独自の発酵食品も生まれています。ちなみにショッツルは、全国的には好みが分かれる味だと僕は思います(苦笑)。
こういった発酵食品は、美肌に効果ばつぐん! 麹については、「塩麹だけじゃない!麹菌を活かした調味料について」でも紹介していますので、参考にしてみてください。
さて、そんな麹を使った独特の食文化の中で注目したいのが、「いぶりがっこ」です。
いぶりがっこは、肌ケアに最適の食材
お漬け物は塩分が気になるということで、最近はあまり食べない人も増えてきましたが、一方では食卓には欠かせないという人もまだまだ少なくありません。
中でも美肌効果が高いのが、秋田のお漬け物「いぶりがっこ」です。これは、漬け物として使う干し大根が凍ってしまわないよう囲炉裏の上に吊るして燻し、塩と米糠で漬け込んだものです。
いぶりがっこの特徴は、燻製にして作ること。これによって、アミノ酸の一種であるグルタミン酸が発生するため独特の風味が出て、いろいろな料理に使えるようになります。
そして重要なのが、米糠です。塩と米糠は発酵途中に乳酸菌を発生させるので、乳酸菌がたっぷりと含まれます。お漬け物に含まれる乳酸菌は、ヨーグルトと同じくらいだと言いますから、驚きですよね! この乳酸菌は、美肌と腸内環境の改善に役立ちます。
――などなど、このようにトコトン考えていくと、「秋田美人はいぶりがっこで作られた」なんて思ってしまうのは、僕だけでしょうか。
はま通信では全国各地の漬物にフィーチャーした記事、その名も「FOOD紀」も書いておりますので、漬物にそんなパワーがあるの!?と思ったあなたはぜひ覗いてみてくださいね。