小さくてもあなどれない食材「ぎんなん」
さて、突然ですが今回は、「ぎんなん」の美容効果についてご紹介!
ぎんなんと言えば、茶碗蒸しにちょこんと入っている“アレ”です。ぎんなんが好きだろうと嫌いだろうと、茶碗蒸しには1個だけ入っているのが定石ですよね。何個も入っていることがないのは、ちょっと不思議でした。
もし2個も入っているようなことがあれば、ボーナスのように喜んでしまうほど、ぎんなんが大好きな僕。ちょっとしゃれた和食だと、松葉に刺さっているぎんなんも、大体が2個。多くても3個ですよね。ぎんなんが好きな人は、バクバク食べたくないのでしょうか。
実はこれには理由があって、ぎんなんは1日10個が適量なのです。ぎんなんは食べ過ぎると嘔吐や痙攣などを引き起こす可能性があるので、多くても10粒以内でやめておくようにしましょう。
過剰摂取が危ないぎんなんですが、同時に、栄養満点の食べ物でもあります。
しかも、美容やダイエットにもぴったりの、万能食材なのです!
ぎんなんが美肌もエイジングもダイエットも引き受ける
ぎんなんの主な成分は、ビタミンA・C・鉄・カリウム・マグネシウム・ナイアシンなど。
挙げればキリがないほど、どれも新陳代謝を促してくれる成分ばかりです。美しい肌を作るためには、正しい新陳代謝は欠かせません。まさに、美肌を作るための食材と言えるでしょう。
ここで付け加えたいのが、「パントテン酸」という成分です。
これは、イギリスの駅の名前……でもないし、ましてや世界的に有名でかわいいクマさんでもありません。……あ! あれは、パティントンですね。失礼!(わざとらしい)
パントテン酸は、アトピーの改善効果があるということで、一躍脚光を浴びた成分です。
他にも、育毛の話題で聞いたことがあるという人もいるかもしれません。パントテン酸には脂肪の代謝を良くし、エネルギーに変える効果があります。
老廃物を排出するカリウムと共に脂肪の代謝を促してくれるので、ダイエット効果が抜群! そもそもパントテン酸はビタミンB5ですから、ビタミンとしての美肌効果も期待できます。
ぎんなんという小さな食べ物ひとつだけで、エイジングケアにダイエット、そして美肌に効果があると聞いたら、これはもう食べるしかないでしょう。
でも……最初に言いましたが、多くても10粒までですよ。
要するにパントテン酸を摂ればいい
――そうなのです。察しの良い方はお気づきかも知れませんが、僕がおすすめしたいのは、ぎんなんではなく、この「パントテン酸」なんです。
優れもののパントテン酸には、善玉コレステロールを助けて動脈硬化を予防する効果や、ストレスを和らげたりする作用があります(副腎皮質ホルモンを活性化させることによるストレス緩和)。
さらに、パントテン酸はビタミンCの働きを助ける役割も持っているので、つやつやの髪と、コラーゲンたっぷりの肌を生み出してくれます。
こんなにも素敵なパントテン酸ですが、ぎんなん以外の食べ物にも含まれています。
例えば、魚であれば子持ちカレイ・うなぎ・いくら・たらこ。肉であれば、レバーや鶏肉にも含まれています。さらに、キノコ類や、アボガド、モロヘイヤ、カリフラワーなどにも含まれています。
僕のおすすめは、納豆とたまご。朝ごはんに、納豆と生卵を食べるだけでもOK。卵は生でなくても大丈夫です。理想的な和食メニューって、パントテン酸を補うにもぴったりなんですよね。
気軽に摂れる栄養素、パントテン酸で、美肌を手にいれようではありませんか。
美肌を作るビタミンについては、「仕事をしながらでもできる!美肌を生む食生活の基本」でも紹介していますので、よかったら参考にしてみてください。