少し前の話になりますが、2月にプロ野球チームの各球団がキャンプ入りしました。
このニュースを聞くと、今年も野球の季節がやってきたと感じますね。

 

僕も贔屓にしている球団が毎年キャンプに訪れる土地を訪問しようと思い、飛行機に乗って現地に足を運びました。

 

さあ、遠路はるばるやって着ましたよ~!
今回の目的地は、宮崎県です!

 

僕のことをよーく知っているみなさんであれば、なんとなく今回の旅行先は察しがついたかもしれませんね(冒頭の一節が、今回の旅行先を物語っているかと思います)。

 

まだ春と言うには少し早いですが、宮崎県は実に暖かい。
この穏やかな気候は、体を動かすのにちょうど良いですね。

 

宮崎県と言えば、以前は“そのまんま東”こと、東国原英夫さんが県知事を勤めたことでも有名です。宮崎県を大々的にPRされていたので、県内の名産品やおいしいものが一躍全国区として有名になりました。

 

さて、さっそくですが、みなさんは「漬け物」にどのようなイメージがありますか?

 

ご飯のお供? お酒のつまみ?
それとも、お茶請けとして食べるイメージでしょうか。

 

いずれにしても、味は塩味や醤油といった塩味・辛味をイメージするかと思います。
――そんななかで今回は、漬け物界のスイートとも言える存在を発見しました!

 

それが、宮崎県を代表する「ザボン漬け」。

 

ザボン漬けは、実は宮崎県のほかにも、長崎・大分・鹿児島でも作られています。ですが、郷土料理としては宮崎が有名ですね。

 

さあ、九州地方では有名な“ザボン”ですが、みなさんはどんなものかご存知でしょうか?
今回は、漬け物界のスイーツクイーン「ザボン漬け」を紹介します。

 

ザボン=大きな柑橘類!?

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ザボン漬けに使われるのは、その名のとおり「ザボン」と呼ばれる柑橘類です。

 

正式名称は「ブンタン」。
こちらでしたら、全国的にも聞いた事がある人が多いのではないかと思います。

 

そう、このブンタンの和名が、「ザボン」になります。
昔懐かしいお菓子、“ぶんたんあめ”の原材料も、このザボンなんですね。

 

さて、そんなザボンですが、もちろんそのまま食べることもできます。
ええ、食べる機会があれば、ぜひ一度そのままでも召し上がっていただきたいところ!

 

僕も宮崎県内で勧められまして、そこそこ熟したザボンを1房いただきました。

 

「誰でも最初に食べた人はそげん顔になるっちゃね~」

 

そんな言葉を宮崎マダムからかけられつつ、僕がザボンをそのまま食べた感想は、「すっぱい!!」です。

 

酸っぱさに加え、舌に辛味というか、多少の渋さが残る独特な味。
なるほど……これは、漬け物や和え物に使いたくなる気持ちもわかります。

 

砂糖で漬けただけのシンプルな味

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そのまんま食べると酸っぱいザボンも、砂糖でつければ甘くて美味。

 

「ザボン漬け」という表記ですが、実際の漬け物に使われている果物は、ブンタンの仲間であればいろいろあるようです。“晩白柚”とも呼ばれていますが、今回は都合上「ザボン」で統一しますね。

 

ザボン漬けで主に使うのは、表皮と果肉の間にある白い「果皮」です。実際にザボンを見たことがある人でしたらわかると思うのですが、外側の黄色い皮の下に、白くて厚い果皮がありますよね。この部分を漬けて、ザボン漬けを作ります。

 

作り方は、ザボン漬け用の果皮を適度な大きさに切り、ミョウバンを入れた鍋で、吹きこぼれないように30分以上煮込みます。2~3回ほど煮る作業を繰り返したら、水で洗い、24時間以上かけてアクを抜きます。

 

アク抜きが終わったら、砂糖水でザボンをコトコト煮込みます。しっかりと味が染み込み硬さもなくなると、鍋からあげて冷まします。最後に砂糖(グラニュー糖など)をしっかりとまぶし、周りを砂糖でコーティングすれば完成です。

 

作業工程はとてもシンプルながら、手間隙かかっているのですね。宮崎県では、お土産物としてはもちろん、道の駅やフルーツの量り売りなどでも売られている、メジャーな漬け物です。

 

味はとにかく甘い!

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ザボン漬けの作り方も紹介したところで、いざ実食!

 

……ええ、想像はしていました。
いや~、最近はヘルシーブームが続いていますからね。

 

「甘さ控えめ」なんて言葉もよく耳にします……が、このザボン漬けは、甘さ控えめなんて言葉は一切ありません。

 

甘い!
とにかく甘い!!

 

生で食べたザボンの酸っぱさとは対照的な、ガツンとくる甘さが特徴です。とはいえ、柑橘類の爽やかな酸味も口いっぱいに広がるので、イヤミの少ない甘さと言えますね。食べ方としては、少量ずつ切って食べるのが正解なようです。

 

ちなみに、ザボン漬けは意外にもお酒との相性もGOOD。「ニコラシカ」というカクテルは、氷を入れたグラスに薄切りのザボン漬けを数枚入れて、そこにブランデーまたはウィスキーを注いだものです。

 

甘いけれど、爽やかな味。
まさに、漬け物界のスイーツクイーンですね。

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