日本の伝統食である味噌汁は、地域や家庭によって色々な具材をつかいます。

僕は味噌汁の具材と言えば豆腐や大根、わかめがすぐに思い浮かびますが、会社員時代同僚と居酒屋で味噌汁の具材について話していて驚いたことがあります。(…え、話さないって?)それはある同僚が味噌汁にトマトや茄子、鶏のつくねを入れると言ったからです。

一般的な味噌汁の具材はやはり、豆腐、ねぎ、わかめ、大根、油揚げ辺りかと思うのですが、それ以外でも味噌汁と相性の良いおいしい具材がまだあるはずです。お袋の味である味噌汁の具材を何が1番良いとは言い切れないのですが、しかし、色合い、歯ざわり、栄養、健康、美容、美味しさなどを考慮しながら、どんな味噌汁の具材がいいのか、まことに勝手ではありますが「味噌汁の具選手権」をおこないたいと思います。

 

味噌汁とは何物でしょうか

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えぇ、哲学の時間ではありませんが。

味噌汁とは味噌で調味した汁物ですが、その具材に野菜、魚介類、豆腐、キノコを入れることが多くみられます。具材によって他の名称がついているものもあります。例えば北海道の代表的な味噌汁「三平汁」は昆布だしを使い、塩鮭や鱈などの魚と、大根や人参、玉ねぎなどをいれて煮込み、最後に味噌と酒粕を入れた白っぽい味噌汁です。「それ、味噌汁じゃなくて鍋料理でしょう?」とつっこみを入れられそうですが、味噌で調味されているのでここでは鍋料理に近い味噌汁とさせていただきます。

ここで歴史的な話を一つ。江戸時代、徳川家康は75歳で亡くなりました。現在75歳まで生きるのは驚きませんが、この時代の平均寿命は38歳程だったので大変な長寿です。その秘訣はたくさんの具を入れた味噌汁を毎日食していたからだと言われています。家康以降の将軍達も見習い、健康のために味噌汁を毎日欠かさなかったそうです。

味噌は主原料である大豆を麹によって発酵させたもの。微生物が豊富な栄養素を作り出し、具材も入れた味噌汁は沢山の栄養が詰まっています。家康が好んだ味、そして栄養たっぷりの味噌汁ですが、気になるのは塩分のこと。よく高血圧や心臓病の人は塩分を取りすぎないようにと、味噌汁を薄めに作ったり、具だけを食べて汁を残したりしますが、最近の研究では1日1杯の味噌汁ならこれらの病状にいいことが分かっています。

味噌の成分は血管を広げ、利尿作用があり、水分と塩分とを共に排出してくれるそうです。さらに、塩の成分であるナトリウムはカリウムを一緒に摂ると、体から排出されやすくなるので、カリウムを多く含む具材を味噌汁の具材に使うといいそうです。緑黄色野菜、きのこ、海草、芋類はカリウムと食物繊維を含んでいるので味噌汁の具に適しています。こうして考えると日本の伝統食、味噌汁はかなり優秀な料理だったんですね。

 

味噌汁の具選手権エントリー食材

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具材の選手権はカテゴリーに別に分けて、その具材に合う具もカッコ内に付け加えます。

エントリーNo.1:「定番の具」豆腐
エントリーNo.2:「滋養強壮の具」ニラ(卵と一緒にどうぞ)
エントリーNo.3「バストアップ効果の具」キャベツ(卵と一緒にどうぞ)
エントリーNo.4「変り種の具」納豆(ねぎと大根と一緒にどうぞ)
エントリーNo.5「朝食にお腹すっきりの具」スープ用の糸寒天(根菜類と一緒にどうぞ)
エントリーNo.6「ボリュームたっぷりの具」さつまいも(さつま汁です。根菜類、鶏もも、こんにゃくなど)
エントリーNo.7「低カロリーの具」根菜類(豆腐と一緒にどうぞ)
エントリーNo.8「脂肪燃焼の具」キムチ
エントリーNo.9「高血圧の人のための具」わかめ(きのこや緑黄色野菜と一緒にどうぞ)
エントリーNo.10「二日酔い解消のための具」シジミ

最初に定番の具代表の豆腐ですが、味、風味共に特徴が無く、どんな具材とも組み合わせられる万能選手です。味噌の大豆と豆腐の大豆で栄養もあります。

つぎにバストアップ効果のある具材としてキャベツです。僕は男なので関係はないのですが、大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンを活発化させる成分です。そしてキャベツもボロンという成分が含まれており、女性ホルモンのエストロゲン分泌を助けてくれます。ただしボロンは熱に弱いので短時間で調理する必要があります。だから例えキャベツの成分が熱で消えてしまっても味噌汁には大豆のイソフラボンがあるのでバストアップ効果が残っています。タンパク質が加わるとさらにホルモンの分泌を促すので、卵も一緒に加えるといいでしょう。

変り種の具として納豆をエントリーしました。納豆汁は山形県の郷土料理なんですね。発酵食品の味噌と納豆を組み合わせた必須アミノ酸がたっぷりの体にいい具材です。納豆のにおいはしますが、そこはネギを入れることで多少和らぎ、味噌汁に入れることで納豆のネバネバは無くなります。血栓溶解作用のある酵素「ナットウキナーゼ」の効力を失わせないために、調理時間を短くすることがミソです。

脂肪燃焼の具としてエントリーしたのは納豆同様、発酵食品のキムチです。キムチを具材にするとカプサイシン効果で脂肪燃焼効果があります。それに唐辛子が入っているので体が温まりそうです。

最後に二日酔いの特効薬と言われている具材「シジミ」。味噌汁だけでも効果がありますが、シジミは豊富に含まれるタウリンのおかげで肝機能をあげてくれるので、二日酔いにはもってこいの具材です。

 

まとめ

味噌汁の具選手権にエントリーされた10種の具材はどれも優秀で甲乙付け難いので最優秀選手を選べませんでした。だから皆さんがご自分で試してみてください。美味しいだけではない、さまざまな効用がある具材を味噌汁に入れて、健康生活をエンジョイしてください。

なぜ、こんなに味噌汁について綴ったか?それは私がこよなく味噌汁を愛するからです!

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