これまで、全国各地のうまい漬け物を紹介してきた、「日本漬け物紀行」。

 

ですが……本日のテーマは、前もって宣言したいと思います。
本日は、和歌山県の「梅干し」について語ります。

 

――ええ、わかります。
皆さんからのツッコミは、よーくわかっています。

 

「梅干し」が漬け物か否か!?
なぜ、和歌山県限定なのか!?

 

いろいろな意味で、今回のテーマは賛否が分かれそうですね。

 

それでも僕は、声を高らかに伝えましょう。
今回のテーマは、和歌山県の梅干しについてお伝えします。

 

そう、和歌山県は全国有数の梅の産地であり、高級梅として有名な「南高梅」の生産地でもあります。高級青梅を使ってできる梅干しは、家庭で漬けたものとは一味も二味も違うんですよね。

 

今回は、白米のお供かつ、日本において不動の地位に輝く「梅干し」を紹介します。

 

なぜ「和歌山県」限定の紹介なのか問題

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梅の産地は、日本各地に存在します。日本人のソウルフードとも言える「梅干し」は、全国のご家庭でも漬け込まれている、定番中の定番。親から子に伝わる、一子相伝の漬け込み技術や味付けがあるとも考えられる、究極の漬け物です。

 

そんなキングオブ漬け物の「梅干し」について、なぜ和歌山県と指定をしたのかと言えば、ここでは「梅の種類」がポイントになります。

 

そもそも、和歌山県全体での梅の収穫量は、年間約6万トン。この収穫量は日本全国の約6割を占めることから、和歌山県は国内最大の梅の産地として有名です。

 

加えて、和歌山県で生産が盛んなのは、「南高梅」と呼ばれる品種の存在があります。南高梅は、全国収穫量のおよそ17%を占める約2万トンが1年の収穫量ですから、高級梅の中でも生産が盛んに行われていると言えます。

 

そんな、いわゆる「紀州南高梅」でつくられた梅干しは、高級梅干しとしても有名。贈答品としても人気が高い、まさに梅干し界の逸品なのです。

 

南高梅の梅干しは肉厚で大粒

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「どの梅干しも梅干しでしょう? 味に大差はないでしょう」

 

僕が南高梅の梅干しを周囲に勧めたところ、こんな言葉が返ってきた経験があります。

 

――そう、梅干しは梅干し。
味に変わりはないだろう、という意見ですね。

 

ですが、あえて僕は言いたい!

 

「一度でいいから、本物の南高梅の梅干しをご賞味ください!」と。

 

何と言っても南高梅は、肉厚で大粒という特徴があります。さらに種も小ぶりなので、干し梅としては最高級品とも言われます。味はもちろんジューシーで、皮も柔らかく、とても食べやすいと評判です。

 

基本的な梅干しと同じ方法で作られているのに、梅の種類が違うだけで、こんなにも風味が変わるのか……! と驚くレベルなのです。

 

さまざまなバリエーションを楽しもう!

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高級梅干しとして有名な和歌山県の南高梅ですが、最近はバリエーションも豊かになっています。

 

古くから伝わる一般的な梅干しはもちろん、最近は、塩分濃度を少し控えめにした種類も人気を集めています。持病の関係や健康志向が高めな人には、この、塩分控えめの梅干しが好評だそうです。

 

どちらのタイプも、味は梅本来の酸味に加え、ほのかなしょっぱさが魅力。まさしく、「良い塩梅」という表現がぴったりです!

 

一方では、梅干しを漬け込む際にはちみつを使った、ほんのり甘い「梅干しのはちみつ漬け」も人気が高いそうです。通常の梅干しよりも甘みが強く、しょっぱいのや酸っぱいのが苦手なお子さんでも、バクバク食べることのできる味ですね。

 

どの梅干しに関しても、定番の食べ方はやはり、おにぎりの具材でしょうか。

 

僕はと言えば、大人ならではの楽しみ方として、焼酎の中に梅干しを入れて飲むのも好きですね。最近は、梅干しサワーにも軽くハマっています。梅自体に抗酸化活性作用がありますから、ぜひ毎日1粒だけでも食べ続けてほしいと僕は思います。

 

ああ……今回のコラムを書いていると、なんだか口元が酸っぱく、唾液が出てきてしまいます。読んでいるみなさんも、梅干しをイメージしながら読むと、なんだか口元が酸っぱく感じてきませんか?

 

これは経験による条件反射なので、致し方ない生理現象ですね。今晩のご飯には、白米にぴったり合う、お気に入りの梅干しを添えて食べることにしましょう!

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