うんちく飛び交うサプリメントの世界
サプリメント大国のアメリカでは、どこへ行っても、大きなボトルに大きなサプリメントがたっぷりと入っているコーナーがあるような気がします。
日本での生活に慣れている僕からすれば、「そんなに食生活が偏っていて、サプリメントに頼らなければならないのか?」なんて、不思議に思うほどです。
どうしてそう思うかと言えば、アメリカで成功しているビジネスマンを見ても、驚くほどにスリムで健康的です。日本では偏見と言われそうですが、アメリカでは肥満=自己管理ができない人という考え方もあるようです。
なかには、1日2食主義と言い切る人もいます。
――となると、多少の偏りはあるにせよ、栄養は足りているようにも思いますよね。
アメリカでは、朝早くからスポーツジムがオープンしています。それは、朝にひと汗かいてから、仕事に行くビジネスマンが多いため。健康志向が高い人たちなのに、食生活が乱れ、栄養が偏り、サプリに頼らなけれならないというのは、ちょっと違和感を感じます。
しかもサプリメントは、個々の栄養素ごとに種類があり、組み合わせや飲むタイミング、その量など、まともに考えていくと頭がこんがらがっていきます。内容によっては、組み合わせに注意が必要という、やっかいなものでもあります。
こうなると、少し疑問に思っちゃいますよね。
――サプリメントって、本当に効果があるのでしょうか?
人の意見に頼っちゃだめだよ、自分のことだからね
サプリメントなしでバランスの良い栄養の摂取ができれば一番良いのですが、実際の話、そこまで「健康オタク」には、なかなかなれませんよね。
例え話ですが、ちょっと気を抜いた生活が続いた日には――ボタンが取れそうだったら糸で新たに補強するかのように――食事の栄養が偏っていると思ったら、ちょっとサプリで補給する、というような考えが良いのかもしれませんね。
では、なぜ定期的にサプリメントを飲むのでしょう? それは、その“偏り”が簡単には治すことができないので、同じものを補給し続けてしまうためです。
また、加齢と共に、食事だけでは摂りづらいものも増えてきます。それなのに自然と食は細くなっていくわけですから、必然的に外部から摂り入れる割合が増えてしまうのですね。
ここで気にしなければならないのは、自分が摂取すべき栄養素は何かということです。日本のサプリの多くは、単一の栄養素が入っているわけではなく、さまざまな栄養素を組み合わせた、複合的なサプリメントが多い傾向にあります。
流行りの目の疲れに効くサプリメントも、いずれもアントシアニンが含まれているという共通点はあれど、いろいろな種類があります。含まれている栄養素は多岐にわたるため、いったいどれが自分にとって最適なのか……と悩んでしまってもおかしくありません。
これって、人に聞いて参考にすることはできても、簡単には正解に辿りつけません。なぜなら、人は一人ひとりが違うからです。あくまで統計的に「あるグループには効く」と言っても、自分がそのグループに入っていなければ、効くかどうかはわかりません。
――じゃあ、どうすればええねん!
答えは簡単です。飲んでみればいいのです。
なぜ、サンプルパッケージが用意されているのか……それは、飲んでみるため!
サプリメントの多くの商品には、サンプルパッケージが用意されています。最近は2週間以上の長い期間で試せるものもありますが、多くは3日、せいぜい1週間分でしょう。まずは、これで試してみることをおすすめします。――とは言っても、いろいろなサプリメントがあるので、「たった数日では効果がないのでは……」と考えるのも自然な流れ。
サンプルパッケージを配っている理由のひとつに、「食品や栄養素によるアレルギー反応を確かめるため」というものがあります。サプリによっては、アレルギーが出る人もいますから、それを確かめるために少量だけ飲んでみる、という人もいるのですね。
また、単純に「お試し版」としての意味合いもあります。日常的に飲んでいて効果がなければ、補給している意味がありません。その効果を短期間で感じられるかどうかの判断基準として、サンプルが配られているのです。
サプリメントの話題に関しては、以下の記事でも詳しく説明しています。よかったら、参考にしてみてくださいね!