早くもそろそろ梅雨に入ろうかという時期ですが、暖かい日が続いている今日この頃。「春野菜」という言葉もあるように、さまざまな野菜が新芽を出し、おいしく食べられる季節ですね。
野菜と言えば、1日の摂取量の目安は「300g」だと言われていますが、これは緑黄色野菜や根菜類など、複数の種類の野菜を選び、それを目分量で摂りましょうという指針です。
とはいえ、野菜ばかりを毎日食べ続ける生活というのも、なかなか難しいもの。 そこで今回は、野菜不足が引き起こす症状について紹介したいと思います。
何気なく食べている野菜だけに、ちょっとした食生活の変化によって、不足してしまうような事態にもなりかねません。そんなとき、僕たちの体の中では、何が起こるのでしょうか。
少しだけ怖い、あなたの知らない「野菜不足の世界」をご紹介します。
野菜、不足していませんか?
――もう数十年ほど前の話になるのでしょうか。 野菜ジュースがまだ、一般的に普及していなかった時代がありました。
現在販売されている「味の整えられた野菜ジュース」が少なかった頃の話ですね。当時は、トマトジュースであれば「薬品のような味がする」とか、「青臭さが目立って苦手」だという人も多かったものです。
今は味もおいしく調整済み。 紙パックで飲みきりサイズの野菜ジュースが、数多くあります。
ですが、それでも不足してしまうのが、野菜に含まれる栄養素です。まず挙げられるのが、各種ビタミンですね。ビタミンA・C・Eなど、野菜には多彩なビタミンが含まれています。
これらのビタミンが不足していくと、すぐに体に変化が起こります。なんとなく体が重くなったり、肌が荒れてしまったり。「体調不調」というほどではありませんが、少しずつ体に「変化」が現れます。
野菜不足の第一症状は「便秘」
野菜不足によって引き起こされる体調不良が、「便秘」です。 どれだけ便通が良い人でも、野菜が不足すると、途端に便秘に悩まされます。
これは、それまで野菜から摂取していた食物繊維が不足することで、スムーズな排便が難しくなったために引き起こされる症状です。この便秘がなかなか厄介でして、解消するためには大量の水分と食物繊維、そして腸を動かす必要があります。
3つのうち、どれかが欠けてもうまくいきません。さらに、ひとたび便秘になってしまうと、排便サイクルを整えるのはなかなか難しいとも言われています。
「便秘」とは、腸内に便が溜まって、体外に排出されない状態を指します。ですから当然、腸内環境が一気に悪化。結果、肌荒れや吹き出物といった症状も現れてきます。
はま通信では、過去にも便秘に関する記事を書いております。よかったら、参考にしてみてくださいね。
野菜不足が思わぬ病気に!?
たかが野菜。されど野菜。定期的に食事やジュースで摂取しているはずなのに、どうしても野菜不足に陥ってしまうこともあります。
もうひとつ、野菜不足が原因となる、こわーい症例を紹介します。
その症状とは……「ビタミン欠乏症」です。 いわゆる「ビタミン不足」よりも、さらに深刻な状態を指します。
各種ビタミンが体に与える影響は、それぞれ異なります。例えばビタミンAは、目の健康や皮膚の免疫力の維持を担当します。ビタミンEには抗酸化作用や血行促進作用がありますし、ビタミンKは骨の形成や血液を凝固させる役割を持っています。
また、あまり知られていない大事なビタミンのひとつに、ビタミンB1の存在があります。
ビタミンB1は、精神機能を維持したり、糖質代謝をサポートしたりする作用があります。なので、ビタミンB1が不足してくると情緒不安定になり、それによって、体にも悪影響が出てしまうようなケースもあるのです。
各種ビタミンを満遍なく食事で補うことが理想的ですが……それも、忙しいとなかなか難しいですよね。そんなときにこそ、栄養バランスが整えられた野菜ジュースやサプリメントで、賢く栄養素を補給することを僕はおすすめします。
もちろん、毎日の食事も大切です。 しっかりと野菜を摂る食生活を心がけて、健康的な体をキープしましょう。