今回の日本漬け物紀行は、出張版!
日本でも定番の漬け物となっているキムチの発祥地・韓国へと足を運んでみました。

 

東京から韓国までは、飛行機で約2時間30分ほど。関西からだと1時間30分ほどなので、強行日程ならば日帰り旅行も可能な、近い海外ですね。

 

それだけ身近なお隣さんということもあり、日本国内でも、韓国料理は定番となっていますよね。韓国流焼肉はすっかり日本に根付いていますし、食卓にも並ぶキムチは、ごはんの友として超優秀。

 

そこで今回は、出張版の韓国FOOD紀!
日本でも定番になっている漬け物「キムチ」をご紹介します。

 

僕たちがいつも食べているキムチですが、本場韓国には、実はいくつもの種類があるのです。いや~国が変わっても、漬け物の歴史は奥深いものですね。

 

キムチ=塩漬けが由来だった!?

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さて、日本でも定番の漬け物のひとつに数えられる、キムチ。
そもそもキムチという言葉の由来は、「チムチェ」(沈菜)だそうです。

 

チムチェは、「野菜の塩漬け」という意味。この言葉が少しずつ訛っていき、「キムチ」として定着したようです。ある言葉が訛って、別の新たな表現に落ち着くことは日本でもよくありますが、外国でも同様の変化があるんですね。

 

そんな「野菜の塩漬け」を意味するキムチですが、12世紀頃から、少しずつ変化が現れてきます。各種香味野菜も一緒に漬け込むようになり、日本から唐辛子が韓国に伝わったことで、現在の「キムチ」のベースが完成しました。

 

さらに19世紀には、キムチに欠かせない白菜の栽培が韓国内でも盛んに行われるようになったことで、いわゆる「キムジャン」作りが普及。そして現在のような、さまざまな野菜を使ったキムチが誕生したという歴史があります。

 

日本で定番のキムチと言えば白菜ですが、韓国では大根やキュウリ、珍しいものでは、海藻を使ったキムチもあるそうです。

 

五味五色が織り成す深い味

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日本の漬け物と、韓国のキムチ。
見た目も含めて、大きな違いがあると思いませんか?

 

日本を代表する漬け物の「梅干し」や「たくあん」は言わば、1つの素材を生かした味。一方でキムチは、さまざまな素材や香辛料を組み合わせて完成させた味となります。

 

というのも、韓国のキムチは「五味五色」とも呼ばれています。韓国料理の特徴として、さまざまな食材や調味料を組み合わせ、さらに混ぜ合わせて食べるという食文化があるのです。

 

当然、キムチを作るときにも、さまざまな野菜や調味料を加えて作るというわけです。韓国の一般的な食卓にも「五味五色」の考えは根付いていますので、多種多彩な色合いのメニューが並ぶなかに、キムチも登場するというわけです。

 

日本で言う、「一汁三菜」と少し似ているかもしれませんね。

 

本場韓国のキムチは、日本のキムチと比較して、味はやや甘みが強くなっています。韓国旅行でキムチを食べた人は、「想像よりも甘かった」という感想を抱く人も多いくらい。

 

これは、仕込むときに砂糖や果物を加えて漬け込んでいるためです。さらに、韓国唐辛子は見た目こそ日本の唐辛子より赤いものの、辛味成分が少なく、甘みが強いという特徴もあります。だから、完成したキムチも、見た目よりは辛さ控えめになっているのです。

 

韓国のキムチにも“ご当地”の味がある!?

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一言で「白菜漬け」と言っても、日本国内だけでもさまざまな味が伝わっているように、韓国のキムチもまた、地域によって味が異なります。

 

特においしいと言われているのが、全州(チョンジュ)のキムチ。

 

全州市は、日本人の人気を集める観光地・ソウルから、高速バスで約3時間ほどの距離にあります。韓国では「食は全州にあり」とも言われており、いわゆる“韓国の台所”とも呼ばれる地域ですね。

 

韓国内でも、この「全州で作られているキムチが一番おいしい!」と人気です。

 

味付けは、韓国キムチの中では辛味が強く、しょっぱさもあります。でも同時に、噛めば噛むほど口いっぱいに甘みが広がるという、不思議な味。さまざまな食材を組み合わせているからこそ、最初の風味と、口に含んだあとの風味が変わるのですね。

 

日本でもすっかり定着しているキムチですが、本場韓国のキムチの味も、地域によってそれぞれ。韓国に立ち寄った際には、ぜひ本場のキムチを食べてみてくださいね。

 

日本で販売されているキムチとは、一味も二味も違った味が楽しめますよ。

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