日本が生んだ、世界に誇る酵素の三大偉人
周囲を見回してみると、身の回りはたくさんの海外からの輸入品が占めます。IT関連やネットワークなどもそうだし(少し語弊がありますが、大きく分けると、という意味です)、食生活も衣料もそうですね。
一方で「酵素」にグーッとフォーカスしてみるとどうでしょう。酵素に関しては、なんと日本に「三大偉人」と呼ばれるすごい人たちがいます。
それが、高峰譲吉、坂口謹一郎、赤堀四郎のお三方。しかも3人共に、お酒やら醤油やらと、日本の伝統食材の知識をベースに研究を重ねて成果を出しているんです。
くすり界の偉人、高峰譲吉の功績
そのなかでも僕個人のお気に入りは、醤油の香り成分にこだわった、赤堀四郎氏……なのですが、世界的に見ると、世界で100年以上使われている3つの薬のうち、2つを生み出した高峰譲吉氏が群を抜いてすごい!
100年以上使われ続けている薬とは、タカヂアスターゼ、アドレナリン、アスピリンの3つ。そのうち、タカヂアスターゼとアドレナリンが、高峰譲吉氏の業績です。特にタカヂアスターゼは、消化酵素に着目して生み出された薬です。
「タカヂアスターゼってなんだ?」という人のために書きますと、これはいわゆる「胃腸薬」です。僕たちも普段からお世話になっているあの胃腸薬は、消化酵素を利用したものなのですね。
消化酵素は、体内の食べ物を分解し、栄養素として吸収するための物質。食べ過ぎ、飲み過ぎ、胃弱のときには、この消化酵素の働きが鈍くなります。結果、消化不良を起こしてしまうのですね。
そこで、胃腸の働きを助け、消化不良を解消する役割を果たしてくれるのが、タカヂアスターゼ。これが今や、ジャーナルスタンダード。世界中の常識になっています。
また、ご飯を口の中で噛むと、ご飯に含まれているでんぷんが分解されて糖分に変わるため、甘く感じます。このとき働いているのが、「消化酵素」です。
僕たちは酵素を上手に使って、体内環境を良くしたり、ダイエットに活用したりしているのです。普段から何気なく利用しているものが、世界的に重要な発見がもとになっていると考えると、驚きですよね。
身のまわりでも酵素パワー全開にしよう
酵素の力は、食品・洗顔・洗濯といった、さまざまなところで使われていますが、僕たちとしてはやっぱり、自分自身に貢献してもらえる分野が一番嬉しいですよね。
人の体内に存在する酵素は、呼吸をはじめとして、体内で起こるすべての生命活動に関与しています。そのため、酵素が不足すると、消化・吸収・代謝・排泄などに大きな影響が出るのです。
また、ストレスや飲酒・喫煙・睡眠不足といった生活習慣、加齢などからも影響を受けやすいことから、慢性的に酵素不足に陥っているのが、今の僕たちです。
特に腸内環境は、酵素の影響を受けやすい場所です。腸と酵素の関係は「腸の元気と酵素が切っても切れない理由」で紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
先駆者が生み出してくれた酵素パワーの恩恵を、常に大なり小なり受けているという事実を意識し、自分なりに勉強してみるのもおもしろいかもしれません。
これからも、酵素の活躍に期待しましょう!