葉酸はみんなに必要なビタミン
「葉酸」と言えば、妊婦や妊活中の女性が摂っているイメージの強い栄養素です。
ですが、妊婦に限らず、葉酸が不足するといろいろな病気のリスクが高まります。
そもそも「葉酸」は、ビタミンの一種。
さまざまな栄養素の働きを助けてくれる、いわゆる潤滑油のようなものです。
主な働きとしては、ビタミンB12と協力して赤血球を作り出します。このとき、葉酸とビタミンB12が十分にないと赤血球がうまく作れず、貧血などの症状が体に出てきてしまうわけですね。
もうひとつの働きは、DNAの生成・修正です。葉酸は、DNAが正確に遺伝子情報を保持したうえで生成されるよう、細胞に働きかけます。この働きはとても重要です。何せ、生命に関わる問題ですから。
このような働きを持つ葉酸が不足すると、体にさまざまな症状として現れます。
間違った遺伝情報を持つ細胞が生成されたり、赤血球が足りなくなったり、体内の粘膜が弱くなったために潰瘍ができたり、口内炎になったり……なんて、思いつくだけでもこれだけ並べられます。
妊婦さんに必要不可欠な葉酸は、実は、僕たちにとっても大切な栄養素なのです。
葉酸がたっぷりの食べ物はこれ!
葉酸がたっぷり入っている食べ物として、気軽に食べられるものをご紹介します。
まずは王道ですが、ほうれん草。「総合栄養野菜」と言われるように、鉄分、β-カロチン、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、いろいろな栄養素を豊富に含んでいます。手軽に手に入り、いろいろな料理に使って食べられるということで、まず挙げたい野菜です。
次に、いちごもおすすめです。ビタミンCのほかにも、食物繊維やペクチン、カリウム、キシリトール、ビタミン、ミネラルなど、こちらも栄養素のデパートのような“野菜”です。――そうなのです。たまに忘れがちですが、いちごは分類上は“野菜”なんですよね。
もうひとつ挙げましょう。納豆――と言いたいところですが、あえての、焼き海苔!
焼き海苔には、12種類ものビタミンに加えて、食物繊維、ミネラル、β-カロチン、EPA、タウリンなど、総勢約40種類の栄養素が入っています。「1日2枚で医者いらず」とまで言われるほど。最近は意識しないと食べなくなりましたが、ぜひ。
葉酸は、お茶でも摂れます
いろいろな食材を料理して葉酸を摂ろうとするのもいいですが、手軽に摂ろうと考えるのでしら、葉酸入りのクッキーといったおやつ類がいいかもしれません。
でも、おやつは甘いし、たくさん食べるのはどうかという人も多いでしょう。正直に申しますと、僕も甘いものは苦手な部類でして。
そこで、代わりに「お茶」で葉酸を摂取するという手段があります。
煎茶や抹茶にはもちろん、緑茶の玉露には、特にたくさんの葉酸が含まれています。きちんと取りたいかたは、粉茶を利用するのがおすすめです。普通のお茶に抹茶の粉をプラスしても、同様に葉酸を摂ることができますよ。
葉酸と相性が良いと言われているお茶としては、ルイボスティーが挙げられます。一緒に飲むことで、葉酸を効果的に摂取できるとの話。カフェインレスですし、体にも良いと評判です。
お茶と言えば、「「たかがお茶」は間違い!酵素屋が選ぶ便秘を解消させるお茶とは?」でもいくつかの効用をご紹介していますので、そちらも合わせてご覧くださいね。