九州人は、親に飲めと言われて飲んでいたもの
今でこそいろいろな青汁と名の付く商品が出ており、たくさんの人たちが飲むようになりました、この飲み物。――ですが、よーく思い出してください。
「青汁」がメジャーになったのは、ここ数年のお話です。
ちょっと前までは、とってもマイナーな飲み物でした。
そう考えると、納豆などもそうかもしれませんね。一部の地方では伝統食材として定着している納豆ですが、関西や近畿地方では、今でも納豆が苦手という人も少なくありません。同様に、もっと狭い範囲で昔から「体に良いから!」と飲まされていたのが、青汁です。
青汁の歴史は諸説ありますが、1000年以上も前から飲まれていたとも言われています。
九州出身の野菜嫌いの友人によると、「親が青汁を飲むか、ピーマンを食べるかの二択を迫ったから、仕方なく飲んでいた」という話でした。彼にとって青汁とピーマンは、ほぼ同じくらい苦手な食べ物・飲み物だったのでしょうね……。
さて、青汁は「健康飲料」ではありますが、「サプリ」とは異なるものです。当然、薬でもありません。どちらかと言えば……「野菜」そのもの?
青汁は、どのようなものを原料に使っているかによって、特徴が異なります。なので、前述の友人が飲んでいたという青汁がどのようなものだったのかは、いまだに不明です。母親だけが知る、謎な飲み物……それが、ご当地青汁なのです。
現在、市販されている青汁は、ケール・大麦若葉・明日葉が主材料となっています。ケールは温暖な気候を好むことから、九州地方で多く育成されていました。そういった土地柄もあり、九州地方で青汁が好んで飲まれていたのでしょうね。
青汁で期待できる効果はてんこもり
青汁は薬ではないので、すぐに効果が出てくるでてくるものではありません。
しかし、じわじわと体に浸透して、ふと気づくと元気になっていたりもします。
主な効果として、昔は「栄養補給」が一番だったのですが、今では毒素を体外へ排出する機能が第一に挙げられています。青汁に含まれる食物繊維、カリウム、カルコンにはデトックス効果があり、体内の毒素を体外へ排出してくれるのです。
次に、免疫力アップ。
青汁には抗酸化作用があるので、体の免疫力や自然治癒力を高めてくれます。
僕たちの身近な病気に、「アレルギー」の存在がありますよね。そういった病気に対しても、青汁の免疫力向上機能は重宝されます。実際には、自然免疫のひとつであるナチュラルキラー細胞を活発にする力が、青汁には備わっているとされています。
最後に、新陳代謝を上げる機能。
これこそが、今の青汁ブームの基本になっているのではないかと、僕は思います。いわゆる「血液サラサラ効果」のことですね。ドロドロとした血液が流れる様子をテレビの番組などで見たら、そりゃあ青汁が飲みたくなるのも当然でしょう。うまいもんですね(笑)
女性に嬉しい青汁効果もぞくぞく
ここまで見ると、青汁ってとっても魅力的な飲み物だと思いませんか?
青汁を愛飲中の女性達の話からも、多くの嬉しい効果が期待できることがわかります。
まずは、もちろん、ダイエット!
青汁には、毒素だけでなく体内の不要物をも外へ排出する機能があるので、体内環境や脂肪燃焼効率も良くなります。そうなると必然、ダイエット効果もかなり期待できます。
次に、むくみの改善です。
女性のむくみとして、特に足のむくみに悩む人は多いのではないでしょうか。青汁に含まれるカリウムによって、しっかりとむくみを解消することができます。
最後はやっぱり、美肌効果です。
青汁は、継続して飲むことで力を発揮するものです。毎日飲み続けることで、吹き出物などのトラブルが解消されたり、顔色が良くなったりと、美肌を後押しする効果が目に見えて現れてきます。
それ以外にもたくさんの効果が期待できますが、もちろん、すぐに効果がわかるわけではありません。まさしく「継続は力なり」の食品と言えますね。
また、過去の記事「野菜だけでは栄養素が足りてない理由と酵素の大切さ」では、野菜を摂るときのポイントなども書いていますので、ぜひ合わせて読んでみてください!