もっと知りたい、ビタミンCのこと
ネット上でよく見かける表現に、「神○○」というものがあります。“神アプリ”や“神接客”など「ものすごくいい」ということを指す、ネットならではの表現ですね。
そう考えると、「ビタミンC」はまさに“神栄養素”と言えるでしょう。
栄養素にもいろいろとありますが、僕たちの生活になじみ深いものですね。でも、あまりになじみ過ぎてしまって、実際のところはどういった特徴や効果があるのか、ぼんやりとしかわかっていない人もいるのではないかと思います。
そんな「ビタミンC」について、改めて勉強してみましょう。
ビタミンCの効果は、女性に嬉しいものばかり
まずは簡単に、ビタミンCの効果をまとめてみます。
一番期待できる効果は、抗酸化作用。ビタミンCは、身体の老化やさまざまな疾病の原因となる、活性酸素を除去する働きを持っています。
ある実験では、ビタミンCを豊富に与えたマウスと不足させたマウスで比較してみたところ、不足しているマウスの老化スピードは、豊富に与えたマウスの4倍も早かったという結果も残っています。
次に、ストレス対策。
僕たちは、普段から大なり小なりストレスにさらされています。ストレスの対処法もいろいろですが、栄養素絡みで言えば、副腎皮質ホルモンを増やすという方法があります。ビタミンCは、この副腎皮質ホルモンの合成を促す作用も持っているのですね。
――そして、お待たせしました!
女性のみなさま、焦らしてスミマセン!
ビタミンCに期待できる効果で見逃せないもの、それが「美肌効果」です。美肌の元になるコラーゲンの合成に関しても、ビタミンCが大きな役割を持っているのです。
ビタミンCはコラーゲンの合成に作用するだけでなく、肌に潤いを与え、さらには紫外線によってできるシミの原因となる、メラニン色素が肌に沈着するのを防ぐ作用も持っています。
このようにビタミンCは、肌荒れや日焼け対策、シミやそばかすといった女性の大敵に効果抜群! 「そんなの、もう周知のことじゃん!」と笑われそうですが、こんなにがんばってくれているビタミンCを褒め称えてあげたいので、改めて紹介しました。
美肌に効果のあるビタミンCの摂取方法としては、「仕事をしながらでもできる!美肌を生む食生活の基本」でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ビタミンCはどうやって摂るのがいい?
さて、ここからが本番です。
ビタミンCは、意外に繊細だという話。
人間の体中に貯蔵することのできるビタミンCの量は、約400mgだと言われています。それ以上はどうなるかというと、自然と体外に排出されます。ビタミンCは水溶性ですので、尿として排出されやすいのです。
つまり、摂り過ぎた分のビタミンCは、体外へ排出されてしまうということ。過剰に摂取したからと言って溜め込んでおくことはできないので、注意してください。
また、特に喫煙者のみなさんは、意識して積極的にビタミンCを補給するようにしましょう。
タバコを1本吸うだけで、なんと25mgものビタミンCが消費されてしまいます。1日に必要なビタミンCは約100mgと言われていますので、その4分の1に当たります。4本吸っただけで、せっかく摂取した1日分のビタミンCが失われてしまう計算です。
ビタミンCの摂取方法として有名なのは、やはり果物ですね。しかしそれだけではなく、野菜類の中でもパセリやブロッコリー、そして赤ピーマンなどにも、ビタミンCが豊富に含まれています。
意外性で言えば、海苔も挙げられますね。海苔はビタミンCだけでなく、女性に嬉しい食物繊維もたっぷり含んでいます。
一般的には、レモンがビタミンCを摂取する代表選手のように言われますが、そもそもレモンって、そんなに普段から食べられるものじゃないですよね。――では、なぜ代表に選ばれたのか。
それは、レモン1個が100gで、その中に含まれるビタミンCが100mgという、見るからにとてもわかりやすい果物だからです。安易だけど、基準としては明確ですし、納得できる理由なのでした。