7月に入って一気に気温も上昇し、あっという間に夏本番!
――となると、気になるのは「夏バテ」ですね。
最近の夏は「猛暑」や「酷暑」と呼ばれるほどに、暑い地域が増えています。
暑い日は、自然と冷たい飲み物に手が伸びて、ゴクゴクと水分補給をしたくなるところ。熱中症予防や夏バテ対策のためにも、水分補給は大切です。
そんなとき、毎日の生活のなかで自然に夏バテ対策ができれば、楽だと思いませんか?
そこで今回は「夏バテ対策はこれ一本!騙されたと思ってお茶を飲んでほしい理由」と題して、夏を先取りした夏バテ対策をご紹介します。
鍵となるのは、毎日の生活に欠かせない「お茶」!
さあ、お茶の力で、今年は夏バテ知らずな体を目指しましょう。
夏の定番はやっぱり香ばしいアレ
さて、夏の定番ドリンクと言えば、みなさんは何をイメージしますか?
最近では、OS-1のような経口補水液をイメージする方も多いかと思います。
特にここ数年、日射病を含めた熱中症によって病院に搬送されたというニュースを、夏場は毎日のように耳にします。その対策として、夏場はこのカッコいい名前の経口補水液や、スポーツ飲料を積極的に摂取するべき! というイメージが定着していますよね。
そもそも、人間が毎日の生活に必要とする水分量は、約2リットルとされています。もちろん、身長や体重、生活環境によって異なりますから、一般的な目安として話を進めますね。
さて、健康的な成人が、1日2リットルの経口補水液やスポーツドリンクを摂取すると、どうなるでしょうか?
……はい。言わずもがな、多くの場合で「過剰摂取」の状態になります。
これらのドリンクには、成分が効率的に体に吸収されるように、「糖類」「塩分」「各種栄養成分」が多分に含まれています。ですから、3食の食事+2リットルもそれを摂取してしまうと、栄養過剰状態に陥ってしまう人がほとんどでしょう。
となると、「日頃から夏バテしないために飲めるもの」としておすすめしたいのは、やはり「麦茶」になります。日本には昔から、「麦茶は夏に飲め」という言葉があるほど、庶民の生活にも馴染みの深いお茶ですよね。
知られざる「麦茶」の世界
突然ですが、僕が子供の頃の話をしましょう(何十年前とか、計算してはダメですよ)。
金色が少し錆びて、それでもどこか趣きを感じるヤカンを使って、親が湯を沸かし、煮出した麦茶を作ってくれていた記憶があります。
煮出した麦茶は、荒熱が冷めたらガラス瓶でできたケースに注ぎ、冷蔵庫で冷やします。そして、冷たくなった麦茶に製氷皿から氷をとって、ガラスコップに注いで飲む。
そんなシンプルな飲み物なのに、夏場の思いっきり体を動かしたあとには、なんとも言えないおいしさがありました。
――はい。昭和を生きてきた僕の回想はここまでにしましょう。
昔の話はともかくとして、今は麦茶を作るのも楽になりましたね。
「水出し」が可能な商品も増えていますから、ポットなどにお茶パックを入れて水を注ぐだけでOK。数時間後には、おいしい麦茶の完成です。
この麦茶ですが、カルシウムや鉄、ビタミンBに加え、多くのミネラル成分を含んでいます。原材料が麦ですから、麦に含まれる栄養素がギュッと詰まっているんです。
加えて、夏場は汗を多くかき、体の水分が不足しがちになります。
その点、麦茶はカフェインを含みませんから、ゴクゴク飲んでも胃腸への負担が少ないお茶と言えます。さらに、麦茶に含まれる「ピラジン」という成分は、血液をサラサラにする効果があるそうです。
水分不足によって、夏場は血液が特にドロドロになりやすい傾向がありますから、血液循環を良くするためにも、麦茶はうってつけというわけですね。
「かとうちゃ」もおすすめ
日本に古くから伝わる香ばしいドリンク、それが「麦茶」だと紹介しました。
ですが、麦茶ばかりでは飽きてしまうことも。
コップや湯飲みに麦茶の黒い茶渋がついて、食器を洗うのも大変ですしね。
そんなみなさんの悩みも、ここで一気に解消しちゃいましょう。
僕がおすすめしたい、夏バテ対策に効果的なお茶……。
それは、「かとうちゃ」です!
――え? 数年前、祖父と孫ほど歳の離れた奥様と再婚した、「加藤茶」さんをイメージしましたか? 確かに加藤茶さんも、夏バテで笑いが欲しいときには効果的かもしれませんね(笑)
ですが、ここで僕が紹介したいのは「加糖茶」。
つまり、砂糖の入ったお茶です。
健康的な生活を送るうえで、人間が1日に必要とする「糖質の量」は決められています。もちろん摂りすぎはNGですが、ここでは「夏バテ予防」という点で説明します。
人間が体を動かすためには、糖類の補給は必須です。まったく糖類を摂らないダイエット方法も流行していますが、いざ実践してみると、「頭がフラフラしてどうにも調子が上がらない……」となった経験はありませんか?
人間の体は適応能力も高いので、数日から数週間ほどで糖類不足にも体が慣れてきます。ですが、言い換えればこの状態は「栄養不足な状態に慣れてしまった」ということでもあります。この状態は、あまりおすすめできません。
健康的かつ程よく糖類を補給することで、脳内ひいては自律神経などの働きが安定するのです。結果として、体がバテにくくなります。
そこで、僕がおすすめしたい「かとうちゃ」は、果物の果糖(かとう)をうまく利用する方法だと言えるものです。
例えば、ノンカフェインのルイボスティーに、オレンジの果汁と果肉を加えるのもおすすめ。紅茶を使ったフルーツティーも良いですが、紅茶にはカフェインが含まれますので、その点はご注意ください。
カフェインは利尿作用も高いですから、夏場の水分補給で飲むのは、ノンカフェインドリンクを推薦したく思います。
他方では、夏場は冷たい飲み物をゴクゴクと飲んだ結果、気がついたときには「――ウソ!?私の体って……冷えすぎ!?」なんてことになるかもしれません。以下の記事を参考に、ぜひ夏場でも内臓を温める生活を心がけてくださいね。