いや~、怖いですね~。
夏にはこの「怖いですね~」というフレーズが定番になっていますよね。
――そう、現代日本の怪談話と言えば、稲川順二さん風の語り口が夏の風物詩。
最近の子(いや、平成生まれと言いましょうか)であれば、タモリさんが出演する『世にも奇妙な物語』のほうがメジャーかもしれません。ここでは、我々「大人」にとって“怖い”話をしようと思うのです。
それが、世にも奇妙な「生活習慣病」の話です。
いや~、怖いですね~。
40歳を過ぎると、この“生活習慣病”の5文字だけで、背筋が凍るほどの恐怖を覚えます。
何が怖いかって、生活習慣病の引き金になりうる要素として――食う・寝る・遊ぶではありませんが――そういった、「日常生活」が大きく関わっているということです。特に「食う」――つまり食事は、僕たちの体を作るうえでは毒にも薬にもなるのです。
そこで今回は、少しだけ怖い生活習慣病と食事の話をご紹介します。
生活習慣病は「デス・クインテット」
「生活習慣病」と聞いて、「食事が影響するんだよね?」と話す人も少なくありません。正確には、生活習慣を原因として発症するリスクが高まる病気、それらをまとめて「生活習慣病」と呼んでいます。
3大疾病として、糖尿病(2型)・高血圧・脂質異常症が挙げられます。昨今はさらに肥満がプラスされ、3大疾病+肥満という組み合わせが、生活習慣病では恐ろしい「死の四重奏」とも呼ばれています。
厨二病っぽく言い換えると、「デス・クインテット」といった感じでしょうか。
――なんとも恐ろしい、必殺技のような名前に変わってしまいました(笑)
生活習慣病は、単体で発症しても一生付き合う可能性がある病気ですが、恐ろしいことに、ひとつの病気を発症したときには、すでに複数の症状が表れている人が多い病でもあります。これが現在、多くの日本人を悩ませているのです。
生活習慣病は食事で改善できる?
このように恐ろしい生活習慣病ですが、食事によって症状を改善できるのでしょうか?
この答えは、実はイエスでもあり、ノーでもあります。
と言うのも、生活習慣病を発症してしまった場合は、症状がどの程度なのかで対応が大きく異なってくるのです。つまり、糖尿病や高血圧、脂質異常など、医療機関で治療が必要となるケースでは、まずは病院での治療を優先すべきです。
日常生活に差し支えがない状態まで安定したら、日々の食事で症状が改善できます。
生活習慣病で大切なことは、偏食をしない、運動不足を解消する、禁煙やストレスをためない生活を心がけるといった、「生活習慣の改善」が大切になります。
生活習慣病は食事で予防できる
発症してしまうと厄介で、治療が必要となる生活習慣病。
ですが、発症しないように、つまり「未病」の段階で予防することも十分に可能です。
まずは、食生活から見直しましょう。
生活習慣病対策としては、糖尿病患者が実際に利用する「食品交換表」を利用すれば間違いありません。これは、1日に必要な栄養素やカロリーを、食品別に記したものです。
簡単に言えば、徹底したカロリー計算と栄養計算ですね。慣れてしまえばこれらの計算は簡単だという人も多いですが、普段から毎日のように意識すると少し面倒でもあります。
そんなときには、まずは「糖質の摂取量を控える」ことを目標にしましょう。
お菓子やジュースはもちろん、白米や玄米、パンの食べすぎもNGです。糖質を多く含む食べ物は、炭水化物も多く含んでいます。この糖質と炭水化物の組み合わせが食事においては重要な要素であり、カロリーコントロールをするためにも欠かせません。
難しい計算式が苦手な人は、夕食は糖質や炭水化物を減らし、野菜や海藻類を多く食べるようにしましょう。これだけでも生活習慣病の予防につながるそうです。
一般的には、「病気になったら病院で治療」という考え方が通っています。病気の治療方法には、おなじみの西洋医学と、もうひとつ「東洋医学」があります。以下の記事で詳しく紹介しており、生活習慣病でお悩みの方の参考にもなると思いますので、よかったらあわせてご覧ください。