久しぶりに、超メジャー級の話をしましょうか。
――え? 野球の話かって?
そうそう、僕が贔屓にしている球団が今年はついにリーグ優勝!日本シリーズが楽しみですね。もうどの球団かは言わずもがなです。
……はい。この話題になると、どうしても話が脱線してしまいますね……。
ここで、僕が大好きなイチロー選手やマエケンの話を出すと、それこそ話題が止まりそうにないので、控えましょうか(笑)。
今回ご紹介するのは、メジャー級の「栄養素」について。
有名な「ビタミンB1」を、改めてご紹介しようと思います。
ビタミンB1はダイエッターの盟友
ビタミンB1が持つ特色と言えば、何と言っても「糖質代謝」。食事で摂った炭水化物=糖質を代謝する役割を持っているため、ダイエッターにとっては盟友とも言える存在ですね。
ところで、日本人が愛する「主食」と聞いて、みなさんは何をイメージしますか?
「日本はお米の国だから」なんて言葉もありますが、最近はパンやパスタを主食にしている人も増えてきています。――そして、白米・パン・パスタ・うどん・ラーメンなど、これらのほとんどは糖質なのです。
だからこそ、日本人はビタミンB1の消費量が多くなる傾向にあります。もちろん、糖質は主食となるもの以外にも、フルーツや野菜などにも豊富に含まれています。ですから、それら糖質を代謝する役割を持つビタミンB1は、非常に重要な栄養素であるわけですね。
ビタミンB1はどれくらい必要?
お米が大好きな日本人にとって、ビタミンB1は欠かせない栄養素です。
具体的には、1日にどのくらい摂取すれば良いのでしょうか。
――ずばり書きましょう。
ビタミンB1の摂取量ですが、成人男性は1.2~1.6mg、成人女性は0.9~1.2mgです。
とは言え、僕はこの手の話をするときに毎回思うことがありまして。具体的な数値を上げるものの、実際に「何をどのくらい摂ればいいんやねん!」って思いませんか?
僕だって、「成人男性はビタミンB1を1.2~1.6mgほど毎日摂るといいんだよ」と言われても、「お……おう」などと、返事に困ってしまいますから(笑)
わかりやすく例えると、豚ひれ肉100gあたりに含まれるビタミンB1の量が0.98mgです。なので、豚ひれ肉メインのおかずを作ることで、1日に摂取したいビタミンB1の目標値の半分以上をクリアできるわけですね。
そうですね~、豚ひれ肉をメインに他の食材も組み合わせることを考えると、豚のしょうが焼きに野菜サラダをつけたメニューが理想的ですね。
また、小腹がすいたときには落花生や煎った大豆をおやつにすると良いでしょう。これらの豆類も、ビタミンB1を豊富に含んでいます。
ビタミンB1が不足すると、どうなるの?
糖質の代謝に必須のビタミンB1ですが、実は「ビタミンB1欠乏症」という病気が存在するんです!
これは、いわゆる「脚気(かっけ)」という病気を指すものです。
どこかで聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
この脚気、戦前戦後の栄養不足が続く時代に、特によく見られた症状のひとつです。ところが、この病気、飽食と呼ばれている現代で発症する人も少なからず存在しています。
「なぜ?」と思いそうですが、原因はまさに“飽食”にあります。
インスタント食品や、いわゆる出来合いの食品が増え、いつでも好きな食べ物を好きなだけ食べられる時代になりました。すると、極度な偏食状態に陥る人も中には出てきます。これが、重度のビタミンB1欠乏症を引き起こす原因となってしまうそうです。
さらに最近は、アルコール依存症の患者もビタミンB1欠乏症を引き起こしやすいとの話。“欠乏症”という病名がつかなくても、ビタミンB1不足が続けば、疲労や倦怠感といった症状が引き起こされます。さらにはイライラしたり、集中力が低下したりするなどの自覚症状も出てきます。
毎日3食、バランスよく食事を摂れば、不足することはなかなかない栄養素ですから、やはり食事が体の資本と言えそうですね。
ビタミンB1をたっぷり含んだ常備菜と言えば、「肉味噌」!
よろしければ、こちらもどうぞ。食欲の秋にぴったりのメニューですよ。
あっあと、糖質の代謝には、B1以前に消化酵素はもちろん必要ですので、お忘れなく!!