ローラは、なぜに「キヌア」に惚れているのか
ローラがキヌアに惚れている。
一見すると「ローラがキアヌに……」とも見えますが、“キアヌ”ではなくて“キヌア”です。そして、惚れているのはローラだけじゃないんです。あのミランダ・カーも積極的に食べているのがキヌア。……あまり聞きなれた食材ではありませんね。
キヌアは、アカザ科の1年草。
南米アンデス山脈の高地に生息しています。
キヌアの魅力は、何と言ってもたっぷりの栄養素。タンパク質やミネラル、食物繊維に加え、ビタミンBやビタミンEが驚くほど含まれています。中でも気になるのは、ビタミンE。なんと、白米の30倍ものビタミンEが含まれていると言われています。
――そう、このビタミンEが、今回のポイント!
ビタミンEと言えば、活性酸素を取り除いたり、血液サラサラ効果があったりと、老けたくない女性にとっては神様みたいな存在です。しかも! このビタミンEは、冷房の時期にぴったりの冷え対策にもなるんですよ。
知れば知るほど、ローラが惚れるわけですね。
彼女は食事の準備をするときに、白米と一緒にキヌアを炊いて食べているそうですよ。
ビタミンEを効率的に摂りたいのだけど……
キヌアは、どちらかと言えば穀物のような淡白な味であるため、いろいろな食事に混ぜて摂取することができそうです。とは言え、キヌア自体が珍しいので、手軽と言っても、まずは「どこで購入すればいいのか」という問題に直面しそうですね。
「キヌアがどこで買えるか問題」はいったん置いておきまして、先に代替食品を考えてみましょう。
有名どころとしては、アーモンドや落花生、ほうれん草やカボチャ、木綿豆腐や卵など、身近な食品にもビタミンEは含まれています。「夏と言えば!」でおなじみのウナギも、ビタミンEが含まれている食材として有名ですね。
しかし問題は、その量なんです。
1日のビタミンEの摂取目安量は、8mg程度。これを今挙げた食品で摂ろうとすると、木綿豆腐で5丁ほど、カボチャで1/4個も食べなければならないのです。正直、現実的じゃないですよ。豆腐5丁を毎日食べる人なんて、少なくとも僕は聞いたことがありません。
――ということで、「サプリメントを併用して効率的に摂る」がひとつの方法となります。
少しでも効果的に摂るためのヒント
サプリも食品の一部であると、日頃から僕は主張しています。「そうは言っても、少しでも多く食物から摂りたい!」という方のために、ここではビタミンEを効果的に食物から摂るためのヒントをご紹介しましょう。
キーワードは、あまり耳慣れない言葉――「脂溶性」です。これは、その物質の「脂に溶けやすいか度合い」を示すもの。脂に溶けやすいか溶けにくいかを見る指標を指します。
ビタミンEは脂溶性が高く、非常に脂に溶解しやすいという特性があります。ですから、料理方法としては炒めたり、揚げたりすることで吸収率を高めることができます。
調理油にも、ひと工夫を加えましょう。ビタミンEは、ナッツ類や種子類にも多く含まれています。ですから調理油として、アーモンドオイルやひまわり油、綿実油を利用するわけです。
もともとビタミンEがさほど入っていない食材であっても、調理油にビタミンEが含まれていれば、手軽に摂取することができますよね。言い換えると、「揚げ物や炒め物を作るときに、食材の“外側”にもビタミンEを含めちゃおう!」ということです。
ただしこのとき、油の酸化には要注意。植物油は開封すると徐々に酸化していきますので、早めに使い切るよう意識しておくことが大切です。
いかがだったでしょうか。
ちょっとはその気になってきましたか?
季節を問わず冷え性に悩んでいる方には、「冷え性のあなたに勧めたい食べ物と、避けて欲しい食材」の記事も参考になるかと思います。ぜひ、合わせて読んでみてください。