水泳は肌に良いのか、悪いのか
水泳は全身運動ですから体に良い、というのはわかります。ですが、塩素たっぷりの水は肌に良いのだろうか……と気になって仕方がない僕です。
「事務ばっかりしてないで、ジムでも行こうかなあ(激寒)」なんてときどき考えるんですが、週に何回もあの塩素満点の水に浸かると思うと、なんだかなあって思ってしまいます。
今回考えたいのは、「もしプールの水が肌に悪いとすると、毎日のようにプールで泳いでいる水泳選手はどうなの?」という疑問です。
リオオリンピックで大活躍だった水泳選手団の中でも、ひときわ際立つ美肌を持っているのが池江瑠花子選手です。もちろん笑顔も素敵でしたが、あの美肌はなかなかお目にかかれません。
彼女も相当な練習を積んでいるはずですから、それでも美肌になれるということは、水泳に何かあるのか、あるいは特別なケアをしているのか――と考えてしまいます。
水泳は、肌に良い影響も悪い影響も与えます。ということは、肌に悪い影響を与える原因を対策すれば、自信を持って「水泳は美肌になれるスポーツだ」と言うこともできるのでは――?
水泳の美肌効果
水泳は、最高に理想的な有酸素運動を実現できるスポーツです。体への負担をさほどかけることなく、筋肉を鍛えたり、心肺機能を高めたりすることができます。全身運動ですから、意識することなく普段使わない筋肉も使うことになります。
「全体をバランスよく動かすことができる」という点では、水泳は他のスポーツの追随を許しません。最高におすすめのスポーツです。
「健康的な体をつくることができる」というメリットは、美肌の実現にも直結しています。皮膚のハリはもちろんですが、新陳代謝もよくなり、肌のターンオーバーが正常に実行されるようになります。
さらに、水も大きな働きを持っています。プールの水は通常、体温よりも若干低めになっているのですが、このような水が肌に触れると、まるで肌をマッサージしているような刺激がもたらされます。これは、水温と水圧がバランスよく肌に触れるため。この刺激が毛細血管を強化して、肌の血液循環を良くします。
さらに、泳いでいるあいだは、リズムカルに大きく呼吸をしていますよね? これにより心肺機能が高められるのですが、心肺機能が高まると血液の循環がよくなり、細胞の代謝を促します。肌も細胞ですから、結果として美肌をつくり出してくれるというわけです。
プールから出たときが美肌のキーポイント
運動自体は良い活動なのですが、水に浸かっているという状態が弊害を起こしていることも忘れてはなりません。水に浸かっているあいだはともかく、そこから出たときには、肌が傷つきやすい状態になっていることを忘れがちです。
水にふやけた肌は、角質層がやわらかくなっています。その状態で刺激を与えると、肌の細胞は大きなダメージを負うことに。ですので、泳ぎ終わったあとは顔が濡れているからといって、滴を手でこすって落としてしまうのはNG。それだけの刺激でも、NGなんです。
特に目や鼻、口周りなど顔のパーツを触ってしまう人が多いのではないでしょうか。できるだけ触らないことが重要ですが、どうしても触ってしまうようなときには、「強くこする」ということだけははやめましょう。
タオルを使って、上から抑えるような感じで水分をとるのが良いですね。赤ちゃんの身体を拭いているような、あんな感じです。
塩素に関しては、プールから上がったときにシャワーで落とすのが一番です。シャワーはぬるま湯にして、ゆっくりと浴びるようにしましょう。シャワーを浴びるだけで塩素は落ちていきます。塩素が強いと感じたときには、シャワーを少し長めにするだけでOKです。
池江瑠花子選手も、練習のあとはゆっくりとリラックスして過ごすのでしょう。そのときに、塩素をしっかりと落とすなど肌のケアを行なっているのではと想像しています。
こうなってくると、アスリートのダイエットも参考にしたいですね。「アスリートの食事はダイエットにも効果的!体づくりに適した理想的な食事とは」の記事では、アスリートのダイエット方法について取り上げています。そちらもご覧ください。