いつの頃からか、何かにつけて口に出てくる「生活習慣病」の話。普段の生活習慣が原因となっていることが多く、食生活が偏っていたり運動不足だったり煙草やアルコールのとりすぎだったり。わかってはいても改善できないのが、まさに習慣ならではの悩みです。
僕も最近、同級生と食事をするときには健康の話ばかり。「僕もオッサンになったんだな」と、妙に感慨深くなります。そして、多くの健康問題に共通しているのは、「わかっちゃいるけど、やめられない」「わかっちゃいるけど、どうしていいかわからん!」という悩みです。
そうは言っても、将来のリスクを減らす努力は少しでもするべきですよね。ここで襟を正して、改めて生活習慣病と向き合ってみましょう!
生活習慣病の主な原因を考えてみよう
まずは、生活習慣病が増えている原因を考えてみました。「生活習慣」が深く関わっていることはわかりますが、あれもこれも改善などできませんから、大きなものから潰していくのがよさそうです。
生活習慣病の主な原因は、大きく4つに分けられます。ひとつずつ見ていきましょう。
原因1:食生活の習慣
生活習慣病に限らず、多くの病気の原因を突き詰めていくと、必ず「食生活」に行きつきます。どのような病気であれ、医者は「食生活を改善しましょう」と助言してくれます。生活習慣病も同様であり、食生活の乱れが原因のひとつとして挙げられます。
というのも、欧米化された現代の食生活では、脂の多い食事に偏りがち。ご存知のとおり、戦後の高度経済成長期とともにさまざまな欧米の食物が輸入されたことによって、穀物類や炭水化物の摂取量が減り、動物性食品や脂っこいものを食べる機会が増えました。
さらに、コンビニや自販機の普及によって甘い菓子類や飲料の消費が増えたのも、食生活の欧米化に拍車をかけました。それは同時に、塩分の摂りすぎや野菜不足も引き起こします。このような食生活の変化が、生活習慣病の一因としてまず考えられます。
原因2:喫煙や飲酒
今や「喫煙者はどこで吸えばいいんだ」と訴えるほど、喫煙の習慣を持つ人は減りつつあります。と同時に、煙草がやめられないと嘆く人も増えつつある様子。
喫煙がなかなかやめられない理由のひとつに、ストレスの存在があります。そもそも煙草は嗜好品であり、ストレス解消の手段として喫煙している人も少なくありません。
また、飲酒に関してもやめられない理由はおおよそ喫煙と同じですが、「お付き合いでどうしても」というケースも考えられます。最悪なのは、飲酒が常用化してしまい、毎晩飲まずにはいられないという場合。なるべく意識的に休肝日を持つようにしましょう。
原因3:運動不足
街中を見れば、スポーツクラブやスポーツ施設や公園があり、元気にウォーキングやランニングをしている姿を見かける今日このごろ――ですが、それでも運動不足は否めません。
現代は自動車社会ですし、そのほかの交通機関も発達しています。仕事でもプライベートでも、さまざまな機械が肉体労働を減らしてくれています。家でも電化製品がフル稼働しています。便利になればなるほど、体を動かす機会は減っているのかもしれません。
僕たちは、意識して体を動かさなければすぐに運動不足になるという、便利そうで不便な生活を送っていると言えるのかもしれません。
原因4:精神的ストレス
原因2でも登場した、ストレス。特に精神的なストレスは、複雑な社会環境のなかで増える一方です。周囲から能天気だと思われている人でさえ、大なり小なりストレスを抱えています。しかもそのストレスは、どんどん蓄積されていくのです。
ストレスは、心身症だけではなくさまざまな病気の引き金になります。最初は何となく体の調子が悪かっただけなのに、いつの間にかはっきりと異常を感じるようになり、気づけば生活習慣病になっちゃった――なんて、笑い事では済まされないですよね。
とにかく生活習慣を改善すること
こうして原因を挙げてみると、急に生活習慣を改善するのは難しいと感じられるかもしれません。一斉に取り組もうとか、明日から健康的な生活をしようなどとは考えずに、少しずつ生活習慣を改めるところから始めてみましょう。大切なのは、始めることです!
生活習慣病の実態を知りたい方は、「生活習慣病の対策は、国にも厚生労働省にも頼れませんよ」も参考にしてみてください。