昨今の芸能界は、妊娠・出産ラッシュ! 掘北真希さんが第一子を出産し、山田優さんが第二子を出産するなど、おめでたいニュースが続いています。
そんな妊娠・出産のニュースと共に最近、芸能人夫婦が赤裸々に語るようになったのが「不妊」について。ここ数年はテレビ番組などでも、「男性不妊」「女性不妊」というキーワードをしばしば耳にするようになりました。
デリケートな問題だけれど、話さないとわからないこともある――これがまさに、避けては通れない「不妊」の話題だと思います。
そこで今回は、ちょっぴりデリケートな話題でありながらそれを明るく語っている東尾理子さんを参考に、「葉酸サプリ」の必要性について詳しく語ろうと思います。
芸能人からも葉酸サプリは人気が高い!?
女性向け雑誌や結婚情報誌、妊活専門誌などを見ると、必ずと言っていいほどに「葉酸サプリ」の広告が目に入ります。一方では不思議なことに、男性向けの雑誌に出ている公告をみると、葉酸サプリについての記載はほぼゼロに近いんです。
葉酸=女性向けの栄養素、というイメージが強いのにも納得ですよね。では、どうして女性には「葉酸」が欠かせないのでしょう。厚生労働省のホームページに、次のような文章が公開されていました。
“妊娠可能な女性への注意事項としては、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減のために、付加的に400μg/日のプテロイルモノグルタミン酸の摂取が望まれるとした。”
(参考:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114401.pdf)
要するに、妊娠を希望する女性には「1日400μgの葉酸摂取が望まれる」とのこと。文章内で「プテロイルモノグルタミン酸」という言葉が登場しますが、これは「合成葉酸」――つまり、サプリメントなどで摂取する葉酸のことです。
このように、厚生労働省や実際の産婦人科医の立場からも、妊娠希望あるいは妊娠中の女性に対して葉酸サプリを推進する声が多いのです。
妊活中女性から支持を集める東尾理子さんも葉酸愛用中?
妊活中の女性から支持を集めるタレントといえば、東尾理子さんが思い浮かびます。恋愛や男女の関係について“名言”ならぬ“迷言”を数多く残した、石田純一さんが旦那さんですね。
2009年に入籍し、第一子をもうけた当時の東尾理子さんは36歳。医療現場では「高齢年齢出産」と呼ばれる年齢でした。石田純一さんも、結婚時にはすでに50代。夫婦揃って「子供が欲しい」と思っていたので、結婚前にブライダルチェックを行なったそうです。
そのときの検査結果では異常なし。ですが、なかなか自然妊娠とはいかず、人工授精・体外受精とステップアップ。もともとアスリートだった東尾理子さんは食習慣にも気を配っていたそうですが、さらに妊活用に葉酸のサプリも愛用していたそうです。
実際、東尾理子さんのブログを読むと、葉酸のサプリに関する話題がたびたび登場しています。雑誌やテレビのインタビューでも葉酸サプリについて語っているので、いかに葉酸の大切さを周囲に伝えたいかが窺えますね。
少し話は逸れますが、実は「葉酸」って、妊婦さんのためだけの栄養素というわけでもないんです。詳しくは以下の記事にまとめていますので、よかったら合わせてご覧になってください。
葉酸を食事だけで補うのは無理なのか?
多くの女性芸能人も愛用している、葉酸サプリ。こうして葉酸のことを調べていると、ひとつの疑問が浮かんできます。それは、「食事だけで必要な葉酸を補うのは無理なのか?」というものです。
添加物はできれば避けたいし、日々の食事で十分な栄養素を補給しようと考えるのは自然な流れ。とはいえ、先ほども述べたとおり、厚生労働省のホームページでも「合成葉酸の摂取」について触れられているわけです。
これは、「食事だけで摂取するのは難しい」という事情が隠れていそうですよね。詳しく調べてみると、実のところ葉酸を含む食品は少なくありません。例えば、レバーやうなぎの肝などが挙げられるほか、明太子やすじこといった魚卵にも葉酸は含まれています。
ですが、これらの食品は、過剰に摂取するとさまざまなリスクを生じるおそれがあります。
レバーなどの脂溶性ビタミンは、過剰摂取を続けると胎児の奇形リスクが高まります。また、魚卵類にはリステリア菌という、感染症の原因となる菌類が含まれていることがあります。感染すると流産や早産の危険性が伴うので、こちらもNG食材と言えるわけです。
安全性が高く、妊婦でも安心して食べられる食材はないものか――。
調べてみた結果、葉酸量が多く食べやすい食品は、「枝豆」でした。とはいえ、1日400μgを摂取するには3人前を食べる必要がありますし、栄養が偏ってしまいます。
他の食材としては、モロヘイヤやブロッコリー、芽キャベツやほうれん草、菜の花やいちごにも葉酸が多く含まれているそうです。並べてみると、緑黄色野菜が多いという印象ですね。
ところが、これだけいろいろな食材から摂取しようとしても、「食べ物から摂取した葉酸は、約50%の量しか体内に吸収されない」というデメリットがあるんです。しかも葉酸は、調理の段階で失われやすい栄養素のひとつでもあります。
だからこそ、サプリメントを用いて必要量を補う必要がある、という結論になるわけです。