はま通信を書きはじめてから、もう何年が経過したのでしょうか……。季節を幾度と巡りさまざまな出来事がありました。良い事も悪いことも、いろいろな経験してなお変わらないものもあります。
そう、それは……「味噌」!
――はい。ちょっぴりセンチメンタルな雰囲気で始まりましたが、通常通りのテンションでまいりますよ(笑)。
味噌といえば僕。僕といえば味噌。そんな切っても切れない腐れ縁でつながっているほどに味噌が大好きな僕ですが、たまに気になることがあるんです。例えば、出張先で滞在したビジネスホテルなどでも、「あれ?」という違和感を覚えることがしばしば。
味噌汁といえば、日本人のソウルフード。ですが、一口に「日本」と言っても47都道府県もあるわけです。ということは、味噌が大好きな都道府県もあれば、どちらかといえば味噌を好まない都道府県があってもおかしくはないのでは……?
そこで今回は、味噌が大好きな僕が調べた、味噌を好まない都道府県について。味噌が大好きな僕だからこそ迫ってみた、その調査結果をご紹介します。
味噌を好まない都道府県第1位は、なんとあの都道府県!?
味噌の消費量調査をベースに計算した「味噌を好まない都道府県」ランキングですが、統計調査結果を見て驚きました。味噌の消費量が日本一少ない都道府県、なんとその1位に輝いたのは――「大阪府」!
もうね、この調査結果を見たときは仰天しました。大阪といえば古くから「天下の台所」と呼ばれている街。東は東京、西は大阪と呼ばれるほど古くから商業が盛んな、日本を代表する大都市です。そんな大阪が、まさかの味噌の消費量でワースト1に輝いているとは。
……うーん、これは由々しき問題ですね。
ちなみに、味噌の年間消費量第1位に輝く長野県は、1人あたり年間3.61kgの味噌を消費。対してワースト1に輝いた大阪府は、1人あたりの年間消費量はなんと1.10kg。長野県民と大阪府民を比べると、何と消費量が3倍も違うんです!
キーワードは「うどん」「薄味」「ソース文化」
では、どうして大阪府民は味噌の消費量が少ないのでしょうか。僕なりに大阪府の食文化について調べた結果ですが、この事実を読み解くためのキーワードは3つあります。
それが、「うどん」「薄味」「ソース文化」です。
まずは、「うどん」から順に見ていきましょう。
大阪のいわゆる「おうどん」の出汁に注目してみてください。透き通った黄金色で、とっても綺麗でしょう?
関西のおうどんといえば、透き通った薄味の汁が一般的なんです。もちろん、味噌煮込みうどんを作ることも食べることもありますが、味噌消費量の多い地域と比べると、味噌に関する有名料理が少ないという事実があります。
さらに、大阪の食べ物は「薄味」であるという特徴も。“薄味”というと少し語弊がありますが、鍋料理しかり、焼きおにぎりしかりで、大阪では味噌よりも醤油派が多いようですね。ただし、このあたりは各家庭でも違うので、一概には言い切れません。
さらに、大阪で根づいてるの「ソース文化」の存在。大阪府民が大好きな「粉もん」のパートナーといえば――そう! ソースですよね! このように食文化を紐解いてみると、なぜ味噌の消費量が少ないかという原因も見えてきました。
大阪のみなさん! たまには味噌も良いもんですよ! 食にうるさい大阪府民さんにもぜひ挑戦していただきたい「究極 vs 至高」の対決。こちらの記事で紹介していますので、興味がありましたらご覧ください。
「究極の勝負「ほうとうvs味噌煮込み」うどん界の王者はどっち!?」
大阪のみなさん、もっと味噌を!
よくスーパーなどで販売されているカップ入り味噌(大きいサイズの味噌ですね)の容量は、750g。袋入りの味噌は1kgほど。――となると、大阪府民は1年間で1人あたり味噌1袋分を消費していることになります。長野県民は大阪府民と比較すると、この3倍以上!
こうして実際の商品をイメージすると、いかに消費量が違うかがわかりやすいですよね。
とはいえ、「大阪府民は味噌嫌い」と理解してしまうのは間違いです。あくまでも「ウチらも味噌は食べまっせ。好きやで、味噌味。ただ、薄味の味噌味がすきやなあ」ということなのです。
大阪には、江戸時代創業という歴史ある味噌屋もあります。こちらは高級味噌ですが、一度食べるとその味わいの深さに驚かされます。大阪のみなさん! 生活にもっと味噌を! 僕は声を大にして叫び続けます。味噌って、ええもんですよ!
大阪の方からは、「知っとるわ!」なんてツッコミが返ってきそうですね(笑)。
ほな、お後がよろしいようで。