ロンドンオリンピックの銀メダリスト、三宅宏美さんのパワーの原点
オリンピックの試合では、力強い演技を見せてくれた三宅宏美さん。それほど大きな体ではない三宅さんのパワーの源のひとつに、三宅家の食卓の存在があるようです。
食卓に並ぶ料理には、三宅さんのお母さんの思いがたっぷり。野菜や鶏ガラで出汁を取り、その出汁にニンニクを加えたスープを普段から食べているのだとか。料理をする人であればわかると思いますが、この作業は非常に手が込んでいますよね。
また、おもしろいのが料理の盛り付けです。
アスリートの家族だから大皿でバクバク食べるのかと思いきや、小鉢や小皿に小分けにしてあるのだとか。これは、どのくらい食べたかがわかるようにという工夫なのだそうです。これは嬉しい気遣いですね。
お米好きだからキムチと納豆が欠かせない
三宅さんは、大のお米好きとしても有名です。特にお気に入りなのが豚キムチチャーハンで、チャーハンだけでもご飯が進むし、豚キムチだけでもご飯が進むという、まさにご飯好きにはたまらない一品となっています。
パワーの源は、1日1回、必ずご飯を食べることだと話す三宅さん。ですが、ご飯好きだからこそ減量は悩みのタネともなります。ご飯は炭水化物と糖質の塊ですから、いかにアスリートと言えど、食べすぎると太ってしまう原因となってしまいます。
その対策として三宅さんの場合は、野菜・納豆・豆腐などでバランスを調整しているそうです。また、過去に一度、かなりきつい減量をして「もうやりたくない!」と感じたこともあり、普段から食後の運動をしっかり行うことを心がけているそうです。
キムチは誰にでも勧めたい発酵食品
ご存知のとおり、キムチは韓国の「お漬け物」です。魚介をたっぷりと使って発酵させることで、おいしい味わいに仕上がります。酵素や微生物が調味料のような役割を発揮し、あの独特の味を作り出しているのですね。
三宅さんではないですが、「白米にキムチだけあればいい! 他のおかずがいらないほどに好きだ!」という人もいますが、栄養価の面では意外と悪くありません。キムチは、健康の観点からも優れている食品なのです。
キムチに含まれる食材として、唐辛子のカプサイシンや生姜のジンゲロールは、新陳代謝を上げてくれます。これに酵素・乳酸菌・ビタミン・ミネラルなどが加わり、毎日適量を摂ることによって、免疫力をアップさせることができます。
また、キムチは野菜がたっぷり含まれていますから、自然と食物繊維を摂ることもできます。食物繊維は大腸の働きを活発にするので、体を内側からきれいにしてくれます。
僕がキムチを気に入っている理由のひとつ、それが「医食同源」の考えから生まれたという由来にあります。補助食品に頼らず、毎日の食事に気をつけることが、体をつくる基本となるわけですね。
韓国やキムチのことに関しては、「出張版・韓国FOOD紀〜日本でも定番!キムチの由来とご当地の味」の記事でも詳しくご紹介しています。興味のある方は、ぜひ合わせて読んでみてください!