春の訪れが感じられる季節がやってきました。肌に触れる風が温かくなり、桜の蕾がうっすらとピンク色に変わってくると、「そろそろ春がやってくるな」と思わず心も晴れやかになります。
こんな時期は、何か新しいことにもスタートしたくなりますよね。ウォーキングなど、軽めの運動を始めるには良い季節です。
でも、気持ちは春なのに、体はいつまでも“冬モード”のままな人――意外と多いんじゃないでしょうか?
春になるけれど、手足の指先が冷たい。太ももや下腹など、脂肪の多い部分を触るとひんやりしている――。今回はそんな、冷え性に悩まされている人向けの話です。
「冷えは万病の元」は本当です
単純に、「体が冷える=冷え性」だと考えている人も多いかと思います。
あながち間違っているわけではないのですが、「冷え」のなかに病気が隠れているケースもあるので、一概にはそうとも言い切れません。というのも――特に女性の場合ですが――そもそも女性は、「妊娠可能な年齢」が限られていますよね。
一般的には、「35歳未満」だと医療上は定義されています。他方では、現代は医療が発達してきたこともあり、35歳以上で初産という人も少なくありません。
この「妊娠・出産」に絡んで大きな敵となるのが、「体の冷え」なんです。なぜなら、子宮や卵巣はもともと、臓器のなかでも冷えの影響を受けやすいと言われているからです。
本人に自覚がなくても、極端な寒がりや暑がりの人は冷え性の可能性が高いと言えます。ほかにも、目の下にいつも“クマ”ができていたり、鼻に毛細血管が浮き出たりしている人も冷え性が疑われます。
子宮や卵巣もそうですが、冷え性になると、体内の臓器が少しずつ冷えていきます。結果、臓器が冷えることで、さまざまな病気を発症しやすい状態になってしまうわけです。これが「冷えは万病の元」の所以ですね。
生姜ばかりを食べるのは、しょーがなくない!
「冷え性の改善には生姜!」というイメージも少なからずあるように、生姜は体を温める効果が高い食材のひとつです。なんでも最近は「ジンジャラー」と呼ばれる、生姜が好きで常に生姜パウダーパウダーを持ち歩いている人もいるのだとか。
過去にも生姜はたびたび流行しており、2010年以降でも何度かブームが起きていたように思います。実際、知人の女性たちと話してみると、冷え性改善のために生姜を食べているという人も多いんです。
とはいえ、「しょーがないから生姜を食べている」ではありませんが、半ば諦めぎみに生姜を食べている人もいるそうです。「体に良いから、なんとなく」で無理に食べ続けるのは、決して幸せな食習慣とは言えませんよね。
だから、少し考え方を変えてみましょう!
そもそも生姜は、漢方薬の世界でもたびたび登場する万能食材です。
生姜にはジンゲロールという物質が豊富に含まれていますが、これは乾燥したり火を加えたりすることで、ショウガオールとジンゲロンという成分を発生させます。ジンゲロンとは、生姜特有のあの香りを指すものですね。
これらの成分に注目して、生姜を毎日のように食べるのはしょーがなくない理由をご説明しましょう。
生姜が持つ効果はやっぱりすごい!
生姜が持つパワーは、冷え性対策には欠かせない効果を生み出してくれます。何と言っても血流改善効果が高く、生姜に含まれるジンゲロール・ショウガオール・ジンゲロンの3つは、血流を改善したり、体を温めたりする効果があります。
冷え性と血流には密接なつながりがあり、血行不良から冷え性を引き起こしているケースも結構あります。だから、「血流を改善するだけで、冷え性が軽減した!」という人も少なくないんですよね。
――と、文字にするのは簡単ですが、実際に血行を改善するには地道な努力も必要です。生姜を食べるだけで、「すぐに血流がよくなった!」という即効性は得られません。ただ、「お? 少し体全体がポカポカしてる」くらいの小さな気づきはあるかと。
何はともあれ、冷え性を軽減するためにはまず、食生活と運動習慣の改善が大切になってきます。今年こそ冷え知らずになるためにも、まずは日常生活を見直すことから始めましょう。こひいてはれが、体質改善への第一歩になります。
女性向けですが、簡単に冷え性をチェックする方法もあります。あなたは「冷え性」ですか? それとも「寒がり」ですか? ぜひ一度、以下の記事からセルフチェックしてみてください。