元号が「平成」になってから、もう29年が経ちました。
つまり、今の現役アラサー世代は「平成生まれ」でもあるわけですね。……いやはや、昭和生まれのダンディーおじさんとしては、そろそろダンディー“おじいさん”と呼ばれそうで戦々恐々としています。
間違っても“メタボおじいさん”と呼ばれないように、あふれ出るオヤジギャグセンスと今の体型だけは維持したいところです。
さて、早い人であれば親になり、子育てに突入している平成生まれ世代。昭和生まれの僕としては、アラサー街道を行く彼らに、人生の先輩としてひとつ大人の嗜みをレクチャーしたく思います。
「生活習慣病」について調べたことってある?
「生活習慣病」と言えば、テレビやラジオ、雑誌などのメディアを問わずに特集が組まれている話題です。つまり、それだけ関心度が高いということ。そこでここでは改めて、みなさん一人ひとりにお聞きします。
「自分自身の意思で、『生活習慣病』について調べたことはありますか?」
こんなふうに質問すると――だいたい7割強でしょうか。多くの人が、「自分から進んで生活習慣病について検索したことはない」と答えてくれます。
……おかしい。注目度は高いはずなのに、なぜ積極的に調べないのでしょうか。それは、病気を発症していないかぎりは「私はまだまだ大丈夫」という気持ちが強く、わざわざ調べようとは思わないからだと考えられます。
誰だってそうですよね。現在の自分に関係がないことを、時間を割いてまで調べる人は少ないように思います(笑)。
ですが、「明日は我が身」でもあるのが生活習慣病。少なくとも一度は、厚生労働省が公開している「生活習慣病予防」の資料を読むことをおすすめします(参考:生活習慣病予防|厚生労働省)。
そもそも「生活習慣」とは何だろう
生活習慣が原因(正しくは“発症リスクの上昇”とも言います)となって発症する、「生活習慣病」。――でも、考えてみると、そもそも「生活習慣」って何なんでしょう?
厚生労働省がホームページ上で公開している資料によれば、「生活習慣」とは、食習慣・運動習慣・喫煙・飲酒の4種類を指しています。
まず、「食習慣」。食習慣が原因で発症リスクが上昇する病気としては、2型糖尿病(インスリン非依存糖尿病)・肥満・高脂血症などが挙げられます。ほかにも循環器系の病気や、大腸がんも食習慣が大きく影響すると言われています。
同様に、「運動習慣」も2型糖尿病や肥満と深い関係にあります。「喫煙」は、循環器の疾病と、慢性の気管支炎や肺気腫等の肺の病気に関与します。さらに、歯周病リスクも上がります。
「飲酒」が関わってくるのは、肝臓ですね。アルコール性の肝疾患にも関係がありますし、肝臓への負担という点ではアルコールの影響が群を抜いています。
生活習慣を見直すことが健康への近道!
生活習慣とそれぞれの病気の関係性についてお伝えしましたが、一例として、2型糖尿病についてもう少し詳しく見てみましょう。
これは「食習慣」と「運動習慣」が密接に関わっている病気であり、さらに喫煙・飲酒も、糖尿病を発症するリスクを高める要因のひとつだとされています。
つまり、ひとつの生活習慣を改善するだけでは大きな効果が期待できないことががわかりますね。補足すると、喫煙によってリスクが上昇する歯周病は、糖尿病を発症することでも連鎖的にリスクが高まるので、特に注意が必要です。
このように、ひとつずつ紐解いていくと、「生活習慣」と「生活習慣病」の関連性が見えてくるわけです。自分の生活習慣を振り返りながら、各々のライフスタイルに合わせた「健康」への道筋を考えてみてはいかがでしょうか。
健康寿命を延ばすためには、まず何よりも生活習慣の改善が急務です。健康寿命に関しては以下の記事でも書いていますので、よかったら参考にしてみてくださいね。