ノバク・ジョコビッチ選手と言えば、テニスをまったく見ない人でも名前くらいは知っているのではないでしょうか。
僕もすごくテニスに詳しいわけではありませんが、テレビで試合が流れているとついつい見てしまいます。とても勝負強い選手で、大好きなアスリートの1人です。
世界ランク1位こそアンディ・マレー選手に譲ってしまいましたが、長らくランキング1位にとどまっていた絶対王者・ジョコビッチ。今も3位以下とは大きくポイントを離した2位にいて、マレーと並んでテニス界のツートップと言われています。
すばらしいテニスプレーヤーであるジョコビッチ選手ですが、彼が独自に取り組んでいる食事法も有名です。それが「グルテンフリー食事法」と呼ばれているものです。
その名のとおり「グルテンを含む食事を摂らない」という方法なのですが……いったい、どういった効果があるのでしょうか?
でも実際、ジョコビッチ選手はこの食事法でめきめきと力をつけ、今や世界で1、2位を争うテニスプレーヤーになったことも事実です。
一流選手が推奨するのであれば、食事法も一流に違いない! ――ということで、今回はジョコビッチ選手が実践している「グルテンフリー食事法」について、徹底的に調べてみました!
「グルテンフリー食事法」とは?
そもそも「グルテン」とは、小麦や大麦などの穀物に含まれているタンパク質のことです。「小麦アレルギーで、パンが食べられない」という人が身近にいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、ジョコビッチ選手も小麦アレルギーでした。
グルテンが含まれている小麦製品を食べると、湿疹やめまい、息切れなどのアレルギー症状が見られたそうです。そこで彼は、グルテンによる体調不良を引き起こさないように、グルテンを一切絶つ「グルテンフリー」の生活を始めました。
これが、すごい効果を発揮したそうなんです。もともとの目的だった「グルテンアレルギーによる体調不良を防ぐ」ことはもちろん、そのほかにも次のような効果があったのだとか。
- 精神的に安定して、やる気がわいてきた
- 頭がはっきりした
- 体重が減った
- 鼻詰まりが治った
アレルギーは、目に見える症状のみならず、体にいろいろな悪影響を及ぼしていたんですね。
「でも、小麦アレルギーの人なんて、あまりいないんじゃない?」……と思ったあなた! 実はそうでもないんです。グルテンアレルギーの人は「5人に1人いる」とも言われているほど、私たちの生活にかなり身近なアレルギーなんです。
「原因はわからないけれど、何だかいつも調子が悪い……」という人は……もしかすると、実はグルテンアレルギーなのかもしれません。
グルテンフリー食事法で食べて良いもの悪いもの
次に、グルテンフリー食事法を始める人のために、食べて良いものと食べてはいけないものを順に見ていきましょう。
▼食べて良いもの
主食は米、玄米、餅、蕎麦などです。ほかにも、ビーフン、フォー、春雨、米粉を使った麺など、麺類にも食べられるものはたくさんありますし、米粉を使ったパンは王道ですね。トウモロコシや片栗粉、大豆粉などもあります。
もちろん、肉類や魚介類、イモ類、トウモロコシや豆類などは問題なく食べられますし、野菜やフルーツなどもOKです。チーズやヨーグルトなどの乳製品ももちろん食べられます。
「小麦が食べられない!」と聞くとかなり不便そうな印象も受けますが、食べられるものは意外と多くあります。
▼食べてはいけないもの
グルテンが含まれている食品――具体的には、パン、パスタ、うどん、ラーメン、焼きそば、スパゲティ、ピザ、餃子、ワンタン、中華まん、麩など――は食べられません。ケーキやクッキー、マフィンやスコーン、ドーナツなども要注意。
意外に忘れがちなのが、飲み物です。大麦を原料に使用しているビールや発泡酒は飲めませんので、注意しましょう。
実は小麦粉が入っている!注意したい食材とは?
「原料が小麦粉じゃないから大丈夫でしょ」と思っても、実は小麦が入っている食べ物もあります。意識して注意したい食材をまとめました。
蕎麦
蕎麦粉100%にするとブツブツ切れてしまうだけでなく、コストの関係などもあり、たいていの蕎麦には“つなぎ”として小麦粉が使われています。ですから、そばを食べるときは「十割そば」がベストです。
米粉パン
上で挙げた米粉パンにも注意が必要です。なぜなら、米の風味を出すためだけに米粉を使っているだけで基本は小麦だったり、膨らますために小麦粉を使ったりすることもあるからです。
また、同じお店で小麦のパンを作っている場合は、製造過程で小麦が混入することもあります。「小麦アレルギーの方のための米粉パンです」と謳っている米粉パン以外は、小麦が入っていると考えたほうが良さそうですね。
醤油
「なぜ醤油?」と思うかもしれませんが、実は一般的な濃い口醤油には小麦粉が入っています。「たまり醤油」と呼ばれる、大豆と塩のみで作られている醤油を使いましょう。
「グルテンフリーについて知ったら、ベジタリアン生活も気になってきた!」という方には、次の記事もおすすめです。よかったら、合わせてご覧になってみてくださいね。