突然ですが、「リラクゼーション」のお店をご存知ですか?
最近はマッサージ店や整体(カイロプラクティック)など、体の疲れをほぐすための店のことを「リラクゼーション」と呼ぶそうです。女性誌や美容系サイトでは、この「リラクゼーション」という言葉がよく使われていますよね。
――でも実際に通うとなると、時間もお金もかかって続かない!
もちろんお店まで足を運ばなくても、マッサージチェアを持っている人であれば、家庭で簡単に体をほぐせるかと思います。
しかし、家庭用マッサージチェアの最高級モデルの相場は、約40~50万円ほど。普及モデルでも20万円台の商品が人気ということですから、とても気軽に買えるものではありませんし、置く場所に困るという家庭も多いかもしれませんね(苦笑)。
そんな人におすすめなのが、自分で簡単にできる「ツボ押し」です。
人間の体には、さまざまなツボがあります。ツボのことを「経穴」とも言いますが、WHO(世界保健機関)が認めている経穴数は361穴。そのうち、実際に鍼灸院などで使われているツボの数は、100~200ほどと言われています。
そこで今回は、その100~200の経穴から、特に便秘に効果を発揮するツボをピックアップ! 気軽に押せる方法からマル秘テクニックまで、幅広くご紹介します。
押しやすくて万能な「合谷(ごうこく)」
まずご紹介するのは、「合谷(ごうこく)」というツボです。
合谷は、手のひらの親指と人差し指の付け根のちょうど中間のあたり、指でV字を書くように探します。手の甲側にあるツボで、骨と骨の間の凹んでいる部分です。指で触れると凹んでいるのがよくわかりますので、実際に触ってみましょう。
押し方は、反対側の親指と人差し指で挟むように押します。グーッと3秒かけて押し、3秒かけてゆっくり離す。さらに親指をつけたまま、小さく円を描くようにグリグリ押しても効果的です。
ちなみに合谷は、「最強のツボ」とも呼ばれています。
言わば体の“万能ツボ”であり、合谷を押すことで、頭痛・花粉症・難聴・歯痛・にきび・アトピー・肩こり・いびき・かぜ・精神不安・入眠困難・めまい・物忘れ・無気力・生理痛など、さまざまな不快な症状が和らぐと言われています。
……こうして書き出しただけでも、すごいですよね。
また、合谷は頭部疾患や大腸系の不調にも効果てきめんです。押しやすいツボですので、移動中や休憩中など、空き時間にグイグイ押してみましょう。
トイレで押したい「間使(かんし)」
普段から便秘で悩んでいると、あまりお手洗いで“いきみ”すぎてはいけないとわかっていても、ついつい力を入れてしまうもの。「出そうで出ない」独特の不快な感じは、便秘ぎみな人の悩みのひとつでもあります。
そんなときに押したいのが、「間使(かんし)」というツボです。
間使の場所は、手首の内側。手のひらを上に向け、手首を基準に反対側の手を載せます。おおよそ、手首からひじ側に指を5本分置いたところにあるツボです。両手にあるツボなので、トイレでいきみながら3~5回ほど押すと、効果が期待できます。
こちらも先ほど同様、反対の手の親指で3秒かけてぎゅーっと押して、3秒かけてゆっくり離すように押します。ただし、間使は筋の部分にあるツボですので、押すと痛みを感じることがあります。慣れるまでは、加減しながら押すようにしましょう。
ツボに+αすることで効果が高まる、マル秘テクニックとは!?
ツボを押すときのポイントは、ゆっくり押して、ゆっくり離すこと。合谷と間使の押し方としてご紹介したとおり、3秒ほどかけて、ぐーっとゆっくり押していきます。パッと離すのではなく、同じだけの秒数をかけて、ゆっくり離すことが大切です。
また、さらにツボの効果を高めるマル秘テクニックとして、「お灸」があります。
お灸と言えば、「熱くて耐えられない!」なんてイメージもあるかもしれませんが、最近は火を使わないお灸も市販されています。火を使わないタイプはじんわりと熱を感じる程度ですから、お灸初心者にもおすすめですよ。
ここまででご紹介したツボのほかにも、人間の体にはたくさんのツボがあります。
特に便秘に悩む女性などは、以下の記事なども参考にしてみてください。腸内にたまった宿便対策には、こちらのツボが効果的。ツボの上をゆっくりお灸で温めると、早い人では5分ほどで体調に良い変化が現れたというケースもあるそうですよ。