夏は、老化が進む季節。男女を問わずに恐ろしく感じている人が多いだろう現象、それが「老化」です。
決して、歳をとることが怖いと感じているわけではないんです。年齢相応に「ダンディーおじさま」と呼ばれれば幸いですし、これから先のことを考えると「ダンディーおじいさま」になるのも悪くないかなと思いますし。
ですが、「老化」は怖い。具体的には、「老けたね」と言われたり、実年齢以上に見られたりすることが怖いのです。理想としては、実年齢マイナス5歳くらいに見られると嬉しく感じる人も多いのではないでしょうか。
そんな老化対策におすすめしたいのが、今回ご紹介する栄養素「ビタミンE」です。
「ビタミンE」にはどんな働きがあるの?
まずは、このあまり聞きなれない栄養素「ビタミンE」について、簡単にご紹介します。
ビタミンEの特徴としては、脂溶性であることが挙げられます。これは、「脂から作られている」わけではなく「脂に溶けやすい」という意味。水と脂(油)は反対の性質を持っていますので、脂に溶けやすいということは、逆に水には溶けにくいわけです。
また、ビタミンEを摂ることによって、体内の活性酵素を除去したり、血液の流れを改善したりといった効果が期待できます。ビタミンEそのものに強い抗酸化力があるため、体内の細胞に悪い影響を与える活性酸素を体外へと除去してくれるのです。
さらに、この抗酸化力は、血液中の悪玉コレステロールにも働きかけてくれます。
そもそも、コレステロールにも善玉と悪玉があります。ビタミンEは悪玉コレステロールに働きかけ、酸化を抑制します。結果、病気の原因となる血栓が体内にできにくくなります。このように、ビタミンEの働きってなかなかすごいんですよ!
夏の老化とビタミンEの関係性は?
さて、本記事冒頭に戻って、「夏の老化」問題について簡単に見てみましょう。
日本の夏と言えば、紫外線の季節でもあります。この紫外線によって肌が日に焼けた状態を日焼けと呼びますが、これがなんと、肌が老化する原因のダントツ1位に挙げられるほど、肌に及ぼす影響が大きいんです。
また、紫外線は皮膚だけでなく、眼球にもダメージを与えます。ですから、夏に日焼けを防止するために帽子をかぶったり、長袖の服を着たりするのと同様に、サングラスをするのは理にかなっているんです。オシャレのためにかけている人もいるかと思いますが、実益も兼ねていたんですね。
閑話休題。改めて、ビタミンEの話に戻ります。
ビタミンEを摂るときにはその効果を高めるため、ビタミンA・Cと一緒にとることが推奨されています。だから、それぞれの頭文字をとって「ビタミンACE」なんて呼ばれ方もしています。……“エース”って、なんだかカッコイイ響きですね(笑)。
この「ビタミンACE」は、健康的な肌を保つのに欠かせない3大栄養素とも呼ばれています。ですから、肌の老化を防ぐためにも、ビタミンACEを欠かさず食事に組み込むことが大切になってくるのです。
ビタミンEは女性にとって嬉しい効果も!
先ほども書いたように、ビタミンEは強い抗酸化力を持っています。実はこの働きが、女性にとって嬉しい効果をもたらしてくれるのだとか。具体的には、不妊予防になったり、更年期障害の症状を緩和してくれたりします。
“不妊”の字を読んで、ちょっとドキッとした方もいるのではないでしょうか。僕は男性ですが、最近は男性のあいだでも「不妊」という言葉を耳にする機会が増えています。デリケートですが、悩んでいる人も多い身近な問題ですよね。
そのほかにも、ビタミンEはホルモンの生成や分泌にも関わっています。また、体を衰えさせる酸化を抑える働きもあり、女性ホルモンの分泌量を適正値にする手助けもしてくれます。
そんなビタミンEが多く含まれる食品の代表格は、アボカドです。別名「森のバター」とも呼ばれている野菜で、1個あたり6.0mg含まれています。ほかに含まれている食材としては、カボチャや赤ピーマンといった野菜にも。
ナッツ類でしたら、アーモンドがおすすめです。おつまみなんかにある、ヒョイヒョイ食べられる素焼きアーモンドだとだいたい8粒で2.9mgは取れるので、手軽においしく食べることができますよ。
ビタミンEは1日にどれくらい摂取できればいいかというと、大人の男の人で6.5mg、女の人で6.0mgぐらいとされています。意識すれば普段の食生活で十分に補える量ですから、ぜひ日々の食事のなかでビタミンEをおいしく補っていきたいですね。
そういえば、モデル・タレントとして活躍中のローラさんも、ビタミンEを効率的に摂取しているのだとか。詳しくは、以下の記事を参考にどうぞ!