街中を歩いていると、疲れた顔をしている人を多く見かけます。
そんな人を見ると、思わず「元気! 元気! 元気!」と松岡修造さんのように元気の押し売りをしたくなってしまうのは、さすがにお節介すぎるでしょうか。
もちろんただの「疲れ」ならば、1日休んだり、気分転換したりすることで回復します。僕なんか、数時間寝ただけで元気いっぱいです! ですが、なかには「何ヶ月も疲れが取れない」ようなケースもあるんです。
もしかしたら――それは、ただの疲労ではなく「慢性疲労症候群」かもしれません。そこで今回は、誰でもなる可能性のあるこの病について、詳しく説明していきます。
「慢性疲労症候群」とは?
「慢性疲労症候群」とは、簡単に言えば、長期的に疲労が続く病気です。休んでも治らず、検査しても異常が見つからないため、なかなかに厄介な病気です。
主な症状としては、日常生活が困難になるほどの疲労感、風邪のような微熱や頭痛、喉の痛み、筋肉痛などがあります。なかなか眠れなかったり、逆に眠くて仕方がなかったりするような症状もありますし、うつ病のような気分の落ち込みを感じることもあります。
このように症状がさまざまで、その原因となるものが明らかにならない場合は、慢性疲労症候群が疑われます。
普通の疲れと何が違うの?
数多くの症状がある慢性疲労症候群。普通の疲労感やうつ病などにも似ているこの病気は、いったいどこで判断すればいいのでしょうか。
判断基準としては、まず微熱があるかどうか確認してみましょう。慢性疲労症候群の場合、平熱よりも0.5~1.5度高い微熱が日常的に続きます。解熱剤を服用してもなかなか下がらず、半年以上も微熱が続く場合は、慢性疲労症候群の可能性が高いと言えます。
また、日常生活が困難になるほどの疲労感も判断基準のひとつ。慢性疲労症候群になると、それまでは当たり前にこなしていた食事や家事ですら、かなり体力を消耗して疲れてしまいます。仕事では集中力が続かず、ミスや忘れ物が増えるといった特徴も見られます。
「普段の疲れとは、何かちょっと違うな……」と感じたら、早めに病院へ行くようにしましょう。いつごろから感じるようになったのか、具体的な症状をメモしていくとスムーズに診察してもらえますよ。
慢性疲労症候群を予防するには
慢性疲労症候群の原因は、さまざまなウイルスやアレルギーだと言われています。ですので、それに負けないよう体の免疫力を強くしておくことが、一番の予防になります。
まずは、ストレスを溜めないようにしましょう。仕事や人間関係、家庭など、人それぞれにストレスを感じる対象は異なります。人間関係はなかなか避けることのできないものですが、少しでもストレスを軽減するべく工夫するようにしましょう。
加えて、食事を見直すことも大切です。いくら大好きだからと言って、「肉! 焼肉!」と肉ばかり食べるのはよくありませんよ~!
食生活が偏ると、体に必要な栄養が不足しがち。慢性疲労症候群とまではいかなくても、疲れやすい体質になってしまうこともあります。意識的に野菜や魚を食べるなど、バランスの良い食事を心がけましょう。
何をするにも、体が資本。少しでも気になるところがあれば、気づいてあげることが大切です。普段から疲れやすい方は、以下の記事も合わせて読んでみてくださいね!