僕は広島県出身なので子供の頃から放射能の恐ろしさを家庭や学校で聞かされて育ちました。爆心地近くで被爆された方の多くは数日後から数年後、原爆症によって亡くなりましたが、原爆当時、爆心地から2Km以内にいたにも関わらず、現在も元気に生活されている方がいます。
またもうひとかた、もうお亡くなりになりましたが、28歳で被爆し、89歳まで原爆症に悩まされること無く長生きされた医師がいます。この二人の共通点は食です。放射能対策に特定の食事療法を取り入れたのです。放射能に効く食事とは一体どんなものなのでしょうか。
広島の被爆女性が食べた玄米、梅ぼし、味噌汁
初めに、平賀佐和子さんは、9歳の時爆心地から約2㎞の地点で被爆しました。全身に大火傷をし、あらゆる放射能障害に悩まされたそうです。24歳の頃、マクロビオティックの創設者、桜沢如一氏の講演会へ行き挨拶に行くと、桜沢氏から「うわぁ、汚い顔だねぇ~」「あなた、いまのままの生活を続けたら3年以内に死ぬよ。」と言われたそうです。
今なら直球ストレートでデッドボール発言です!
もし怒ってその場で帰っていたら、体調不良が続き、最悪死につながっていたかも知れません。しかし平賀さんはそんな発言に傷つきながらも、対策を聞き、桜沢氏のアドバイス通り完全玄米食を1ヶ月間続けたのです。(本当は10日以上してはいけなかったそうですが知らずに。)
すると顔の吹き出物は次第に消え、体調もよくなっていきました。以降、平賀さんは桜沢氏のアドバイスに従い真剣に玄米、味噌汁、梅ぼしの自然食に切り替えたところ更に健康になり、その後結婚、出産し、7人の子宝に恵まれ、お孫さんが5人もいらっしゃいます。現在78歳にして自前の歯をお持ちであることなど、とても健康的な生活を送られています。
長崎の医師が病院スタッフと飲んだ「わかめ味噌汁」
つぎに、医師である秋月辰一郎氏の話です。秋月辰一郎医師と病院スタッフは爆心地より1.8Kmに位置する長崎の聖フランシスコ病院で被爆した患者を治療し続けましたが、誰も原爆症が出ませんでした。秋月医師は、スタッフ全員に「わかめの味噌汁と玄米食」を勧め、また砂糖は避けるように指示していました。以前、秋月医師が結核になった時「わかめの味噌汁と玄米食」で結核を克服したと信じていたからです。
結核治療と放射能対策は別物では?との疑問が残りますが、病院スタッフは先生の発言を信じて、「わかめの味噌汁と玄米食」を食べ続け、被爆者の治療にあたったにも関わらず、誰も原爆症を発症しませんでした。
戦後の食糧難の中、運良く病院の一部は、長崎市内の味噌・醤油の倉庫にもなっていて、玄米と味噌、わかめもたくさん保存してあったので材料には不自由しませんでした。
秋月医師は「わかめの味噌汁」が放射能汚染から自分たちを救ってくれたと考え、その後研究を重ね著書「体質と食物」を出版します。味噌(大豆)のたんぱく質やビタミン、ミネラル、わかめのミネラル(ヨウ素やカルシウムなど)、繊維、玄米のビタミン、ミネラル、ファイトケミカル(フィチン酸・フェルラ酸など)の総合力によって放射能の害が抑えられたと書かれています。秋月医師は被爆当時28歳で、89歳で亡くなりましたが、健康的な生活を送られたようです。
この著書は、翻訳され海外の人々にも読まれたので、チェルノブイリ原発事故のときは海外から味噌の注文が殺到したそうです。海外の人は味噌をどのように調理して摂ったのか気になるところです。
放射能対策に味噌
秋月辰一郎氏の著書に触発されて、広島大学原爆放射能医学研究所ではマウスを使った実験で、「放射性物質を除去する味噌の効用、発がんを予防する味噌の生理作用」を科学的に証明します。その結果、放射性物質のヨウ素131とセシウム134に対して、味噌で排出効果があったそうです。一方でプルトニウムやストロンチウムなど、骨髄に入ってしまう物質に関しては味噌による排出の効果がないようです。
ちなみに他の食品でも実験をしていて、味噌と同じく発酵食品であるコーカサス地方のヨーグルトにも放射線に よる腺高再生能力と生存率を増加させる効果があったようです。しかし、どの物質が効果を示すかはまだ分かっていません。
広島大学の研究所ではさまざまな味噌で実験をした結果、産地の違いで放射性物質を除去する味噌の効果の違いは無く、熟成が重要であることが判明しました。発酵食品である味噌は仕込み直後の味噌に比べて260日間熟成させること により、放射線から小腸を再生し、生存率を高めました。 そのため熟成味噌は放射線防御作用が高いことがわかりました。
〈参考元〉
まとめ
平賀佐和子さんは食の研究家からのアドバイスを受けて、秋月辰一郎医師は自身の結核治療で得た知識からヒントを得て放射能対策に日本の伝統食である玄米と味噌汁を摂りました。結果として2名とも健康を手に入れました。
発酵食品の中でも味噌、味噌の中でも熟成期間の長い赤味噌、八丁味噌が特に効果が高いようです。しかし全ての放射能成分に効果があるのではなく、ヨウ素131とセシウム134に効果があるようです。放射能対策に味噌汁が本当に効くのですね。
大切なのは、放射能を浴びてからではなく、浴びる前から摂ると効果的だそうです。身近な放射能といえば、レントゲンですかね。空気中や食べ物、石の中にもあります。これらの放射能は体内で蓄積されますが、一部は自然に弱まったり、新陳代謝によって排出されたりするそうです。「なかきれい酵素」は代謝をよくしてくれるサプリなので味噌汁と一緒に摂れば、相乗効果が期待できるかもしれません。
「なかきれい酵素」よかったらためしてみてください。