突然ですが、「マクロビオティック」をご存知ですか?
僕が初めて聞いたときは、まったく何のことだかわかりませんでした。「マイクロバブル?」「新しいジャグジーが近所の健康ランドに入ったの?」……というのは、まあ冗談ですが(笑)。
そんなマクロビオティックが最近、注目を浴びています。ハリウッドスターやモデルたちからも人気を集めていることもあり、気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「マクロビオティック」についてご紹介します!
「マクロビオティック」とは?
「マクロビオティック」とは、玄米・野菜・海藻・漬け物といった、日本人が昔から親しんでいる食事をすることによって健康と美容を維持していく考え方です。カタカナなのに、日本の伝統的な食事の仕方だという……なんだか不思議ですよね。
「マクロビオティック」という言葉は、古代ギリシャ語が語源。マクロには「大きな」、ビオには「生命」、ティックには「学」「術」などの意味があります。
元はギリシャ語ですが、この長寿法を提唱したのは、日本の思想家・桜沢如一さん。国内外を問わず広まるようにと名づけたそうです。ほかに、玄米菜食、正食、マクロビ、マクロ、マクロバイオティックなどもと呼ばれています。
マクロビオティックの基本は、ずばり「食」にあります。穀物と野菜をメインに、原則として「身土不二」と「一物全体」を重視しています。
「身土不二」とは、人も環境も一体であるということ。簡単に言うと、「人が暮らしていくにはその土地の旬の食べ物を旬に食べる」という意味です。そして「一物全体」は、ひとつのものをすべて食べきるという意味。例えば、野菜は皮も根もすべて食べよう、という考え方ですね。
マクロビオティックの効果
では、マクロビオティックにはどのような効果があるのでしょうか。大別すると、身体面・精神面・社会面で効果が出ると言われています。
身体面では、健康になり、体質改善などの効果が見こめます。例えば、便秘が改善したり、肌荒れが治ったり。ダイエットやアンチエイジングにも効果があるため、注目を集めているようですね。
精神面では、健康な食生活によって、頭が冴えると言われています。集中力・判断力が向上し、仕事や人間関係もうまくいきやすくなります。食事を変えるだけで精神的にもメリットがあるのは、とても嬉しいことですね!
そして社会面では、「エコ」であるというメリットがあります。自然や土地、今ある環境を尊重し、大切にするという考え方。食べ物を丸ごと食べるという心がけも、エコにつながりますよね。
マクロビオティックの実践法
では、マクロビオティックを実践するための方法についてご説明します。
まず、主食は、玄米・雑穀・全粒粉などにしましょう。野菜は、住んでいる土地でとれた無農薬の野菜を使います。旬の野菜を使うのもポイントですね。
また、野菜だけでなく、豆や海藻類も取り入れましょう。豆腐や納豆といった豆製品でもOK。海藻類は、ワカメ・昆布・ひじきなどがおすすめです。
注意したいのは、「肉や白砂糖をなるべく使わない」ということです。
というのも、日本ではもともと肉を食べる習慣がありませんでした。肉に含まれるタンパク質は体に負担がかかると言われており、白砂糖は血糖値を急激に上げてしまいます。マクロビオティックでは、てんさい糖や黒砂糖などを使うようにしましょう。
マクロビオティックは、昔から日本に伝わる大切な考え方です。健康、美容、精神といった面からの効果が見こめるものが、欧米から逆輸入という形で入ってきたわけですね。せっかく日本に住んでいるのですから、一度は試してみてもいいかもしれません!
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