突然ですが、僕はトイレの空間が嫌いではありません。
仕事のこと、原稿のこと、人生のいろいろなこと。
1人で物思いに耽るのに、あの空間ほど最適な場所はありません。
ただし、便秘で長時間にわたって居座るのはご勘弁。
そう、僕の大切な物思いの時間を壊すのが、にっくき「便秘」なのです。
――さて、「お腹が痛い!」「なんだかお腹が張っている!」と感じたことがある人は少なくないはず。その原因はさまざまですが、なかでも多いのが「便秘」です。便秘といえば「便が出にくくなる」イメージが強いですが、腹痛も便秘の症状のひとつです。
今回はそんな、「腹痛を伴う便秘」の解消法と予防法をご紹介します!
腹痛を伴う便秘とは?
便秘になると、お腹が張ったり、ガスが溜まったりするなど、さまざまな症状が現れます。
なかでも、便秘によってお腹が痛くなってしまうのは、ガスが主な原因です。腸内に長いあいだ便が溜まってしまうとガスが発生し、腸が必要以上に膨張してしまいます。これが、お腹が張った状態です。そして、腸が張ることによってほかの臓器が圧迫され、腹痛を感じるわけです。
もし、便秘が解消されても腹痛が治らない場合は、別の病気の可能性があります。ストレスや緊張が原因となる過敏性腸症候群、腸がふさがった状態の腸閉塞、便に血が混ざる大腸ガンなど、さまざまな病気が候補として考えられます。治らないようでしたら、医師に相談しましょう。
便秘の腹痛を簡単に和らげる方法
腹痛を治すには、原因となっている便秘を解消する必要があります。その方法について、いくつかご紹介します。
まずは、お腹を温めましょう。お腹が冷えると便が出にくくなってしまいますので、冷たいものを飲み食いするのは控えてください。
おすすめは、白湯です。温かいと感じるくらいの温度の白湯を飲みましょう。お水を電子レンジでチンして簡単に飲むことができるので、すぐに実践できますね! 温度が熱すぎても刺激が強いので、気をつけてください。
また、お腹を温めるマッサージもおすすめです。お腹を外から温めてあげることで、腸内に溜まっているガスを出してあげましょう。
やり方は簡単! 手のひらを広げて、おへその周囲をぐるっと周るようになぞってみてください。これをだいたい1~2分ほど続けましょう。……どうでしょう、だんだん温まってきたのではないでしょうか?
このような方法でお腹を温めれば、自然とトイレに行きたくなり、腹痛の解消につながるはずです。便秘は軽く考えがちですが、重い病気の原因にもなりますので、注意してくださいね。
便秘は生活習慣で治せる
そもそもの「便秘」の原因としては、日々の生活習慣が深く関係しています。不規則な生活やストレスの多い日々を送っていると、腸内環境が悪化してしまうのです。なかなか便秘が改善しない人は一度、自分の生活習慣を見直してみましょう。
特に注目したいのが、食生活。意識するポイントとしては、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の存在が挙げられます。食物繊維といえば、「便秘に良い」成分の代名詞。その食物繊維には実は2つの種類があり、これらをバランスよく摂取することが大切なのです。
具体的には、発酵食品がおすすめ。発酵食品は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。味噌、漬け物、醤油といったおなじみの食べ物ばかりですので、気軽に摂ることができる点も魅力です。1日1食、納豆を追加するだけでもOKです!
そのほかの便秘対策としては、「水分をしっかり摂る」「朝食は抜かない」「偏った食生活をしない」などの考え方が挙げられます。健康的な食生活は、便秘の改善のみならず、生活習慣病対策やストレス解消にもつながります。少しずつ意識して、取り組んでみてはいかがでしょう?
難しい場合は、サプリメントで補助するのもありです。手軽に必要な成分を摂取することができますので、忙しい人におすすめです。
便秘薬を飲むという方法もありますが、注意も必要です。詳しくは以下の記事をどうぞ!
「市販の便秘薬を使うときの注意点って?」