女性にも男性にも増えてきた冷え症
今回のテーマは「冷え性」です。
夏真っ盛りのこの季節にこの話題を取り上げるのもどうかと思ったのですが、いろいろと調べものをしているうちに、実は冷え性には季節は関係がないということがわかってきました。
冬にコタツで丸くなって熱燗をクイーッとやっている至福のときに、なんとなく足の先があったかくならないなあ……ってことは男でも時々あるわけですが(っていうか、男性は冷え性ってそういうもんだと思い込んでいますが)、実はエアコンガンガンでギンギンのビール片手にナイターを観戦しているときにも、冷え性の症状って結構出てしまうそうなんです。
我がひいき球団の負けが込んで、それで血の気が引いていくから冷え性になる……のかと思ったら、どうもそうではなくて、ちゃんと身体的な原因があるようなのです。
冷え症で悩んでいるという人は、僕の周りにもたくさんいます。特に季節に関係なく、夏でも冬でも「冷え」は僕たちの体の調子を悪くする天敵です。冷えは肩こりや頭痛、腰痛、腹痛、不眠といったトラブルや症状の原因にもなるので、早めにどうにかしたいですよね。
冷え症って女性だけかとおもっていたら、前述のごとく、意外と男性にも多いとの話。意外に感じますよね? でも、何を隠そう、かくゆう僕も実は冷え性で、ほとほと困ってる人間なんです。
世の男性諸君。油断大敵ですよ、男性にとっても冷えは大敵です。冷えによって体のあちこち、どこもかしこも機能が落ちてきて、肌荒れとか下痢になるケースが多いのです。
どれくらい僕と同じ悩みの人がいるかといえば、20代から40代で約6割くらいだそうです。ネットで調べた結果ですけどね。
で、問題は、冷え対策をしている人が女性だと6割を超すのに対して、男性は3割弱だということです。冷えだとわかっていても何もしてない僕たちの頭の隅に、「冷え症は女性の病気」だという気持ちがあるのかもしれません。
冷え症改善の鍵は、生活習慣の改善
冷え性の原因は、生活習慣にあります。特に問題なのは、食生活の乱れです。
日常の食事に加工食品が増えてくることで、タンパク質や脂肪、糖分の過剰摂取をしてしますのです。その一方では必要なミネラルやビタミンが不足したり、無理なダイエットや暴飲暴食をしたりで、体が適温を保てなくなってしまいます。
この食生活の乱れや生活習慣が原因で、冷え性になる引き金を引いてしまうのです。
逆に考えると、冷え症において改善すべきは「生活習慣」だと言うこともできます。その中でも特にポイントになるのは、以下の3つです。
第一に、食事。冷たい食べ物や飲み物を飲み食いし過ぎて体を冷やしてしまったり、冬に夏野菜を食べたりすると、体は一気に冷えてしまいます。旬のものはおいしいだけでなく、体にも良いということですね。
第二に、生活環境。冷暖房などが冷えの原因になることもあります。暑かったり寒かったりで、体温の調整が効かなくなった体が起こすのが冷え症だからです。他に、運動不足による筋力低下も一因ですね。運動不足によって血液を送る筋力が低下すると、体の末端まで血液を送ることができなくなってしまいます。
そして第三に、ストレスです。今の社会でストレスフリーはあり得ませんが、過度のストレスは血行不良の原因になり、その結果が冷え症となって現れます。便秘も冷えが原因の場合が多いと言われています。
食事改善で、冷え症改善
冷え性を改善するためにはまず、食事から気を付けてみましょう。不足しがちなミネラルやビタミンを多めに補給することで、体温を上げることが可能です。
体温は、食べ物に含まれる糖質からエネルギーや熱を作って維持しています。糖質を体内で消化・吸収するためには、ブドウ糖に変化させる必要があります。この作業にはミネラルやビタミンが必要です。そのため、これらが不足するとこの作業が滞ってしまい、体温の低下を招き、結果、冷え症になるのです。
体温を上げて冷え性を改善するには、ミネラルやビタミンをたっぷりと含んだ食事をするように気を付ける必要があります。
例えば、EPAとDHAがたっぷりの青魚は、血栓予防やコレステロールの抑制などでよく知られていますが、言い換えれば、血行促進作用があるということです。血液が体の隅々まで行き渡ることで、体温が上がっていきます。
おすすめは、これらを味噌で味付けして食べる方法。味噌にはコレステロールの抑制や消化促進、整腸作用などがあります。これらは基礎代謝の上昇にも影響を与えてくれますので、体温を上げるには最適な調味料ということになるのです。
これって思い返してみると、以前に僕が書いた二日酔い防止の記事「二日酔いになる前に!吐き気を直ぐに止める“ガチで効く”神方法」に登場する食べ物と、何かと関連性が高かったりします。
そのあたりの類似点の秘密に関しては、また別の機会に探っていこうと思っています。
とにかく、季節も性別も関係なく襲ってくるのが冷え性だということは知っておいていただきたいところ。適切な対応を取って、あの不快な症状を招かないような体を手に入れたいですね!