日本人のソウルフード「味噌汁」。「味噌汁は朝の毒消し」と昔から言われていて、最近では味噌が持つ酵素パワーも科学的に解明されてきました。
そんな私たちの生活に密着した味噌ですが、毎年その年の“日本一の味噌“を決定する鑑評会が開催されているってご存知ですか?一般社団法人中央味噌研究所が主催する「全国味噌鑑評会」で、毎年その年の優秀な味噌を選び、表彰されています。
2014年は全国から力作味噌421点が応募され、農林水産大臣賞6作品、食料産業局長賞15作品などが受賞となりました。つまり今回選ばれた味噌は、日本の味噌会の中でもエリート中のエリート!トップ・オブ・味噌たちなのです。
そこで、今回は2014年「全国味噌鑑評会」で表彰された味噌をピックアップ!どんな味噌にも「ガンの予防効果」や「コレステロールの抑制」などの効果があると言われていますが、同じ味噌でも美味しい味噌を食べたいですよね。
味噌は全国各地で味や風味が異なるとても奥深い食べ物です。どんな味噌が選ばれたのか、味噌のミソを抑えつつ紹介します。
福島県会津市の企業がダブル受賞
福島県会津市にある会津天宝醸造株式会社が、全国味噌鑑評会審査長賞と優秀技術者として表彰を受けました。味噌と製造スタッフのダブル受賞とはお見事!!
全国味噌鑑評会審査長賞を受賞した「芳醇香」は、赤系の粒味噌です。国産大豆・国産米を100%使用しており、風味豊かな麹が入った高級味噌です。風味と香りもまろやかで、まさに超逸品の会津味噌と断言出来ます!
こちらの味噌ですが、郵便局のふるさと小包やネットショップで取り扱っています。2014年の最高峰として選ばれた味噌の味を、ぜひご家庭でも味わってみてください。一度試すと、その美味しさにまさに脱帽です(一汁一菜亭 | 会津天宝醸造株式会社)。
農林水産大臣賞に長野の味噌が3つ入賞
2014年の農林水産大臣賞には、長野県の味噌が3つ入賞しました。
長野県は信州味噌の産地としても有名です。信州味噌をベースに使っている味噌ラーメンも、実は多いそうですよ。今回受賞したのは、以下の商品です。
- 山高味噌株式会社の「山高 信濃錦」
- 有限会社穀平味噌醸造場の「穀平豊醸みそ 長野」
- 株式会社丸世醸造場の「マルセ 御天領 粒みそ」
3つとも信州味噌ですが、それぞれ風味も味も全く異なります。同じ地方で作られたのに、全く持って味噌の世界は奥深いですね。
山高味噌株式会社の「山高 信濃錦」は淡色辛口みその代表として名高い信州味噌で、全国的にも生産されている味噌と同じ種類です。辛口味噌ですが、季節の食材との相性も最高です。山高味噌のHPでもオススメレシピを紹介しているので、ぜひ参考にされてはいかがでしょうか。熱い季節は冷や汁にして、ササッと食べるのも美味しいですよね。
有限会社穀平味噌醸造場「穀平豊醸みそ長野」は、創業天明四年という味噌の老舗が作り上げた絶品味噌です。穀平味噌では昔ながらの木樽を使った「天然醸造法」を守りとおし、決して妥協しない味噌作りを徹底しています。こちらの味噌も、信州味噌で辛口タイプ。塩分は約11.5%と、昔ながらの味噌の味に懐かしさを感じる人も多い味です。「穀平豊醸みそ長野」はオンラインショップでも購入できます。袋詰め・手量り詰め・朱樽入り・化粧箱入りと用途に応じて商品が選べるのも良いですね。僕としては、まず家庭で味噌の味を楽しみたい方には、袋詰めや手量り詰めをオススメします(信州おぶせ穀平味噌醸造場「おいしい味噌をお届け致します!」)。
株式会社丸世醸造場の「マルセ 御天領 粒みそ」は、まろやかな甘口味噌です。国産大豆と国産米を100%使っており、自然の温度でじーっくりと醗酵熟成した風味豊かな味噌です。賞を受賞したのは“粒みそ“ですが、“こしみそ“も販売されています。粒みそ特有の麹感が好きな人にはぜひ粒みそがオススメですが、苦手という人にはこしみそをオススメしたいです。どちらも味噌の豊かな風味を楽しめますよ。「マルセ 御天領 粒みそ」も、メーカー公式サイトからネット通販で購入出来ます(【信州味噌】(株)丸世醸造場〜「丸世味噌・マルセ」信州中野・志賀高原の里〜)
西京味噌や九州の合わせ味噌も受賞
農林水産大臣賞6作品のうち、長野県の味噌が3作品と半数を占めました。その他の地域からは、京都府、新潟県、福岡県の味噌が受賞しています。
京都府にある株式会社西京味噌の「西京白みそ 雪」は、西京みそや西京白みど特有のまったりとした甘みが抜群の味噌です。味噌汁だけでなく、西京焼きや酢味噌など、幅広い料理で上品かつ芳醇な甘みを堪能出来ます。
新潟県にある丸久味噌株式会社は、なんと創業が嘉永3年!実は丸久味噌株式会社は、昭和53年から何度も全国味噌鑑評会で数々の賞を受賞している味噌界隈では有名な企業です。今回受賞したのは「雪国の味」。杉桶に仕込んで作られた越後浮き米こうじ味噌で、まろやかかつ後味がすっきりした飽きの来ない味が特徴的です。
福岡県にあるアサヒ醸造株式会社の「アサヒあわせこうじみそ」は、柳川味噌とも呼ばれています。九州地方では九州麦味噌が普及していますが、こちらは蒸大豆で大豆の旨味凝縮させた合わせこうじ味噌になります。大豆の旨味・米こうじの甘味・麦こうじのコクが三位一体となり、絶妙なハーモニーを醸し出す調合味噌の中でも至高の1品です。「アサヒあわせこうじみそ」も、オンラインショップで購入可能です(アサヒ醸造ショッピングサイト – 通販 – Yahoo!ショッピング)。
味噌もネット通販で買える時代に
今回は「2014年度全国味噌鑑評会」で農林水産大臣賞を受賞した味噌を中心に紹介しました。
20年ほど前までは、ご当地味噌といえば現地のスーパーマーケットや直売所などに足を運ばなければ入手できない大変貴重なものでした。現在はインターネットが普及しているため、オンラインショップを展開している企業も多いです。メーカーからインターネット上で直売するので、中間マージンもかからずに高級味噌をお手ごろ価格で購入出来る時代になりました。
皆さんも、ぜひ全国の中から優れた味噌を賞された優秀な味噌を、1度その口で試してみてください。あなたが味噌に抱いているイメージが、ガラッと大きく変わるかも知れません。
そうそう、味噌の話を読んでいたら、「サバの味噌煮が食べたくなったー」っていう方もいるかもしれません。そんな方に向けた「恋活に役立つ!?みんな大好き【鯖の味噌煮】簡単レシピとアレンジ7選」の記事のリンクを貼っておきますね。
「記事も痒い所に手が届く」。それが『はま通信』なのです!(笑)