今年の夏もあまりの暑さに、体調を崩す人が続出しました。
普段の……いや、「不断の」(大袈裟ですね)健康管理にどう気を配り、しっかりと体をメンテナンスしているかどうかの違いが、こういう気候のときには大きな違いとなって出てきます。
あれもこれも面倒だからと言って、まったく体をケアしないのは、やっぱり良くありません。足りない栄養素が気になれば、サプリメントなどで補充をして体のメンテを意識するようにするだけでも、「何もしない」ときに比べれば健康状態に改善が見られるはずです。
ただ、そのサプリメントも「継続性(格好つけていうと、サスティナブル)」を持って摂取しないと、意味をなしません。今回は、サプリメントを継続的に摂取するための「選び方」に着目しながらアドバイスをしていきたいと思います。
継続するためには、まず価格
酵素は継続して摂ることで、腸内環境を健康な状態で維持することができます。
もちろん即効性があるものが良いであるとか、効果が高いものが良いであるとか、飲みやすい美味しいものが良いであるとか、いろいろと条件をあげればキリがありませんが、まずは「継続できるかどうか?」に主眼をおいて考えてみましょう。
継続することを考えたときに、まずどうしても頭に浮かぶのは価格です。どのようなサプリであっても、飲んですぐに効果が出るというものではありませんので、ある程度は長期継続を視野に入れざるを得ません。
「高額なのがとにかく良さそう」という気持ちもわかりますが、実際のところ、そういうわけでもないんですよ。
毎日飲むサプリメントが高額すぎると、毎月の負担が増して継続は難しくなります。なんとなく良くなってきたかな、と思った頃に辞めざるを得ないということもあり得ます。
高額なサプリを買うため、体にムチ打って働いている知人がいるのですが、こういうのはまさに「本末転倒」です。
そうではなく、賢いやり方は、サプリメントにかける費用の上限を家計から見て、あらかじめ計算をしておくのです。例えば「月にかけられるお金は5,000円」と出たならば、その価格内で購入できる商品を選ぶようにするのです。これが大切です。
配合量は選ぶときの基本の数字
酵素サプリと一言で言っても、その形状はさまざまです。カプセルタイプや錠剤タイプといった持ち歩きに便利なものもあれば、酵素ドリンクのようにじっくりと家で飲むタイプもあります。
これらはそれぞれに特徴があり、それに合わせて配合されている発酵エキスの種類や量も違ってきます。まず、ケースなどに記載されている1日の摂取量で摂れる、酵素の量をチェックすることが大切になってきます。
また、摂りたい種類の酵素以外に含まれている添加物や、そのほかの含有物が何かもチェックしておくことも重要です。なるべく効率的に有効成分を摂取できるサプリを選ぶのがポイントですね。
錠剤の大きさも意外と大事
「サプリメントで飲みにくいってことあるの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、海外の、特に米国で販売されているサプリメントの大きさを見ると、そういう疑問が出てくる人の心理がよくわかるようになります。実際、すごいのがあるんです。
僕も何回か見たことがあるのですが、、口の中でなめて溶かすタイプではなく、水で飲むタイプであったとしても、1個のサイズがパチンコの玉の3倍くらいの大きさのものがときどきあって、とにかく驚いてしまいます。
そんなのを見ると、「アメリカ人、なんでもデカいものが好きだなあ」と感心させられます。「やっぱりなんだかんだ言って、アメリカ人が軽自動車を嫌う理由も理解ができるぜ」と、政治論を語りたくなったりもします。……また脱線しそうなので、やめときますが(笑)
しかもそれを2個とか、3個とか飲むように書いてあると、「本当に食道を通り抜けられるのか?」と思ってしまいますね。
サプリメントは飲みやすいものが一番です。1粒の大きさや1回に飲む量、苦い味がしないかなど、ちょっとしたことではありますが、とても大事なことなのです。
「少しでも苦い」「飲むときに少し苦しい」なんてことがあれば、そのサプリは絶対に選ばないようにしましょう。そういったネガティブ要素が継続の妨げになることは少なくないんです。
何より大事な低温製造という観点
お店に行けば、さまざまな酵素サプリメントが目に入ります。その中でもっとも重要なポイントは、「どのように作られて、どのような効果が期待できるのかを見極める」ことです。
例えば、発酵や熟成の期間はどうでしょう。「酵素だから、できるだけ長い期間熟成されていたほうが良い」と思っていませんか?
確かに、発酵菌が果物や野菜といった原料を分解する時間ですから、その時間が長いほど細胞自体は細かくなりますので、体には吸収されやすくなります。そうなると酵素の含有量が多くなり、栄養価は高くなりますね。
とは言え、製造メーカーによって、原材料の配合も発酵菌の種類も、そして製法も違います。発酵菌の種類によっては長期間発酵や加熱によって発酵菌自体が死滅して、成分が劣化することもあり得ます。
不確定要素を挙げていくとキリがありませんが、酵素サプリメントに関してはポイントはひとつ。
「低温で製造しており酵素が死滅していないこと」です。
酵素は大変熱に弱いため、48℃以上の熱で成分が壊れてしまいます。その上で合成の添加物や保存料が入っていないことや、原材料が安心できることなどが続きます。
経済的負担が妥当な金額で、自分が欲しいと思っている成分がしっかり必要量含まれていること。そして、飲む際のストレスが最小限で、良質な原材料をもって低温製造しているサプリを選ぶこと。
簡単で当たり前のことのように映るかもしれませんが、これらの要素はサプリ選びの際には見過ごされがちです。健康にプラスの作用を享受するためにも、サプリメント選びの際には、今回ご紹介した4つの要素を意識するようにしてみてくださいね。
※サプリの選び方に関しては、別の切り口から参考にしていただけるような記事を過去に書いていますので、こちらも参考にしてみてください。