アンチエイジング対策を考えるお年頃の皆さまへ
昔から、腸のきれいな人は「美肌」と言われています。僕も職業柄か、はたまた職業病なのか、周囲の人の「肌のコンディション」が気になることもあるんですよね。もちろん美肌の人を見て「腸がきれいなんだなぁ」と一瞬で分かるわけではありませんが。
肌と内臓が親密な関係にあると意識することは、日常生活を送るうえでは少ないかもしれません。
しかしながら、急がば回れ! 内臓環境を良くしていくと肌のコンディションも良くなり、アンチエイジングケアにつながります。
内臓の中でも、一番肌に影響を及ぼすのは「腸」です。腸は、体にとって必要なものを吸収し、不要なものを排泄する臓器です。お肌も体も若くきれいに保つには、腸内環境を見直す必要があります。
善玉菌の数であなたも腸美人に!
肌をきれいにするためには、腸美人を作り出すことが必要です。
腸がきれいになれば、超美人になれるのですね。わかります。
「もともと端整な顔立ちじゃないから……今さら美人を目指すなんて……」と尻込みしているそこのあなた! あなたにこそ、ぜひ知ってほしいと、僕は考えます。それこそ、顔立ちという体のパーツの問題は、腸内環境を整えてもなかなか変化は見られません。
しかし、腸内環境が良い状態に変わることで、まずは肌のコンディションがアップ! さらに体全体のむくみが取れていくので、同時に顔のむくみも軽減されます。結果として、シャープな輪郭や、すっきりとした目元に変わることは可能になります。
では、腸内環境がきれいな「腸美人」と、一般的な「腸」の人の一番の違いはどこにあるのでしょう? ――その答えは、「善玉菌の数」にあります!
腸内には100兆個を超える細菌がいまして、中でもメインとなるのが、「善玉菌」と「悪玉菌」です。そしてこのふたつの菌は、それぞれ自分たちの量を増やそうと腸内で活動しています。
実際、善玉菌は悪玉菌の動きを抑え、有害物質の排泄を促して腸を掃除しています。善玉菌の働きによって、腸は消化吸収の機能を活性化させるわけですね。
消化吸収された栄養素は、新しい細胞を作る材料となります。新しい細胞は日々作られていて、肌のターンオーバーに働きかけることになります。若々しく健康な体や美肌を作るためには、元気な細胞が必要となり、それを作り出す原動力が、善玉菌です。
善玉菌が悪玉菌よりも常に多いという状態が続くと、腸内環境はが劇的に改善! つまり、トラブルの少ないきれいな肌も維持できるということになります。
腸環境は脳へも影響する
腸は、第2の脳と言われているって知っていました? 脳は僕たち人間にとってなくてはならないものですが、腸も生命を維持する上でとても大切な内臓。それだけにとどまらず、体の調子や内面の環境に大きく影響を及ぼす場所なのです。
お腹の調子が悪いときには、気持ちも沈んでいきませんか?
例えば便秘のときに、元気で素敵な笑顔を見せることは難しいですよね。どちらかと言えば、イライラしてきたり、集中力を欠いたりする人のほうが多いでしょう。
お腹の調子が悪いことが原因で起きるストレスは、日常生活に支障をきたすレベルで現れてきます。そうなると、気持ちだけでなく、体全体にも影響を与えてしまうので、結果的に「表情が曇った人だ……」なんて、見た目のきれいさを損なうことにもなりかねません。
肌は腸を映し出す鏡
「肌は腸を映し出す鏡」という言葉を耳にしたことはありませんか?
極端な便秘や下痢などでなくとも、なんとなく便秘気味だったり、お腹の調子が悪かったりしただけで、肌荒れを起こすという人も少なくありません。
例えば、遅くまで続いた飲み会の翌朝は化粧ノリが悪い! ……なんて愚痴る女性が本当に多い!
女性に限らず、僕たち男性陣も、食べ過ぎた日から数日経ったときに、ニキビや吹き出物ができているのに気付いたり、肌が脂っぽいと感じたりします。年齢を問わず、腸に負担が強くかかる生活を送っていると、きれいな肌に変わることは難しいのですね。
特に最近増えているのが、無理なダイエットによる肌トラブルです。実は、間違ったダイエット方法も、腸から肌に直接的に影響します。栄養補給がうまくいかないと肌がカサカサになり、気がつけば、いつの間にかシワやたるみに変わっていきます。
腸……超怖いですね……。
とはいえ、腸内環境は自分の努力で改善することが可能です。
腸環境を良くすることは、お腹の調子がいつも良いということ。
腸に関しては、別の観点から「宿便すらデトックスできる腸内環境改善のための食事法」という記事を先週書きました。多くの方に読んでいただいている人気記事ですので、ぜひともあわせて参考にされてみてください。
腸トラブルがない生活は、肌にも体にも良い影響を与えるもの。
皆さんもぜひ常に腸をきれいにして、美肌美人できれいな自分を目指しましょう。