現代病のひとつ、“肩こり”。
他にも、腰痛や関節の痛みなど、体の節々が痛むときってありませんか?
こんな文言でスタートすると、「おいおい。無理すんなよ、オッサン」なんて声がかかりそうで、正直ドキドキしております。
オッサンと言われようが、痛いときは痛い!
運動をしたりストレッチをしたりと僕自身も痛みと戦っておりますが、どうしようもないときは整体に通っています。整体は国家資格を持っている整体師のみが施術できるので、マッサージとは違い、やはり効果はテキメンです!
通っていると整体師さんとも世間話をするようになり、最近ではダイエット目的で整体に通う人も増えているそうです。いわゆる「骨盤矯正」ってやつですね。
これは男性にも効果があるそうで、骨盤を正しい位置に戻し、胃腸の場所を整えることで、自然な体に戻していくという方法です。実に健康的ですね~。
けれど、僕の通っている整体師さん曰く、最近は置き換えダイエットに挑戦しては失敗を繰り返す女性も増えているそうです。たしかに流行中のファスティングダイエット。そして、長年流行している単品置き換えダイエット。
僕自身は「健康的に痩せる!食べて痩せよう!」を推奨しているので、他業種で働く人から女性の美について聞くと、なんとも複雑な心境になってしまうのです。
ですので、僕はあえて流行を逆行しようと思います。
ずばり今回は、「僕が置き換えダイエットを勧められない3つの理由」。
読んでいてドキッとする人もいるかも知れません。けれど、「健康的に痩せる党」を推奨している僕としては、これだけは譲れない願いを皆さんにお伝えしたいと思います。
皆さんも「健康的に痩せる党」を支持しませんか? 無理なダイエットよりも、3食ご飯を食べると、体も心も満足して安定した気持ちが得られますよ。
勧められない理由1「栄養バランスの偏り」
僕が置き換えダイエットを勧められない第一の理由は、栄養バランスの偏りの問題です。
置き換えダイエットに挑戦した経験がある人は、例えばバナナやリンゴといった単品に置き換えたり、ファスティングダイエット用のドリンクやダイエット食品などへの置き換えダイエットを経験したかと思います。
あくまで一例ですが、いくらバナナやリンゴが果物の中でも栄養バランスが良く豊富と言えど、単品では補いきれない栄養素が多すぎるのです。加えて、果物には果糖がふんだんに含まれています。文字どおり、果物本体が持っている糖質ですね。
つまり、いくら低カロリーのように思えても、カロリーに対して摂取する糖類が多すぎるという状態になってしまいます。
勧められない理由2「リバウンド」
置き換えダイエットを勧められない第二の理由は、リバウンドの問題です。
とは言え、置き換えダイエット経験者の皆さんに聞くと、ほぼ100%と言ってよいほど「痩せたよ」という声を聞きます。――ただし、セットで「リバウンドしちゃったけど」なんて切ない現実も聞こえてきますが。
たしかに、置き換えダイエットって“痩せる”んですよね。
理由は簡単。食べないからです。
1日3食バランスよく食べていた食事を、単品やファスティング専用食品に置き換えたとします。
健康的な食事では、1食あたり500kcal前後に抑えているとして、単品ダイエットやファスティング専用食品に置き換えたとすると、1食あたり200kcalになるでしょう。すると、その差は300kcal。数字だけで見ると、とっても魅力的ですよね。
しかし、置き換えダイエットを終え、いわゆる「定番の食生活」に戻したときには、摂取カロリーが元に戻ります。消費カロリーが増えれば問題もありませんが、消費カロリーが増えずに摂取カロリーが増えると……?
そう、リバウンドが待っています。
勧められない理由3「腸内環境の悪化」
置き換えダイエットを勧められない第三の理由は、腸内環境の悪化の問題です。
「え?ファスティングダイエットとかって、腸内環境も改善されるって聞いたのに!?」なんて言われそうですが、間違った方法でのダイエットは、腸内環境を悪化させます。
と言うのも、置き換えダイエット期間中、体の中は簡単に言うと「プチ断食」状態になっています。まあ、生活に必要な栄養素が減っているので、体も全力で栄養素を吸収しようとがんばっちゃうわけです。
けれど、体が全力で動いてがんばっても、口から入ってくる栄養が増えません。結果として、腸内にいる善良な(=善玉菌)細菌たちも動く力を失っていきます。動かなくなった腸内細菌たちは、便として排出されます。
置き換えダイエット中に「やったー!宿便が出たー!」なんて喜ぶ人が多いですが、宿便だと思っているものが、実は死んだ腸内細菌が排出されただけ……なんてオチが待っていることもしばしば。
これでは、体にとって悪影響です。しかも食生活を元に戻しても、腸内細菌はなかなか増えないものです。
これでもあなたは、置き換えダイエットに挑戦しますか?
ダイエットに関しては他にもいろいろと書いていますので、こちらも参考にしてみてください。