夜、眠ろうと思えば思うほど、かえって眠れなくなることはありませんか?
いくら羊を数えてみても、日本語で「羊が1匹……羊が2匹……」と言っているうちは眠れません。
夜、寝つきが悪いときに羊を数える習慣は、そもそも英語圏での言い伝えです。羊は英語で「Sheep」(シープ)。それが「Sleep」(スリープ)に聞こえないこともないため、英語圏ではおまじないのように使われているわけです。
ですが、実際に英語が母国語の知人に聞いてみたところ「眠れないときは何をやっても眠れない!」なんて、万国共通の答えが返ってきました。
眠りたいのに眠れない……。
眠ることができたとしても、眠りが浅くてしっかりと寝つけないこともありますよね。さらには途中で起きてしまったり、朝起きたときに疲れを感じてしまったりするようでは、せっかくの睡眠も台無しです。
昼間、どんなに体力を使っても、ぐっすり眠れないときってありますね。ぐっすり寝ることは意外と難しいのかもしれません。
そこで今回は、質の良い睡眠をとるための、ちょっとしたテクニックを紹介します。
何はなくともリラックス
良質な睡眠をとるためには、何はなくとも「リラックス」が一番です。
いざ寝ようというときにいろいろなことを考えてしまうと、交感神経が活発になり、興奮状態を持続させてしまいます。こうなると、寝ようとしたところで寝つきが悪くなってしまうものです。ですので、まずは交感神経を抑えて、リラックスすることが大切です。
体と心をリラックスさせるおすすめの方法は、「半身浴」です。
半身浴によって、交感神経が副交感神経に切り替えられるので、体をリラックスさせる効果があります。38~40度くらいのぬるめのお湯に、20分ほど浸かるようにしましょう。
このときに、浴槽に入浴剤を入れてみたり、防水プレーヤーなどを使って音楽を流したりして、心地よい空間を作るのも良いですね。お風呂から上がったら、体が冷えていくタイミングで寝るようにしたいので、明かりを落とした部屋でゆっくりと過ごします。
ここでやってはいけないことは、寝酒です。
質の良い睡眠に、寝酒は天敵です!
アルコールは脳神経を麻痺させますので、すぐに眠ることができたように感じます。しかし実際には眠りが浅いため、睡眠の質が良いとは言えません。結果、眠りが浅いまま、何度も目が覚めてしまいます。これでは、寝たことにすらなりませんね。
寝るための体を整えよう
部屋の電気を落としたときにやってはいけないのが、スマートフォンの使用です。スマートフォンのモニターからは、「ブルーライト」と呼ばれる光が出ています。ブルーライトの光は、精神を興奮させてしまうと言われています。
ですから、寝る前にはカーテンを閉めて外からの電気などを遮るなど、外部からの刺激を減らす工夫が大切ですね。
目覚まし時計をかけたあとは、時計を気にせず、ゆったりとした気分で目を閉じるようにしましょう。周囲を気にせず、自然に、眠りに落ちていく状態に任せることが大切です。
冷え症の人は、寝るまではレッグウォーマーやアームカバーなどで体を温めておくのも効果的です。
ただし、布団に入る前には必ず外しましょう。
諸説ありますが、就寝時に靴下などを着用したままにすると、かえって冷え性などを悪化させてしまうことがあります。どうしても冷え性が気になり、ソックスなどを履かなければ辛い人は、シルク100%などの体に負担の少ない素材を選びましょう。
普段から気をつけておくこと
このように、寝る前に意識して眠る体勢をとることで質の良い睡眠をとることができますが、普段はどのようなことに気をつければいいのでしょうか?
意外と多い生活習慣に、「昼寝」があります。
昼間どうしようもなく眠いときに、仮眠をとる習慣はありませんか? そこでしっかりと寝てしまうと夜に眠れなくなります。まあ、当たり前といえば当たり前ですよね。昼寝をする人は、15~30分程度の短い時間に収めると良いでしょう。
運動不足や不規則な生活も、睡眠に大きく関わってきます。毎日の生活に積極的に運動を取り入れることで、生活にメリ・ハリが生まれます。
体を動かしているときは「ハリ」、休んでいるときが「メリ」ですね。このパターンはまさに、交感神経と副交感神経の入れ替わりがスムーズに行われている状態なのです!
普段の生活が、睡眠の質に直結します。つまり、規則正しい生活をすれば、質の良い睡眠が得られるということにもなります。毎日の生活を少しだけ見直して、気持ち良く、ぐっすり安眠できる習慣を身に付けましょう。
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