赤ワインor白ワイン?
どんなにアルコールが好きな人でも「今日は飲みたくない……」なんて日もありますよね。
なんとなく体調が悪く、飲み会でいつものように飲むと絶対に悪酔いするような気がするときや、飲んだ日の翌日に早朝から大事な仕事があって、絶対にアルコールを残したくないときなど、飲兵衛でも「飲みたくない」理由はさまざまです。
かといって、飲みたくないけれど、どうしてもお酒の誘いを断れないようなこともあるでしょう。そんなときはできるだけアルコール度数が軽めなモノを選びたいと思いつつも、ついつい自分好みのお酒に手が出てしまうもの。いや~こればっかりは仕方がないっ!
例えば、ワイン好きの人であれば、目の間においしいワインと、こじゃれた肴があったら、飲まないなんてことは少し無理ですよね。ああ……目の前にあるワインがニクい。
さて、そんなときにできるだけ酔いにくいワインを選ぶとすれば、赤ワインと白ワイン、いったいどっちを選べば良いのでしょうか。
赤ワインより白ワインの温度差
アルコール度数が同じであれば、赤ワインも白ワインも酔い方に大きな違いがあるとは思えません。いわゆる「酒の強さ」は、アルコール濃度=度数によって決まるもの。とすれば、違いが生まれるとすると、飲むスピードが要因でしょうか。
――いやはや、飲むスピードだけが酔いやすさに影響を与えるというのも、少し違う気がします。
赤ワインと白ワインを比較して考えるときにまず思いつくのが、色の違いです。それから、飲むときの温度です。色は見てのとおりなので違いはさておき、飲むときの温度の違いは、酔い方に影響を与えるのでしょうか。
一般的に、白ワインは冷やして、赤ワインは常温で飲む人が多いようです。アルコールが体内に入ると、体温に近いほど胃や腸から吸収されやすく、結果として血中のアルコール濃度にすぐ影響を与えることになります。
ですから、白ワインと比べた場合、常温で飲むことが多い赤ワインのほうが胃や腸で先に吸収されるため、酔いやすいと感じるのかもしれません。
やっぱりポイントは色かも!?
透明なお酒は、二日酔いになりにくいと言われます。……ということは、透明な白ワインのほうが、赤ワインよりも二日酔いになりにくいということになります。
では、なぜ色によって、二日酔いの度合いに違いが出るのでしょうか?
色のついているお酒には、アセトン・フーゼル油・タンニンなどの醸造過程で作られる副産物や、意図的に加えられる添加物が入っています。
添加物と記載しましたが、これらがお酒の“うまみ”を引き出しているケースも多いので、一概に「添加物=悪」ではありませんよ。
しかしながら、これらの添加物が二日酔いの元凶となってしまうとも言われています。
二日酔いをしないワインの飲み方
なんだかんだと言いましても、赤であれ白であれ、ワインがあれば飲んでしまうのが人の性ですよね。いずれにせよ飲んでしまうのであれば、できるだけ二日酔いを避ける飲み方をすれば良いのです。
(二日酔いの原理に関しては別記事で触れていますので、そちらも参考にしてみてくださいね→「頭痛い気持ち悪いフラつく…憎き【二日酔い】が起こる原因とは!?」)
白・赤を問わず、ワインが酔いやすい理由のひとつに、アルコール度数が高いことが挙げられます。他の多くのお酒は水などで割って飲むのに対し、ワインは原則そのようなことをしません。
ですから、合間に水を飲むようにするのがおすすめです。そうすることで、血中のアルコール濃度が薄まりますので。さらに水を飲むことでトイレの回数も増えますから、アルコールが早く体外へ排出されます。ワイン1杯に対し、水も1杯ほど飲むようにしましょう。
ワインに限りませんが、アルコールと相性のよい“おつまみ”もありますよね。
特にワインの場合は、チーズとの相性がGOOD!
その特性を活かして、チーズをおつまみに選びましょう。
アルコールは胃や腸で吸収されますから、チーズのような乳製品をおつまみにすると、胃に薄く膜を張ってくれるため、負担が少なくなって良いというのはよく知られています。
そして、がぶ飲みをしないということも大きなポイントです。
ビールのように飲むのではなく、じっくりと味わいながら飲むようにしましょう。
もし、事前対応ができるのでれば、肝機能を向上させる効果がある営業ドリンクやサプリメントをあらかじめ飲んでおきます。
「飲むまえに飲む」ですね。実はこれ、とっても効きますよ!
赤だの白だのと書いていると、ついつい運動会や体育祭の応援合戦のように「赤も良いけど白も良い」状態ですが、僕個人としましては、ロゼやスパークリングも仲間に入れてあげてと思いつつ、本日もお酒をたしなみたいと思います。