全国津々浦々、ご当地に伝わるうまいもんを探してまわる、僕の旅は続いています。

 

訪れたのは、千葉県。「千葉と言えば東京ディズニーリゾート!」なんて声も聞こえそうですね。ですが、僕が見つけたうまいもんは、浦安方面のものではありません。

 

今回は、千葉県内でも成田方面で有名なうまいもんをご紹介しようと思います。

 

成田と言えば、成田山・新勝寺が有名ですよね。僕も若いとき(年齢を感じますねぇ)には海外をバックパッカーとして巡っていたので、世界中の神社仏閣をこの目で見て感銘を受けたものです。

 

日本国内でも大小さまざまな歴史的建造物がありますが、実際に見学してみるとそれぞれに由来などがあって興味深い。最近は歳を重ねるにつれ、建物の持つ“重み”をとても魅力的に感じるようになりつつある今日この頃です。

 

――といった話もそこそこに、千葉FOOD紀の話です。
今回は、成田山定番のお土産「鉄砲漬け」をご紹介します。

 

成田山新勝寺名物の「鉄砲漬け」

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神社仏閣に興味が少ない人でも、「成田山新勝寺」の名前を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。

 

成田山新勝寺は、真言宗智山派の総本山。本尊は不動明王で、関東地方でも有数の参拝者を誇る寺院です。現在はバスツアーなどで訪れる観光客も多く、テレビ番組などで取り上げられることもしばしば。千葉県内有数の観光スポットでもあります。

 

さらには単なる歴史的な観光地というだけに留まらず、20~30代の比較的若い世代からは、「日本有数のパワースポット」としても人気を集めているという話。そんな成田山に伝わる有名な漬け物が、「鉄砲漬け」です。

 

名前だけ聞くと、どのような漬け物なのか気になりますよね。

 

鉄砲漬けの原料は、白瓜です。夏場にたくさん収穫できる白瓜を使い、青トウガラシをシソの葉で巻いて、白瓜に詰めて漬け込んだものを指します。

 

千葉県の郷土料理としても有名

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成田山のお土産として有名な鉄砲漬けですが、千葉県の郷土料理としても有名です。

 

鉄砲漬けを作るには、まず、夏場に白瓜を収穫することからスタートします。収穫した白瓜の両端を切り落とし、瓜の中身だけをくりぬきます。キュウリよりも大ぶりな白瓜とはいえ、真ん中に詰まっている種や余分な果肉だけをくりぬくにはコツが必要です。

 

中身が空洞になった白瓜は、3ヶ月以上にわたって塩漬けにします。これが、鉄砲漬けの下漬けになります。ここまでの作業を夏場に行い、本漬けは秋~冬に行います。

 

下漬けが終わったら再度、白瓜の中の種を綺麗にくりぬき、流水にさらして塩抜きを行います。塩抜きの作業にも約2日ほどかけ、白瓜に含まれる塩分が完全に抜けるまで、しっかりと水にさらします。塩出しが終わったら、本漬けをして完成です。

 

ちなみに最近は、この白瓜を醤油やみりんで漬けたものが主流となっているそうです。

 

シソ+青トウガラシが貴重品に

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(出典:自然と健康の郷 沢田の味公式サイト 人気商品ベスト1

 

千葉県の郷土料理として、現在はお土産品としても人気の鉄砲漬けですが、現在は少し事情が異なるようです。なんでも、白瓜の中に入れていた「青トウガラシをシソで巻いたもの」を、現在では上手に巻ける人が少ないという話。

 

というのも、お土産用の鉄砲漬けは一時期、国内での製造が途絶えた時期があったらしいのです。そのため、中に詰める青トウガラシとシソを上手に巻くコツなどが、あまり継承されていないという実情があるとのことでした。

 

とはいえ、各家庭では変わらず伝えられてきた漬け物であり、その限りではありません。ただ、お土産品に関しては、中身があるもの・ないものの2種類があるという話です。

 

さて、気になる鉄砲漬けの味は、醤油の風味が感じられる、甘じょっぱい味です。漬け込む調味液には、しょうゆ、みりん、ザラメ糖などを使っています。

 

ひとかじりすると、白瓜のパリッとした食感に、シソの爽やかな風味や、青トウガラシの辛味が口いっぱいに広がります。青トウガラシとシソが入っていない鉄砲漬けは甘みも十分で、小さな子供も大好きな味。ご飯のお供や、お茶漬けとの相性も抜群です。

 

千葉県内では他にも、鉄砲漬けを使った惣菜パンなども販売されています。どんな食材とも相性が良い、非常に食べやすい漬け物なので、千葉県を訪問した際にはぜひ召し上がってみてくださいね!

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